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( ∴)攻殻機動隊でエロ 3rd GIG(∴ )

1 名前:名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 15:12:06 ID:M2o1NfQj
(∴)ノさんっはい!
しょうさのほうまんな〜ばすとあんどひっぷ♪
ヽ(∴)人(∴)人(∴)人(∴)人(∴)人(∴)ノ

前スレ
h( ∴)攻殻機動隊でエロ2nd GIG(∴ )
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1136378961/

2 名前:名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 15:12:18 ID:M2o1NfQj
過去スレ
【草薙】攻殻機動隊のエロ【素子】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1089470674/

3 名前:名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 15:16:11 ID:M2o1NfQj
>>1の前スレのスレタイ、不必要な文字が入ってしまいました
どうもすみません

正しくは「( ∴)攻殻機動隊でエロ2nd GIG(∴ )」です

4 名前:名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 15:34:08 ID:Y5LgUMkJ
少佐と茅葺総理がエロツートップだな。

5 名前:名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 17:45:34 ID:eSuWk4D4
トグサ嫁も忘れてはいけない
人妻ハァハァ

6 名前:名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 18:38:11 ID:nj4FGEd+
出島のサイボーグ婦警も・・・

7 名前:名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 19:49:43 ID:Y100+giT
バトーの駅弁プレイが読みたい。

8 名前:名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 13:07:45 ID:7hCymAad
過去スレのアオ素エロかった。話としても面白かった。ナイス

9 名前:名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 18:06:35 ID:RwzOoruN
総理が義理の息子(※)と倒錯変態らぶらぶプレイするのキボン
※旦那の連れ子(脳内設定)

つか熟女が性に狂うのならなんでもいい

10 名前:名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 18:19:13 ID:WlKapc6M
>>9
それ良いな。できればあのスーツのままで…

11 名前:名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 20:16:26 ID:5s8p0VyF
>9-10
んで、その義理の息子と言うのが電脳硬化症を患っていて、
色々あって今は『紙の』書籍を扱う図書館の司書をしていて、
声優がやまちゃんで……

【何でもはよくない】

12 名前:名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 18:17:15 ID:sez0l7kP
>>11
ベビ゙ールースktkr

13 名前:名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 19:28:50 ID:ihVcSo23
少佐がトグサを犯す小説があったよな。あれの続きが読みたい。
むしろ、少佐×男キャラが読みたい。少佐ハァハァ

14 名前:名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 20:03:53 ID:4HvKgJDv
童貞とバカにされるボーマを見かねた少佐が優しくセクロス指導してくれるssが読みたい

15 名前:名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 21:01:54 ID:rCbMS5ug
総理が見たい

16 名前:名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 21:43:04 ID:9tMZkYOs
総理の相手が誰でもいいなら脳内妄想垂れ流せるが・・・
そういうわけにもいかんよね、やっぱり

17 名前:名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 23:07:26 ID:7fR+tGni
最近ここを見始めたんだが、過去のものも含めまとめサイトが欲しいな

18 名前:名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 23:30:19 ID:GUvmmwEj
とりあえず過去ログ見たい方で●持ちの方以外はこちらからどうぞ

【草薙】攻殻機動隊のエロ【素子】
ttp://makimo.to/2ch/bbspink-sakura03_eroparo/1089/1089470674.html
( ∴)攻殻機動隊でエロ2nd GIG(∴ )
ttp://makimo.to/cgi-bin/dat2html/dat2html.cgi?sakura03/b/eroparo/1136378961/

19 名前:名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 02:10:36 ID:DsB7U8sj
此処迄の荒筋!

少佐の尻に視線誘導技術

20 名前:名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 02:37:03 ID:IhL2RN3y
笑い男マークのかわりに少佐の尻を表示させるアオイ。
顔を隠さなくてもみんな少佐の尻に視線誘導。

21 名前:名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 08:41:26 ID:Apy/FT7d
とりあえず・・・我々から誘導されときますか・・・。

http://moe2.homelinux.net/src/200610/20061027113049.jpg

22 名前:名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 08:46:23 ID:Apy/FT7d
http://moe2.homelinux.net/src/200611/20061113160943.jpg

23 名前:名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 04:10:06 ID:gxq+trOc
>>20
乳でも代用可。

24 名前:名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 11:02:52 ID:FzQSIUdQ
逆バージョンならあるんだが・・・・。

http://moemoemoe.jp/moe3/src/1163469724983.jpg

25 名前:名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 23:21:49 ID:UKa6DkNu
>>1乙〜-

26 名前:名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 22:06:48 ID:wj4HiRFv
少佐が9課のメンバーやアオイの手によってよがり狂う様を見たい

左手の義体のリハビリを兼ねてサイトーにレクチャーするも
誘っちまった結果サイトーにイカされる少佐とか。

27 名前:名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 20:52:44 ID:moyZC9Po
イシカワのSSが読みたい。

28 名前:名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 21:11:22 ID:1vU4cpYR
義体ってsexできんの?ハラマセラレンノ?

29 名前:名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 23:28:31 ID:ObSNhABv
ファイヤ

30 名前:名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 00:20:12 ID:GRCIx5vd
>28
セクロスは出来るけど孕ませられんよ

バトーさんが潜入任務時に持ってた偽造身分証の
写真がせつなく感じる・・・

31 名前:名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 03:03:39 ID:syZ6HxfJ
>>30
絶対に訪れない普通の幸せの形、って感じだったな。

32 名前:名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 17:35:13 ID:6wxKS7nC
>>31
の発言が切なすぎてにちょっと泣きそうになった

33 名前:名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 00:47:10 ID:Wog2Bjwr
>>30
素子が嫁みたいな感じの写真あったよね(自信ないけど)?それのこと?
・・・(´・ω・`)

34 名前:名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 00:58:08 ID:6bi8l0cL
うん。少佐が嫁で息子が一人いるって事
嫁の少佐と5歳ぐらいの息子とほほえましく写ってる写真が
・・・(´;ω;`)

SSSネタっていつ頃解禁?DVD発売直後はまずいよね

35 名前:名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 22:11:22 ID:mypjp5DL
少佐に騎乗位してもらいたいのですが…。

36 名前:名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 00:23:12 ID:HR5om+fD
アデットさんイイ

37 名前:名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 03:32:37 ID:sJzOILUD
社長×タチコマで一つ…

38 名前:名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 22:51:53 ID:fuueROHR
タチコマが受けかよw

39 名前:名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 23:16:38 ID:cQmlKv9/
少佐なら攻めでも受けでも構いません(*´Д`)ハァハァ

40 名前:名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 03:39:46 ID:pfKg+SzJ
SSS発売日だな。

41 名前:名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 03:26:58 ID:7za3FMQA
タチコマに犯られる少佐。
タチコマの経験値は大幅にうp

42 名前:名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 03:24:39 ID:9l7dDWI2
SSSの少佐曰く「同時に操る義体は2体が限界」
裏を返せば2体は操演可能・・・少佐義体とクロマ義体で3Pが!
コドモトコ義体で親子丼プレイが!!

43 名前:名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 12:35:53 ID:+Nu3HzuP
少佐の四肢切断(ていうか義体分解)という、dでもなく香ばしいネタを考えた俺ガイル

いや、シロマサの作品にも「サイボーグなら手足を外しておけよ」という台詞があったからさ。



下手うってテロリストに囚えられてしまい、四肢を取り外されて検査台に固定された挙げ句、
公安の情報を探るためとして、電脳を弄くられる(記憶を洗い浚い引っ掻き回される)少佐。

GHOST IN THE SHELLの人形使いが入った義体のように、大切な記憶を犯される度に、
虚ろな眼でビクビクと身体を痙攣させる少佐……を想像しただけで(*´Д`)ハァハァ

44 名前:名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 00:35:05 ID:ZivOKVuY
弄ってる方が赤面するくらいエロい記憶が少佐から出てきそうなんだが。

45 名前:名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 17:44:27 ID:VcHUVAWH
赤面する少佐…(*´Д`)ハァハァ

46 名前:名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 17:02:01 ID:SVJJU/u4
少佐(*´д`*)ハァハァ

47 名前:名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 02:33:37 ID:xXPtatqP
少佐とイシカワって実はとてもお似合いだと思うんだよ。

付き合いも一番長いわけだし、あれやこれや何かあっても不思議ではない。

48 名前:名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 04:58:53 ID:BsQgTEhU
無駄口聞いてる暇があったら索敵しろ!新入りが!

49 名前:名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 10:44:23 ID:UF0N9W8x
スレが立ってそろそろ3週間になるが、神光臨はまだですか?

50 名前:名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 11:19:22 ID:EKp1UTTn
待機です

51 名前:名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 11:59:08 ID:bcNYyZB7
少佐×男のネタを考えていたんだが
最終的に
少佐「やらないか?」
になった…
でも違和感がないのは何故だろう?

52 名前:名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 13:49:45 ID:vqe/bEn4
http://gateway.n1e.jp/TOOLS/play.cgi?id=1163987320&oid=ADULT&dir=DATA5&uid=

53 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 00:25:57 ID:C0WKsBZI
少佐強すぎなんだよな。男だよレンホーみたい

54 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 18:48:49 ID:tp9fmKx1
少佐×トグサ

55 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 21:33:17 ID:SkGJpDHr
2nd GIGはストーリー的には無印に今一歩及ばない気がした(私見)が
少佐の弱い部分が見れた事には大いに意義があった。
あと総理ハァハァ。

56 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 22:04:03 ID:PIWU9S37
アオイ×ミキちゃん
とか言ってみる

57 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 10:31:39 ID:9H+8JAHh
時にここの住人たちはSSSは見たのだろうか

58 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 12:44:53 ID:jMub2CQ7

      _  ∩
    ( ゚∀゚)彡   クロマ!!
      ⊂彡       クロマ!!


59 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 21:13:54 ID:ThOHrKAd
>>58

http://vista.rash.jp/img/vi6506159087.jpg

60 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 23:54:55 ID:OX3q4Tdz
>>59
クロマに叱られてしまった…。



幸せだ(*´Д`)ハァハァ

61 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 01:24:43 ID:KrQaNrtp
2ndってdatおちしてた?
復活を願いながらいろんなネタを妄想してました。
今日は寝ちゃうけど、バト×素とトグサ夫妻のネタ書きますので、
暫しお待ちを・・・・。

62 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 02:09:30 ID:Eh2UEESX
>>61
神の予感!期待してるぞー。

63 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 18:22:38 ID:9GoJAQ8i
少佐、俺の筆下ろしの相手になって下さい(*´Д`)ハァハァ

64 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 22:21:54 ID:8Ym7iq56
少佐に視姦されたい
少佐なら可能だろう!

65 名前:訳ありバトー×素子:2006/12/04(月) 23:13:22 ID:aQt+0vG1
61です。
お待たせしました。それじゃ書きます。
まずは、訳ありバトーと素子のエロ(?)です。
多少、設定に無理がありましょうが、そこは突っ込みをいれつつ楽しく読んでください。

66 名前:訳ありバトー×素子:2006/12/04(月) 23:31:43 ID:aQt+0vG1
それは、バトーが久しぶりにレンジャー時代の事を思い出すヤマだった。
バトーはサンセット計画の残党をなんとか生きたまま捕獲することに成功した。
いつもならば、こういった難解な事件解決のあとには少佐か課長の呼びかけで
9課のメンバーが飲み屋に集まり、バトーの活躍に乾杯!となるのだが・・・・・。
今回のヤマはそういった達成感はなく、返って、
バトーを始め、9課の気分を落ち込ませた内容だった。
報告の後、9課メンバーは言葉少なく、職場を後にした。

「バトー、どうだ?一杯・・・」
「・・・・・・・・・・・いや、俺は今夜はいい・・・・・・・」

ロッカールームで着替えを済ませたバトーを素子は待ちうけ、声をかけるが、
案の定、良い返事は聞けない。

「皆で飲むんじゃないわよ。二人きりで・・・」
「・・・・・・・・・悪いが、少佐、俺は今、酒を飲めるような気分じゃないんだ」
「そうよ。だから、誘ってるんじゃない」
「は?」
「事件が解決したのに、酒を飲む気分じゃない。だからこそ、酒を飲みに行くぞ、バトー」

67 名前:訳ありバトー×素子:2006/12/04(月) 23:41:37 ID:aQt+0vG1
「はあ?!なんだそりゃ・・・どういった理屈で・・・おい!少佐!」

素子はバトーの貴重品が入ったバッグをひったくり、
駆け足で9課行き着けのバーに向かった。
バトーはバッグを追いかけて、素子の後を追うしかなかった。

「ハアハア・・・・。今日の俺は疲れているんだ・・・・。
 せめて、早足でも見失わない程度の速さで行ってくれれば良いものを・・・ハアハア」
「年なんじゃないのか?この程度で息切れとは、9課にいられる時間もあとわずか・・・か?」
「失職か・・・・嫌なこと言ってくれるねえ・・・。でも、まあいいか、こんな仕事、失っても・・・」
「・・・・・・・・・・」
「冗談だよ、冗談。追いかけっこで喉かわいちまった・・・ハアハア・・・。俺ビールね!」
「なんだ、飲めるじゃないか」
「水分補給だよ!ハアハア・・酔うために・・・ハア・・・飲むんじゃない・・・」
「そうか、今酔ったらどうなるか分からんものな」
「・・・・そういうこと」

息が整うと、バトーは素子の隣のカウンターに座った。


68 名前:訳ありバトー×素子:2006/12/04(月) 23:56:09 ID:aQt+0vG1
素子もビールを頼む。
二つのビールが届くと、とりあえず乾杯をして、二人はそれを一気に飲み干した。

「まあ、私たちの体にはアルコールを一瞬で分解する酵素が入っている。
 いくらでも酔わずに飲めるがな・・・」
「そういうことだ。トグサやサイトーの坊や共とは違うのさ、フッ」
「あら?その坊やたちはあなたよりもずっと大人だと思うけど?
 なんてったって、酒の節度を知っていてソレよりも飲まないもの」
「俺だって節度以上は飲まないだろ?」
「酔わないからって毎回一樽分飲んでるあなたのどこに節度があるの?」
「酔わないわけじゃねえよ。いくら飲んでも酔えねえんだ。強いからな」
「・・・・・・・・酔ったらどうなるか分からないから?」
「ちげえよ!」
「だから、飲むときは常にアルコール分解酵素を出しているわ。予防的にね」
「・・・・・・・・・・・」
「最後にあなたが酔った時っていつ?なにがあったの?」
「ああ、暴れて見せの中の物ほとんど壊してさぁ」
「違うわね」
「いや、そうなのさ。それで弁償代で給料が飛んで・・・」

69 名前:訳ありバトー×素子:2006/12/05(火) 00:03:20 ID:APTQanbr
「バトー・・・・」
「・・・・・・・・・・・」

おどけて答えるバトーに素子は真剣な顔で釘をさす。

「レンジャー時代か?最後に飲んだのは」
「さあね?忘れたよ」
「戦場で出会ったときにはもう酔わないようにしていたはずだ」
「そうだったかなあ?」
「バトー、レンジャー時代に何があった?今回のヤマ関係以外になにがあったんだ?」
「そんなこと、聞く権利が少佐にあるのかよ!?」

執拗な問い詰めにうんざりだと、バトーは少し大きな声を上げた。
しかし、素子は動じなかったし、引き下がらなかった。

「上官として、部下の精神状態は把握しておかなくてはならんからな」
「そりゃあ、プライバシーの侵害ってもんだぞ」
「あら?9課に来て依頼、あなたにも私にもプライバシーなんてあった?」
「・・・・・・・・・・・」

70 名前:訳ありバトー×素子:2006/12/05(火) 00:10:37 ID:APTQanbr
素子の言葉にバトーは言葉を失った。
だがしかし、そんな問答で負けたからと言って、
バトーは自分の胸のうちなど話すはずが無かった。
だんまりとするバトーに素子はクスリと笑い、こう告げた。

「嘘よ。上官としてなんて嘘。個人的に興味があっただけ」
「はあ?!」
「個人的にあなたのゴーストに触れてみたかったの。でも、無理みたいね」
「・・・・・・な、なんだよ、そりゃあ。まるで・・・」
「愛の告白」
「はあ!?」
「・・・・・・・みたいでしょ?」
「・・・・いや、べつにそうは・・・」

告白をする側に余裕があり、された方はたじろぐ。
普通では予想の出来ない状態に、バーのマスターも驚いて二人を凝視してしまっていた。


71 名前:訳ありバトー×素子:2006/12/05(火) 00:16:30 ID:APTQanbr
「マスター、ごちそうさま。行くわよ、バトー」
「はあ?!なんだよ、いきなり。まだ一杯しか飲んでねえぞ、おい!」

素子は余裕で微笑んだままコインをマスターに投げて席を立つ。
バトーはまたもやバッグを素子に握られて仕方なく席を立った。

「おい!少佐、いくらなんでも今夜は勝手過ぎるぜ、俺の頭を混乱させやがって・・・」
「愛の告白は本当だ」
「はあ!?冗談よせよ」
「駄目か?」
「駄目か。って言われても・・・突然すぎて電脳が・・・」
「じゃあ、有線だ」
「俺の電脳を焼かねえだろうな?おっかねえ・・・」

バトーは半ばびくびくしながら素子と有線を試みた。

72 名前:訳ありバトー×素子:2006/12/05(火) 00:29:27 ID:APTQanbr
有線で繋がった素子は意外と優しくバトーに語り掛ける。

(バトー、どうしたの?あなたはいつものバトーと違うわ。
 レンジャー当時のことを思い出してとてもナーバスになっているみたい。
 どんな出来事があったの?話してくれる事で楽になったらいいのに。
 上官としてではなく、ゴーストとして、あなたが気がかりだわ。
 深い部分であなたと繋がってみたい。悲しみも苦しみも全て共有してみたい)

そんな素子の願いを受け止め、バトーは有線を抜いた。
無表情の素子をみて、バトーはフッ軽く笑う。

「無理だな。結局、少佐は俺の過去を知りたいだけじゃねえか。
 悲しみも苦しみも共有するだあ?・・・・俺は嫌だね。過去の出来事も、
 そこに生じた感情も全て俺のものだ。誰にも渡さねえよ。誰にもな・・・」
「そうか・・・私の失恋、というわけだな」

残念そうにうつむく素子。
そこで、バトーは今までの告白が本気だったのではないかと思いなおす。

 

73 名前:訳ありバトー×素子:2006/12/05(火) 00:41:59 ID:APTQanbr
「・・・・まさか、本気だったのか?」
「・・・私に対する好意は?」
「そりゃ、あるさ。長年パートナーとしてやってきたんだ。
 それになんてたって愛着がある。その顔、その体、ゴーストの断片、
 いい女だと思うぜぇ。俺は素子が好きさ。
 でもなあ、・・・俺は少佐が踏んだとおり、誰にも渡せない過去があるんだ。
 そしてそれが今回の事件で色濃く思い出されたって訳だ・・・過去の女をな」
「過去の・・・詳しく聞かせろ!」
「俺には過去、レンジャー時代に愛し合った婚約者がいたってことだ。
 詳しくは話す気が無いがな。まあ、その女が忘れられねえ訳なのよ。
 女々しいねえ俺って・・・」
「忘れろ。記憶を焼き切ってやる」
「勘弁してくれよ、・・・忘れたくねえの。忘れちゃならねえの。切ない記憶だけどな。
 そういうことだ、・・・・・・・・悪いな少佐」

バトーはそう言って意気消沈した素子からバッグを取り返し、背を向けて夜の街に
溶け込んでいった。

74 名前:訳ありバトー×素子:2006/12/05(火) 00:52:47 ID:APTQanbr
バトーが夜の街に溶け込んでいって向かった場所、
そこは銭湯だった。
よっぽど汚れた時以外、儀体に風呂は必要ないが気分というものだろう。
汚れを落とすことと疲れを癒すことは違う。
バトーは銭湯で今回の疲れをどっぷりと洗い流すつもりだった。
ゴシゴシゴシ・・・・
儀体だが、銭湯のルールに基づき、湯船につかる前に石鹸で体を洗う。
そこに、小学生低学年くらいの子が声を掛けてきた。

「おじさん!ねえ、おじさんって全身儀体なの?」
「んあ?・・・・・いいや、ちがうよ。内臓の一部がまだ生体さ」
「ふーん、見た目じゃ分からないもんだね。目も変えてあるから、そうかとおもったのに」
「そうだな。外側は仕事柄、丈夫に作っているのさ」
「仕事って何してるの?」
「漁師だよ」
「漁師?・・・そうは見えないなあ。兵士かと思った」
「兵士?・・・・もう戦争は終わったろ?坊主が産まれる前にさ」

変なことをいうガキもいるもんだ。とバトーは思った。

75 名前:訳ありバトー×素子:2006/12/05(火) 01:05:35 ID:APTQanbr
バトーが体を洗い終わり、湯船につかると、その少年も一緒につかってきた。
普段から、バトーは自分が子供に受けが良くない外見をしていると実感していた。
しかし、その少年はやけになれなれしく、話しかけてくる。

「僕ねえ、全身儀体なんだよ。小さい頃事故で体をなくしちゃったんだって」
「そりゃ、大変だったな・・・」
「だから、おじさんも全身儀体だろうと思ったのに、違ったね。
 いろいろ聞きたいことがあったのに・・・」
「俺もほとんど全身儀体みたいなもんだがな。
 ・・・どんなことが聞きたかったんだ?」
「なんで、おじさんは儀体化したの?僕と同じ事故?」
「いいや、俺は自分から進んで儀体化したんだ。昔は兵士でね・・・。
 自分と国を守るための強いからだを手に入れたのさ」
「へえ、目も?」
「目もさ。この目はいろんなものが見える。戦場では重宝したよ」
「ふーん、兵士になると強い儀体もらえるんだ。僕も兵士になりたいな。
 でも、戦争終わっちゃったんだよね。残念だな」
「そうだな。でも、戦争が終わることは俺達、兵士が一番望んでいたことなんだ」
「そうなの?」
「そうさ・・・」

76 名前:訳ありバトー×素子:2006/12/05(火) 01:16:40 ID:APTQanbr
バトーは子供と接すると、さっきまでの心のもやもやが少しずつ溶けていく気がした。
どうせ見ず知らずの子供だ。
何を話したって俺が何者かばれなきゃ構うまい。
そんな気軽さで、バトーは少年と話していた。

「ねえ、おじさん・・・・・・・。いいのかな?こんなこと聞いて」
「ん?なんだ?どうせ次に会えるか分からん仲だ。遠慮せずに聞いたらどうだ?」
「うん・・・・・・。おじさんのココ、どうしてないの?おじさん、男だよね?」
「ああ・・・・・・・・・・・。ココか・・・・・・・・・」
「儀体のパーツはあるのよね?付けられない儀体なの?」
「いや、わざとだ。わざと付けていないんだよ」
「なんで?」
「・・・・・・・・そうだなあ。坊主には分かるか難しい話だが、聞くか?」
「うん!」
「俺が兵士で戦争に行く前、レンジャーっていうまあ、
 兵士が難しくなったみたいな仕事をしていたんだ」
「うん」
「その時にな。あれは・・・密林でのミッションだった・・・・・・」

77 名前:訳ありバトー×素子:2006/12/05(火) 01:26:16 ID:APTQanbr
バトーは少年に語りながら、自分の記憶を鮮明によみがえらせていた。

密林でのミッション中に敵の爆撃を喰らい、バトーは下半身に大怪我を負った。
仲間に連れられての一時退却。
日本への緊急帰国。
すでに四肢を儀体化していたが、下半身をほぼ動かせず、麻痺状態。
医師からの宣告。
下半身全てを儀体化。
そして、当時、バトーには婚約者がいた。
両家の両親を含めた話し合い。
謝りながら泣く彼女。
優しく抱きしめるバトー。

心がえぐられ、記憶で頭が沸騰しそうになっても儀体の調節のおかげで
バトーは涙を一筋も流すことなく、少年に話し終えた。
逆に、涙を流していたのは少年のほうだった。



78 名前:訳ありバトー×素子:2006/12/05(火) 01:35:48 ID:APTQanbr
「俺は医者からその部分が吹き飛んでて、子供を望めないと聞かされたときに、
 もうこの機能は必要ないと思ったのさ。小便するだけなら、穴だけ開いてりゃ良い。
 そうだろ?」
「そうだけど・・・・・でも、でも・・・・・・・」
「彼女も彼女の両親も、子供を望んでた。
 それが不可能になったんだ。去って行っても仕方が無いさ。・・・だろ?」
「・・・・・・・ぐすっ、ぐすっ」
「俺のために泣いてくれているのか?坊主。でもなあ、それはお前の記憶じゃない。
 だから大丈夫だ。俺の誰にも譲れない、過去の事実なんだ」
「・・・・・・・」
「大切な俺のゴーストの一部なんだよ。坊主も事故にあって辛かっただろうが、
 それもお前のゴーストを作っている大切な記憶だ。
 今は分からなくても、分かる日が来るさ。じゃあな、俺は上がるぜ・・・」

湯船で泣いている少年を置いて、バトーは湯船からあがった。

79 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 02:02:51 ID:iU3VK7Cn
∀・)wktk

80 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 07:12:08 ID:JeRMXXkf
オペ子スレあったけど、エロネタなんで一応こっちに投下します
オペ子でイメージ検索したら出てくる、海自オペ子に触発されて書いたエロ

81 名前:海自オペ子 1/6:2006/12/05(火) 07:13:54 ID:JeRMXXkf
『J1、心拍数が平常値を超えている。大丈夫か?』
「……」
 パイロットは無言のまま、操縦桿を傾けた。
 夜の闇、廃墟となった都市の上をヘリは旋回していた。
 頭部を覆うHMDからは、全方位の情報が得られる。地上を侵攻している友軍が、エリアを
次々と制圧していた。最初はグレー一色だった地上のマップが、制圧した地域を表すグリーン
に少しずつ書き換えられていた。
 操縦桿を握る手は汗ばみ、緊張に喉が乾いた。
 敵には対空ミサイルがあると聞かされている。友軍の侵攻は順調だったが、対空ミサイルの
所在はいまだに判明していない。友軍を上空から援護しながら、いつロックオン警告が鳴るか、
パイロットは気が気でなかった。
『J1、心拍数が平常値を超えている。大丈夫か?』
 再びオペレーターが聞いた。
「うるさい! しばらく黙ってろ!」
 たまりかねて怒鳴り返す。
 心拍数か。ふざけるな。J1はいらいらした気分で思った。オペレーターが優秀なのはわかっ
ていたが、彼は本質的にAIを信用できなかった。
 ピッ、と警告音が鳴った。
 途端にそれは、ビーという耳障りな電子音にかわった。ロックオン警告だ。
「どこだ!?」
 マップに赤色の輝点が現れる。支援AIが対空ミサイルの位置を特定した。後方8時の方向
だった。
 慌てて操縦桿を倒し、機首をそちらに向ける。排気口が後ろにあるジガバチは、後方からの
熱源探知に極端に弱い。
『J1、SKから報告がある。エリア81において……』
「黙れ! それどころじゃない!」
 急旋回をかけ、対空ミサイルの位置を正面に捉える。
 尾部にあるバルカン砲で照準したところで、何かがおかしいことに気づいた。
 対空ミサイルの姿が見えない。赤い輝点はマップの正面にあるが、そこには崩壊したビルが
あるだけだ。
『J1、SKから報告がある。エリア81において……』
 それまでとは質の違う、甲高い警告音がなった。赤い警告メッセージがポップアップし、対
空ミサイルを発射されたことを告げていた。しかし、目の前のビルに変化はない。
「なんだ!?」
 赤い輝点が消え、凄まじいスピードで後方から飛来するものがあった。反射的にフレアをば
らまき、地表に向けてヘリを降下させる。しかし、後方のエンジンを完全にロックオンされた
状態で、ミサイルから逃げきれるはずもない。ビルの合間を飛ばして振り切ろうとしたものの、
数秒後には追いつかれた。
 爆発や衝撃はなかった。
 ビー、という合図の中、撃墜判定を受けたヘリは、あらゆる操作を受け付けなくなった。す
でに支援AIの制御下に入り、母艦に帰投しようと機首を海の方向に向けている。
 操縦桿から手を離し、J1はぐったりと脱力した。
 確か敵には思考戦車もあったな、とぼんやりと考え、ジガバチのない状態では地上の友軍も
苦戦するだろうと思った。この演習ではこちらの負けかもしれない。
『J1、SKから報告がある。エリア81において、偽装信号を出しているポッドが見つかっ
た。対空ミサイルにあらず。6時方向に注意しろ』
 どうやら相手チームに完全にハメられたようだ。レーダー照射をするだけの偽装ポッドで注
意を引きつけ、隠蔽していた対空ミサイルで後ろから打たれたのだろう。デブリーフィングの
ことを考え、彼は鬱々とした気分になった。

82 名前:海自オペ子 2/6:2006/12/05(火) 07:14:40 ID:JeRMXXkf
 アパートに帰る気にもならず、J1は基地近くの店で酒を飲んでいた。
「それにしても、ムカつくのはあのAIだ」
 隣に座っている男に愚痴をこぼす。
 演習のあとのデブリーフィングで、J1は案の定突き上げをくらった。問題となったのは、
J1のオペレーターである03の報告を無視した点だ。
 陸上部隊の指揮官たちも出席する中で、03は淡々と、戦況の推移をスクリーンに映していっ
た。通信記録も再生される。敗因は一目瞭然だった。
 海自のオペレーターは、人間と同じ汎用義体を使っている。ゴーストの代わりにAIを積ん
でいるだけで、姿形は人間とまるで変わりない。
 青黒い髪を眉のところで切り揃え、後ろに長く伸ばしたその容姿は、一流の造顔作家がデザ
インしたもので、日本人形のような美麗な顔だちである。その分、AIの無機質な言動と重な
ると、ひどく冷たい印象になった。
「俺に偏向テストを受けろってさ。ふざけんな」
 酒をあおりながら、J1は吐き捨てる。
 隣の男が聞いた。
「偏向テストを?」
「ああ、そうだ。AIのアレだ」
 デブリーフィングが終わったあと、「J1」と呼び止められた。
 制服である白いシャツに黒のタイトスカート、小脇に書類フォルダを挟んだ03は、感情を
映さないガラス玉のような瞳をJ1に向けて、
「AAクロスチェックを受けるように、との大佐からの命令だ」
 AIに特別な感情、たとえば敵意などを抱いていないかを調べるテストだ。AIや義体の使
用に反対してテロをしかける、狂信的な原理主義者を排除するためのものだ。彼も入隊時に一
度受けたことがある。
「……」
 別にAIに悪態をつくなど、誰でもやっていることだ。今回は演習に響いてしまったため、
とりあえず形として、何らかの処分をしておかなければならない、大佐が思ったのもそんなと
ころだろう。
 しかし、AIの偏向テストを受けろとAIから言われたことに、彼はひどく苛立った。
「俺には必要ない」
「AAクロスチェックを受けるように、との大佐からの命令だ」
 かっとなって、03の抱えていたフォルダを叩き落とした。
 03は不思議そうに、床に散らばった書類を眺めた。整った顔だちにまるで変化はない。
 青黒い髪をさらさらと揺らしながら、03は床に膝をつき、一枚ずつ書類を集め始めた。
 機械に感情はないとわかっていても、こちらを完全に無視したその仕草にJ1は沸騰した。
身を屈めている03に右足を振り上げようとすると、03がこちらを向いた。
「警告する」
 青黒い前髪の下で、03の眉は咎めるように寄せられていた。
「この義体は軍の備品であり、損壊等、不適切な行為に及んだ場合は罪に問われる」
 無機質な二つの瞳は、今も目の前の光景を記録している。
 J1は足をおろし、書類を集めて去っていく03の姿を見送った。
 その後、友人と酒を飲みながら、AIについての愚痴を延々と漏らしていたというわけであ
る。
「あのAIを組んだエンジニアを絞め殺してやりたいぜ。くそったれ」
 隣に座る男は、ふんふんと頷きながら、黙ってその愚痴を聞いていたが、
「面白いものを持ってるんだがな」
 ふと言った。
 J1が怪訝そうな顔をすると、男は鞄から小さなカートリッジを取り出し、
「うちの部署で昔作った物だ。本当はセキュリティチームが使うもんなんだが」
 そう言ってJ1に手渡した。
「なんだ? 何が入ってる?」
「まあ、お楽しみってやつさ」
 男はにやりと笑った。

83 名前:海自オペ子 3/6:2006/12/05(火) 07:15:38 ID:JeRMXXkf
 倉庫の中は薄暗かった。
 高い天井にある照明はぼんやりとした明かりを投げかけるだけで、広い倉庫の中を完全に照
らすことはできない。そこかしこに影ができていた。
「03」
 J1が呼びかけると、リスト片手に品目をチェックしていた03がこちらに振り向いた。
 遠くには01と04も見える。
「ちょっと来い」
「用件を」
「いいから来い」
 AIの中で優先順位の衝突が起こったのか、しばらく03は微動だにしなかった。しかし、
J1が背を向けて歩き始めると、戸惑ったようにリストに目を落としたあと、その後を追いか
けた。
 コンテナの影を曲がったところでJ1は立ち止まり、03が現れるのをじっと待った。コツ
コツとハイヒールの足音をさせて、03がコンテナの影に足を踏み入れた。
 さっと03の首筋をつかみ、床に引きずり倒す。
「!」
 防衛反応を起こす03を全力で押さえつける。長い髪をかきわけ、懐から出したカートリッ
ジを首筋に押し当てた。プシュッという接続音のあと、うなじのコネクタにカートリッジが接
続されると、03はびくりと体を震わせた。
 J1は立ち上がり、床に倒れている03をじっと見つめた。
 もしこのツールが偽物なら、03が緊急コールをかけてそれで終わりだ。
 J1が見守っていると、03はゆっくりと上体を起こした。青黒い髪が肩やら腕やらに流れ
て、妙に煽情的だった。
 03はJ1を見上げ、
「用件を」
 再び言った。
 緊張が解け、J1は顔がにやけるのを抑えられなかった。
 軽く腕を振り、03の頬を平手ではたいた。パシッと音を響かせて、03の顔があらぬ方を
向く。左手で赤くなった頬を押さえながら、03は不思議そうにJ1を見上げるだけで、例の
警告は発しなかった。
「用件を」
 どうやらツールは本物らしい。

84 名前:海自オペ子 4/6:2006/12/05(火) 07:16:20 ID:JeRMXXkf
 それからしばらくは、人目のないところで03を小突くことで満足していた。
 無表情に報告する03を蹴りつけると、床に倒れた03は、何が起こったのか理解できない
というようにJ1を見上げる。
 どれだけAIに苛ついても、手を出すと罪になる。そのことで溜まっていた鬱憤も、03の
無防備な表情を見ると晴れ始めた。所詮は機械だ。感情的になるほうがおかしいのだと、AI
に対する余裕すら持ち始めていた。
 しかし、すぐにそれだけでは満足できなくなった。
 人けのない備品室。
 J1の前で、03が報告を読み上げている。
「緊急起動モジュールのブロック変更、およびワイヤの反応係数が更新準拠に従って変更され
た。詳細は添付のレポートにある。機体のチェックは十二時間後から」
 はぁ、はぁ、というJ1の荒い息を見て、03が眉を寄せる。
「J1、大丈夫か?」
「ああ、大丈夫だ。続けてくれ」
 03は不思議そうにJ1を見つめるが、再びレポートに目を落とした。
 J1は、自分の膝の上に座っている03の胸を後ろからまさぐりながら、
「お前の胸、柔らかいな……」
 03は反応せず、淡々とレポートを読み上げる。
「不具合があった場合は最優先で報告すること。最新のチェックリストは送付済み」
「ち、ちょっとこっち向いてくれ」
 振り向いた03の唇に、むさぼるように吸いつく。ガラス玉のような無機質な瞳が、至近距
離からじっとこちらを見つめている。作り物とはいえ、美少女と呼んで差しつかえない容貌に、
J1は興奮をかきたてられた。
 03の上唇を、口で挟むようにして吸い上げる。舌をちろちろと沿わせると、瑞々しい感触
が戻る。舌をこじ入れ、03の歯茎を舐めるようにして味わった。
 03は無感動にその様子を見つめている。
「た、たまんねえ」
「J1。報告ができない」
「あ、ああ、すまん。続けてくれ」
 03はこくりと頷く。
 続けられる報告を聞き流しながら、03の青黒い髪をかきわけて、首筋に吸いつく。若い女
の肌だ。じっとりと舐め上げても、03はそれに頓着もせず、ただ報告を続けていた。
 ズボンを押し上げるブツが、03のタイトスカートに包まれた尻の重みを感じていた。
 右手で03の制服のボタンを、ぷちぷちと外していく。
 本来の防衛機構が働いていれば、03はこれを不適切な行為だと判断して、セキュリティに
通報するだろう。しかし、その機構がツールによって切り離されている今、03はその行為を
自分に関係のないものとして処理している。
 胸をはだけた格好のまま、03は報告を続ける。飾り気のない白いブラに、手の平サイズの
胸が収まっていた。両手を沿わせて、ゆっくりともみしだく。ブラを押し上げると、ぽろんと
白い胸がこぼれた。桜色の乳首をいじっても、03の報告の声に変化はない。当たり前だが性
感はAIに組み込まれていない。
 オペレーターの義体は理想的なプロポーションで作られている。柔らかい二つの胸は、指を
当てるとそっと沈み、絶妙な弾力を返してくる。ふにふにとした感触を楽しんでいると、ブツ
がどんどん固くなっていくのがわかった。
 03のタイトスカートをずりあげると、ストッキングに包まれた白いショーツが現れた。
 自分も腰を動かしてズボンと下着をずりおろす。屹立した剛直が、03の太股の間から姿を
表した。
「03、下を見てくれ」
 報告を止め、03は自分の股間に当たっているものを見つめる。先端はぬらぬらと光り、反
り返った肉棒に、03は無感動な瞳を向ける。
「そ、それは何か、俺に教えてくれ」
「ペニスだ」
「何に使うものだ?」
 03は眉を寄せ、
「生殖に使われる。J1、報告を続けていいか?」
「あ、ああ」
 再びレポートに目を落とした03を横目に、ショーツの部分のストッキングを破る。
 そこから右手をストッキングの中に忍ばせ、ゆっくりと太股を撫でさする。ひんやりとした
肉をやわやわと触りながら、ショーツの部分に近づけていく。横から指を入れると、産毛のよ
うな薄い毛の感触があった。少し下ろすと、スリットが指の先に感じられた。

85 名前:海自オペ子 5/6:2006/12/05(火) 07:17:22 ID:JeRMXXkf
「ちょっと立ってくれ」
 そう言うと、03は大人しく立ち上がった。J1も腰掛けていた箱から降りる。
 こちらを振り向こうとする03を押しとどめ、
「壁に手をつけ」
 首だけで振り返りながら、03は不思議そうにJ1を見つめる。
 J1が押さえつけるように乱暴にうながすと、03は渋々従った。J1は03の手の位置を
下に動かし、こちらに尻を突き出すような格好にさせた。
 03は壁に左手をつき、右手に書類を握りしめたまま、
「J1、報告を続けていいか?」
「いいぞ。続けろ」
 03は無理な体勢のまま、レポートに目を落とす。長い髪の毛がうなじで二つにわかれ、床
に向かってさらさらと流れていた。
 ストッキングに包まれた、すらりとした足がJ1の目の前にある。タイトスカートは腰まで
まくれあがり、尻の部分のストッキングは破れて、純白のショーツと尻と太股がさらされてい
た。破けたストッキングは、ニーソックスのような劣情を誘うものになっていた。
 J1は膝をつき、その部分に顔を近づける。
 ショーツを横にずらすと、ぴっちりと閉じたスリットが現れた。技師が造り上げてからこち
ら、一度もこじ開けられていない部分だ。
 両手でゆっくりとそこを押し広げていく。綺麗なピンク色だった。汎用義体は人間と作りが
まったく同じとはいえ、一度も使われていないのだから綺麗なものだ。
 うっすらと湿っているそこに指を突っ込み、ゆっくりとなぞる。03は反応もしない。
 立ち上がり、ショーツをずらしたまま、反り返っているブツをその秘部に押し当てる。膣は
人指し指が入るかどうかというほど狭いが、03は痛みを感じることもないのだから問題ない
だろう。
 先走りで濡れている先端が、ゆっくりとスリットの中に埋まっていく。カリがスリットを押
し広げ、ピンク色の膣に埋没していく。ギチ、ギチ、と肉が歪んでいくのがわかった。普通の
女なら痛みに泣き叫んでいるところだろうが、03はまったく表情を変えずに報告を読み上げ
ている。先端が完全に埋まっただけだったが、これ以上進むとは思えないほど、強烈な締めつ
けだった。
 03の白いうなじが目に入る。海自の白い制服を着た背中に、長い髪が何本かもつれていた。
まくれあがったタイトスカートの下にある尻に、両手を這わせた。染み一つない、真っ白い尻
肉に、自分のペニスが突き刺さっている。
 普段からいちいち口を出してくるオペレーターを、自分の肉棒で貫いているのだと思うと、
えも言われぬ征服感があった。しかも相手は、自分が何をされているかもわかっていないのだ。
強烈な背徳感に襲われた。
 腰を押さえつけ、ぐっ、ぐっ、と、ペニスを押し入れていく。相手は人間ではないのだから、
遠慮はいらない。
 どうやら03にも体の防衛反応は残っているようで、膣を傷つけられまいとしてか潤滑液が
にじみ始めた。ペニスの動きに合わせてにちゃ、にちゃと音が響く。
 ようやく根元まで押し込むと、誰にも蹂躙されたことのない柔らかい膣が、自分の肉棒に合
わせて形を変えているのがわかった。ひだがカリや棒にからみつき、ざらざらと撫でていく。
前後に軽く揺するだけで、ぴりぴりとした感触が全身に走った。
「ど、どんな気持ちだ? 俺に犯されてるのは?」
 振り向いた03の頬に、長い髪の毛がかかる。自分の秘部を男にえぐられているというのに、
質問の意図がわからないというように、不可解そうにJ1を見つめるだけだった。

86 名前:海自オペ子 6/6:2006/12/05(火) 07:18:28 ID:JeRMXXkf
 03はレポートに目をやり、
「報告は終わったが、何か質問や伝達事項は?」
「あ、ああ、そうだな。変更されたワイヤの結線を順番に教えてくれ」
 時間稼ぎだった。防衛機構を切り離されている03だが、報告が終わったあとも拘束してい
ると、さすがに不信に思われかねない。
 03は不可解そうに、
「添付のレポートにあるが」
「いいから口述で教えてくれ」
 03はこくりと頷いた。
「B11、H24、T15……」
 淡々と読み上げる03の声を聞きながら、J1は腰を振る。きつい肉のためにリズム良く前
後はできず、腰を叩きつけるたびに03が揺れる。03は苦労しながらレポートを抱え、左手
でなんとか体勢を保っていた。長い髪がさらさらと揺れる。
 はあ、はあ、というJ1の荒い息に、03は顔を向け、
「J1、大丈夫か?」
「い、いい。問題ない。続けてくれ」
 03は眉を寄せ、再びレポートに目をやる。
「U20、W05、Y00……」
「はあっ、はあっ、はあっ」
 腰を叩きつけるたびに、ぐちゅっ、ぐちゅっという粘着質の音が響く。オペレーターの淡々
とした声音に、さらに劣情が高まる。
「ああっ! 03! 03!」
 感極まった声を上げながら、J1は腰を突き上げる。壁に手をつく03の尻をぎゅっとつか
み、パンパンと腰を叩きつけた。03の持っていた書類が床に散らばる。03はされるがまま
になっていた。黒々とした肉棒が03の白い尻を割って、抽送がくり返される。
「J1、レポートを拾えない」
「03! 03!」
「J1、レポートを拾えない」
 いっそう深くペニスを叩きつけたとき、何かが脳髄をかけあがり、白いスパークが走った。
どくっ、どくっという音さえ聞こえそうな中で、腰からわき上がるものが03の中に吐き出さ
れていく。白い尻に突き刺さる肉棒は、根本まで埋められている。03の膣が肉棒を締め上げ
る感触が、ひだの一つ一つにいたるまで感じられるような気がした。
 03が身をかがめ、床に落ちたレポートに手をやった。肉棒を締め上げる角度が変わり、さ
らに深い部分に突き刺さる。うっ、とJ1は声をあげ、最後の一滴までオペレーターの中に絞
り出した。

「はあっ、はあっ、はあっ……」
 精も根もつき果てたように、J1は床にへたり込んでいた。
 03はレポートを抱えて立っていた。空いた左手で、ずりあがったタイトスカートを戻そう
としている。ストッキングはところどころ破け、あふれた精液が太股に垂れていた。
 ようやくスカートを戻したところで、03は荒い息のJ1を見て、
「J1、大丈夫か?」
「ああ、大丈夫、大丈夫だ」
 はあ、はあ、と息をつく。
 03はティッシュを取り出し、精液を拭きとりはじめた。通常の自己メンテナンスプログラ
ムだ。精液も汚れも03にとっては同じものだ。
 オペレーターはフリーメンテナンスで、洗浄や調整も機械の仕事だ。オペレーターが犯され
ているなどということも、しばらくはばれないだろう。
 03が身支度を整えて備品室を出て行ったあとも、J1はしばらく身動きしなかった。

(終)

87 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 07:23:11 ID:JeRMXXkf
以上。
最近来たんで、過去のオペ子画像がほとんど見れない(´・ω・`)
また何かいいネタ見つけたら投下します

88 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 09:31:01 ID:nPEvUo44
おお…フェチな世界だな…
だがすごくよかった
朝からGJ!!!!!!1

89 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 17:03:16 ID:pQNOheV2
>オペ子でイメージ検索したら出てくる、海自オペ子
オペ子ファンの間ではやはりあの絵は有名なんだろうか
とにかくGJ!
J1がうらやましい

90 名前:訳ありバトー×素子:2006/12/05(火) 17:13:24 ID:pjbV7BH3
バトーは支度を済ませて、銭湯を出る。

「あら?奇遇ね。あなたも銭湯?」
「!!!お前いつから・・・」

すると、女湯からすぐに素子が出てきて、バトーに話しかけた。
驚いて動作を止めるバトー。
素子はいたずらな笑顔で話し出す。

「風呂場は思ったよりも声が響く。
 壁一枚隔てて女湯があることもちゃんと考慮しといたほうが良いわよ」
「あの話、聞こえてたのか?」
「さあ?なんのことかしら?ああ、それと・・・・」

素子が言いかけたときに、男湯からさっきの少年が現れた。

「おじさん、バイバーイ!」

そう元気に声を掛けるやいなや、夜道を駆け出し、町にとけこむ。

91 名前:訳ありバトー×素子:2006/12/05(火) 17:22:39 ID:pjbV7BH3
「こんな時間にあんな小さな少年が、保護者も居ない状態で銭湯に来る。
 それに違和感を感じていないのは、あなたがあまりにも長く世間から
 隔離した生活を送っているからかしら?」
「!!!!・・・・・・・・・それじゃ、あれは・・・・少佐の・・・。てめえ!」
「あまりに注意力が欠けている。あなたそれでも、9課なの?
 トグサのこと、馬鹿に出来ないじゃない?」
「うるせえ!ほっとけ!」

バトーは不機嫌な顔で一喝した後、素子に背を向けて、足早にその場を歩き出した。

92 名前:訳ありバトー×素子:2006/12/05(火) 17:23:47 ID:pjbV7BH3
エロがまだ出てこなくてすいません。
この続きは今夜9時から10時あたりに書く予定です。
ちゃんとエロ書きます。なので見捨てずお待ちください。

93 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 18:45:06 ID:iU3VK7Cn
>>92
おまちしてまーす( ∴)ノ

94 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 19:11:52 ID:u6BMxRbM
>>87
GJだ!新しい傾向のSSだ。上手いと思う。
7時23分か・・・仕事中に、エロ書いてる奴がいたとは・・・

95 名前:訳ありバトー×素子:2006/12/05(火) 21:51:20 ID:eoI6VHfG
もちろん、素子がそんな状態でバトーとさよならするわけが無い。
怒りで肩を張りながら歩くバトーの後ろをスマートに追いかける。

「着いてくるなよ!俺は今、はらわたが煮えくり返ってるんだ」
「何故だ?何をそんなに怒っている?」
「何をって・・・・!結局あの少年は少佐のリモート儀体じゃねえか?!
 そんなキタネエ手を使ってまで俺のプライバシーに踏み込みたかったのかよ!?」
「いや、あそこまで話すことは予想外だった。自分からな」

素子の言葉に一息ついて、怒りを沈静させ、バトーは語り始めた。

「・・・・・・・・でもこれで分かったろ。俺は少佐に誘われても何も出来ない体なんだ。
 いや、体だけじゃない。ゴーストもさ。
 俺は少佐に女としての魅力を感じるし、正直、さっきの告白は嬉しかった。
 だがな・・・・ゴーストが囁くんだ。”俺はもう男じゃなくなったんだ”ってな。
 婚約者に別れを告げられたあの時、俺は男を自ら放棄することを選んだ。
 それ以来ずっと、俺は儀体に性器のパーツを付けるのを拒否し続けているし、
 これからも御免だ。
 だから、すまねえな・・・・・。俺には素子を喜ばせることは出来ねえ。女としてな」

96 名前:訳ありバトー×素子:2006/12/05(火) 21:57:42 ID:eoI6VHfG
いつの間にか足の速度はゆっくりへと変わっている。
バトーは素子に語りながらも、自分を説得している様子だった。
素子はバトーの言葉を何度も反芻して、理解し、それから話し始めた。

「そんなことはあるまい。試しにやってみるか?」
「は?・・・・・・・・何言ってるんだ、冗談じゃないぜ」
「女の喜びは性器じゃなくても感じられる。それをこれから立証してやる」

冗談じゃない!俺は降りるぜ。
そう口から出かけたバトーだったが、言葉を呑む。
どうせ、そんなことできっこない。
逆にそれを立証できれば、素子はもう自分を誘っては来ないだろう。
とバトーは踏んだ。
そうだ。そうすれば、お互いに吹っ切れる。
自分の気持ちも一緒に・・・・。

「ほほう・・・・・・・・・。面白いじゃねえか。なんなら、このままホテル行くか?」

97 名前:訳ありバトー×素子:2006/12/05(火) 22:00:32 ID:eoI6VHfG
「ああ、そうだな」
「吠えずらかくなよぉ?泣いても駄目だ。さっきみたいにな」
「何時私が泣いたのだ?」
「リモート儀体で泣いてただろうが?滝のように涙も鼻水もたらしながらよぉ」
「あれは演出だ。ああでもしなけりゃ、私の儀体だとばれていた」
「減らず口だな。だが、いいぜ。ほら、着いた。チェクインだ」
「ああ・・・」

二人はネオン街のホテルへと消えていった。

98 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 22:45:04 ID:HT3+XsY4
オペ子にバト素とか、神様が2人も降臨なさったぞ!!

99 名前:訳ありバトー×素子:2006/12/06(水) 00:23:20 ID:dzqugnyO
二人はホテルの一室に入り、ベッドに腰を落とす。
バトーはすぐさま、仰向けになった。

「今日は散々だ。俺はもう寝るぞ〜」
「やるんじゃなかったのか?バトー」
「へへ、やりたきゃやってみろよ。出来ないだろ?俺がこんな体じゃ」
「そんなことも無い」
「まあ、強がるなって・・・」

バトーは余裕の表情で、無表情の素子を見上げる。
本当は困っているのに、表情筋のシナプスを切って
ポーカーフェイスに仕立てているんだろうな。
そう推測すると、バトーはいつもと違い、素子よりも上の立場の気分がして、
優越感を感じた。
ところが・・・だ。
素子は動じる様子も無く、すぐさまバトーの胸に耳を当てるような形で寄り添ってきた。

100 名前:訳ありバトー×素子:2006/12/06(水) 00:32:29 ID:dzqugnyO
「な!・・・・なんだよ。犬みてえに・・・」
「バトー、あなたの心臓って生身でしょ?」
「んあ?・・・ああ、そうさ」
「やはり、生身の音はいいな。金属音がしない」
「タダの血液送るポンプに良いも悪いもあるかよ」
「あるわ。金属音や無駄な音が一切しない、暖かな血液の流れる音。
 私には無いものだもの・・・」

素子は胸から耳を離し、バトーの顔を覗き込む。
そして、ゆっくりと口付けをした。
バトーは逃げることも無く受身にされるがままだった。
それから、また素子は心臓の音に聞き入る。
そして、再びキス。
バトーは何度も繰り返されるその一連の動作に奇妙な感覚を持ちながら、
自分からは微動だにしなかった。

「退屈だな。本当に寝ちまうぞ?」
「まて、まだ駄目だ。まだ、時期が来ていない、もう少しだ・・・」

101 名前:訳ありバトー×素子:2006/12/06(水) 00:45:02 ID:dzqugnyO
「はあ?・・・・・・・なんなんだよ、全く」

バトーは呆れながらも、別に苦ではないので、
素子の動作に付き合ってやっていた。
十数回はその動作の繰り返しをしたあとで、素子は胸から耳を話した後
体をバトーから離し、上体を起こして、ベッドに座った。
バトーは訳が分からないままに、素子を目で追っていた。
ただ、さっきまで傍らで感じていた、素子の体温と体の圧から解放されたことで
物足りないような、残念なような気持ちがバトーに目覚めていた。


102 名前:訳ありバトー×素子:2006/12/06(水) 00:46:13 ID:dzqugnyO
すいません、睡魔に勝てませんので今日はココまでです。
今夜もエロまで到達できなかった・・orz


103 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 00:58:08 ID:iynGdEag
>>102
乙だ。明日続きを待ってる。
気を悪くしないで聞いてほしいが、誤字が多すぎるんじゃないか?
変換ミスすると、話が通じなくなるぞ。
明日は投下前に、確認する事をすすめる。

104 名前:訳ありバトー×素子:2006/12/06(水) 16:25:10 ID:PxpMkuny
>>103 ご指摘ありがとうございます。
    以後気をつけます。

105 名前:訳ありバトー×素子:2006/12/06(水) 16:40:17 ID:PxpMkuny
素子は服を自ら脱ぎ始めた。
職場でも素子はハイレグや体にフィットした戦闘服など、
体のラインが良く分かる服を身にまとっていた。
だから、バトーは素子のプロポーションを良く分かっていた筈だった。
それでも、実際に見ると、服を着ているのと裸とは全く異なっている様子をうけた。
それに、素子の外見は大量生産の儀体のはず。しかし、やはり違う感じを受ける。
素子の裸体にバトーの胸は高鳴った。
素子は服を脱ぎ終えると、またバトーの胸に耳を当てる。
悟られないように無表情、無動作のバトー。
だが、生身である心臓の動きはコントロールできなかった。
明らかにバトーの心臓は拍動を早めていた。
素子はそのことを耳で確認すると、不敵な笑みを浮かべ、
バトーのシャツのボタンに手をかける。

「・・・・・脱がしても何にもならねえぜ・・・」
「あらそう?生身の心臓は正直だけど?」
「チッ・・・別に興奮したわけじゃねえよ・・・」
「じゃあ、何で拍動が早いのかしら?フフ・・」

106 名前:訳ありバトー×素子:2006/12/06(水) 16:52:56 ID:PxpMkuny
「これから丸裸にされて、何をされるかと考えるとなあ、
 恐怖で心拍も早くなるってもんだ」
「そうね、何しようかしら?生身の内臓をおいしくいただきたいわね」
「フン・・・・・煮るなり焼くなり好きにしろ・・・」
「そうさせてもらうわよ」

バトーは抵抗しなかった。
どうせ、できっこない。俺にはその機能が無いんだからよ・・・。
自分も相手も丸裸になってもなお、
これから二人がセックスをする実感がバトーには全く無かった。
仰向けでじっとしているバトーに素子はゆっくりと体を重ね合わせる。
ほほを引き寄せ、キスをする。舌を入れてかき回す。
積極的ではないが、バトーは素子に適度に答えた。

「バトー、・・・・・・・・・・」
「なんだ?」
「・・・抱きしめて」
「うん?・・・こうか?」

107 名前:訳ありバトー×素子:2006/12/06(水) 17:16:47 ID:5YsXsocH
素子の背中肩甲骨あたりに両腕を回すバトー。

「左手は腰の辺りに回すの」
「注文が多いな・・・。こうか?」
「そうよ。こうすればあなたの腕に私の体がすっぽりと納まるでしょ?」
「納まってるかぁ?」
「女の抱き方、忘れたの?」
「忘れたねえ・・・忘れた。あの日にもう二度と女を抱かないと決心したからな。
 使わない無駄な知識は即刻忘れるようにしているの、俺」
「じゃあ、無駄な記憶も忘れたら?辛い記憶は焼き捨てるのが一番よ。
 私もそうやって生きてきたわ」
「いいや、駄目だね。それに記憶を焼いたら都合が良いのは少佐の方だろ?
 ・・・俺にとってはゴーストの一部なの、あの記憶は」
「理解に苦しむな。一生センチメンタルに苦しめられたいのか?」
「そうさなあ。俺ってマゾかも。へへ・・・」
「マゾのマッチョは性質が悪いぞ」
「うるせえ!って、あ!・・・・・・なんでいきなりそんなところ攻めるんだよ。
 焦っただろうが・・・」


108 名前:訳ありバトー×素子:2006/12/06(水) 17:27:01 ID:5YsXsocH
素子はバトーの耳の穴に舌を入れた。
ビクリ!と大きな体は反応して頭を逸らす。

「感度、良いじゃない?」
「馬鹿野郎。誰だっていきなりやられりゃ。あっ!・・・やめ、くふうっ!」

今度は首筋を舐め上げ、左手の指先はスーっとわき腹をなぞった。
バトーは思わず、素子を抱きしめていた手を解き、
素子の両肩を掴んで押し上げた。
しかし、素子はすぐさまバトーの腋に手を差し入れる。

「あっ!馬鹿、止めろ・・・・!」

堪らず、バトーは腋を閉めた。
支えを失ってバトーの胸の上に崩れ落ちる素子。
しかし、すぐさま体制をたてなおし、愛撫を再開する。
今度は、太ももの内側をなぞる。
バトーは腰を引き、快感から逃れようとしたが、素子の指先は追いかけてきた。


109 名前:訳ありバトー×素子:2006/12/06(水) 17:37:50 ID:5YsXsocH
「馬鹿野郎!なんでいきなりそういう・・・。ちょ!ストップだ!ストップ!」
「嫌なら、感覚神経切ったら?そんなことも気が付かないくらい慌てているの?」
「あ、そうか・・・」

言われて初めて気が付くと、バトーは皮膚感覚を遮断した。
途端に快感から解放され、冷静になる。
バトーは愛撫を続ける素子に告げた。

「おい、切ったぞ。・・・おい!もう何も感じねえぞ。がんばっても無駄だ」
「あら、そう?・・・・・私はあなたが感じようが感じまいが構わないけど」
「はあ?どういうことだ、そりゃ」
「私があなたにこうやって触れたいから、続けているだけ。
 あなたの太もも、あなたの尿道口。あなたのアナル・・・」
「今度は言葉攻めかよ・・・」
「違うわ。私はバトーの体を触って、一人で興奮しているだけ。
 ソレに伴う感覚があなたにとって不快みだいだから、
 感覚を切ることを薦めたわけだけど?」
「不快ってわけじゃ・・・・ねえけどよ」

110 名前:訳ありバトー×素子:2006/12/06(水) 18:01:01 ID:5YsXsocH
感覚が無いおかげで、バトーは素子をじっくりと見れた。
素子はうっとりとした目で、バトーの股間を見つめ、弄っている。
顔は紅潮し、息は荒くため息混じりになっていた。
自分はそんなに少佐に欲されているのか?
少佐は俺と何がしたいんだ?俺には性器が無いんだぞ?
マジマジと素子の様子を観察しながら、バトーは思案していた。
そのうち、素子は我慢できないと言った様子で股間を舐め始めた。
尿道口から会陰を通ってアナルまで、何度も行ったり来たり丁寧に舐める。

ピチャピチャ クチュクチュ

唾液で濡れた股間からは卑猥な音が聞こえてきた。
その様子を目の当たりにして、
バトーは感覚は無いのだが、明らかに股間が疼いた。
この感覚はさながらAVを見ている感覚に近い。
とうの昔に忘れていた自分の中の性欲がムラムラと湧き上がってくる。

111 名前:訳ありバトー×素子:2006/12/06(水) 18:01:41 ID:5YsXsocH
すいません、また中断。
続きは深夜になると思います。

112 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 19:27:03 ID:USjEMHE+
>>111
頑張ってると思うし、面白いと思うのだけど…
攻殻のSS書くのなら、義体くらいは辞書登録したほうが良いのでは?
擬態とか書かれると、萎えてしまいまする。
なにはともあれ、続き楽しみにしています!

113 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 20:02:32 ID:iynGdEag
>>111
連投乙だ。シチュは良いと思うが、112も考慮して欲しい。
本スレでも「擬態」「甲殻」など、間違えると突っ込みいれる人がいる。
功殻ファンは原作設定に拘る人が多い。
それだけ作品を大事に思ってるって事だ。
そこさえ気をつければ、GJだ。




114 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 20:54:43 ID:qu/dyKpw
本スレは覗いたことないんだが、誤字くらいで突っ込むのか。
そいつはシビアだな…。

115 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 20:56:35 ID:qu/dyKpw
しまった、本題を忘れていた…or2

>>111
GJ!!
続き待ってるぞ。

116 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 01:05:45 ID:fUwjVLMM
がんが!

117 名前:訳ありバトー×素子:2006/12/07(木) 15:50:02 ID:nSemjckx
深夜に書き込むと書いていたのに、寝てしまいました。
今頃になってすいません。誤字、できるだけ確認して投稿しているのですが・・・。

118 名前:訳ありバトー×素子:2006/12/07(木) 16:04:16 ID:nSemjckx
”体が欲しなくても脳が欲する”とはこのことを言うのだろう。
バトーは大分前に自ら希望して生殖器を取り去った。
男根だけじゃない、精巣も前立腺も・・・。
性欲は性ホルモンがあるから生じるものの筈。
そのホルモンを分泌する器官をすべて取り除いたはずなのに、
いま、ここでバトーは素子とのセックスを望んでいるのだ・・・。
それを自覚すると、バトーはやるせない気持ちになっていった。

そのうちに素子は自分の性器を自分でいじりだす。
バトーが切ない気持ちで見つめていることなんてお構いなしで。

クチュクチュ ピチャピチャ

素子の股間からも音が発し始める。
そして、素子の表情が快感に溢れる様に変わった
バトーは堪らず、素子のあごに手を伸ばし、自分の股間から顔をはずす。

「・・・なんだ?良いところなのに」
「勘弁してくれ。少佐一人で盛り上がるなんて・・・」
「じゃあ、感覚を戻したらどうだ?こちらとしてはバトーに悶えられると
 やりにくくなるが、仕方あるまい」
「そういう問題じゃねえ」
「じゃあなんだ?」
「・・・・・・・・」

119 名前:訳ありバトー×素子:2006/12/07(木) 16:16:32 ID:nSemjckx
「・・・・・・・」

バトーの表情を読んで素子が一旦手と口を休める。
人形のように無表情でじっとバトーを見つめる瞳。
心配しているのか、それとも中断されたことに不満なのかは分からないが、
バトーの言葉を待っている。

「・・・・・・・・・・」

しかし、バトーは自分の気持ちを上手く伝えることが出来そうに無かった。
有線。という手もあるが、それでは自分のゴーストに触れる部分に素子が
進入してきてしまう。バトーにそこまでの覚悟は無い。

「怖気づいた?・・・・・・犯されそうになって」
「・・・・・・・・・・・・・」
「相変わらず口下手ね。・・・報告書がいつも遅れるわけだ」

素子はハアとため息をついた。

120 名前:訳ありバトー×素子:2006/12/07(木) 16:29:13 ID:nSemjckx
「・・・・・・・俺には・・・・・・・セックスする資格がねえ・・・」
「資格って生殖機能のこと?だったら私なんて幼少期に資格剥奪だわ」
「ちげえよ。そういうことじゃねえ・・・・・」

あの日、バトーは自ら女を二度と愛さないと誓った。

「さようなら・・・」
そう言って病室を出て行く彼女。
自分が傷病の身でなかったら追いかけて・・・・・・・。

「バトー!?何を・・・・・・っぐ!」

驚いた素子が首にかかる両手を解こうと必死になる。
バトーは力いっぱい素子の首を締め上げていた。
これがもしも、素子でなかったら。高性能儀体でなく生身の女だったら・・・。
一瞬で意識は飛び、そのまま死んでいただろう。
素子は自分の電脳が弾け飛びそうな熱感を味わいながら、
必死でバトーの首の後ろに手を伸ばした。

121 名前:訳ありバトー×素子:2006/12/07(木) 16:56:33 ID:QUfcj4TV
カチャン!

バトーは自分の首の後ろで音がしたが最後、
全身の力が抜けて首を絞めていた両腕がダランと落ち、
体躯も保てずにベッドにバタンと倒れて、身動きが出来なくなった。
苦痛から解放された素子は数分間、息を必死で整えた後、
バトーを冷たく見つめてこう告げる。

「裸だからって丸腰だと思うな」

素子は自分の前腕部にゴースト錠を忍ばせていたのだった。

「第二頸椎部からの運動神経遮断。だから、口は動かせるわよ。
 さあ、何故私の首を絞めたか理由を聞かせて貰おうかしら」
「・・・・・・・・・・・・・あの日、彼女から別れを告げられた時、悲しかった。
 が、それと同時に怒りが湧き上がってきたのさ。
 殺してやる!と思った・・・。あの細い首根っこを締め上げて殺してやると・・・」
「・・・・・・・・・」

122 名前:訳ありバトー×素子:2006/12/07(木) 17:10:57 ID:QUfcj4TV
「俺はもう女は愛さねえ。・・・・・・悲しみもそうだが、殺意は二度と御免だ。
 俺の中の殺意は眠っているだけだ。女を愛すればまた目覚める・・・」
「だから、自分を戒めるために、性機能を放棄したのか」
「そういうことだ。・・・俺は不能だ、女を喜ばせることは出来ねえ。
 こういう体にすれば、もうあんな思いはしねえ・と・・・」

力なく横たわるバトーに素子は体を重ねる。

「なあ、バトー、私はそんなことはしないぞ。それに9課にいる限り、
 お前から離れていくことは出来ない・・・」
「・・・・・・・」
「それに、こんな職業だ、誰にいつ殺されても、構わん」
「・・・・・・・・・怖いんだ、素子・・・・・・」
「人を愛するのがか?」
「そして、信じるのがさ・・・」

123 名前:訳ありバトー×素子:2006/12/07(木) 17:34:50 ID:QUfcj4TV
バトーの口元には淋しげな笑みがあった。
過去に捕らわれ、臆病で、でもソレを隠そうとする笑みが浮かんでいた。
素子は一旦バトーから体を離し、自分のかばんから小型のピストルを出した。
そしてそれをベッドのバトーの右手近くに置く。

「これからお前のゴースト錠を外す。
 私が信じられんのなら、迷わず私の電脳を破壊しろ」
「へっ、俺に出来るわけがねえだろ?少佐を殺したら9課の誰かに俺が殺される」
「元レンジャーのあなたがみすみす殺されるわけ無いと思うけど?」
「それもそうだな・・・」

素子はゴースト錠を外すために、バトーの首の後ろに手を回す。

「愛しているわ・・・・・」

素子はつぶやくと、目を閉じてバトーにキスをし、ゴースト錠を外した。

124 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 20:16:15 ID:W4xpW3vK
>>123
GJだ。最後までがんばれ!

125 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 19:29:23 ID:c9Pma1yN
長くてウダウダつまんね
もういいよー乙かれ様でした
最終回キモかったです
ウンザりしますた


これはエロパロ板の総意である

126 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 20:36:50 ID:Naf8HCHk
>>123
おもしろいです!
続きwktk

127 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 21:22:09 ID:HXXCzeGg
>>123
応援してるよ!
続き待ってますwktkwww

128 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 03:47:42 ID:rB3Pa/Ln
原作読むなりアニメ見るなりしてもうちょっとキャラつかんで欲しい。

129 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 19:22:24 ID:c6fj86Gt
打ちきりしていいよ。
俺読まないし、スレ喰い虫だと思ってるから。

とりあえず太刀駒と投下相談してきて。

130 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 22:38:15 ID:Dpk0wJF+
2ちゃんねる

131 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 23:00:30 ID:N+H7T+sq
話の好みは人それぞれだから、多少批判されても続けた方がいいんじゃないか?
前スレから書いてる人みたいだから、もう初心者じゃないだろう。
他スレ見てみろ。気に入られなくて、スルーされてる職人がいくらでもいる。
レスつくだけで、マシだ。

132 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 23:25:10 ID:6rxGKFqJ
>>129
お前が読みたくないなら、読まなければいいだけじゃないか。
読みたい人の方が多いんだから。

133 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 02:15:22 ID:rrfdmm8M
読みたい。ってかここまできて打ち切りされるとかなり辛い
完成はしてるの?

134 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 02:50:22 ID:GMlFPSlx
もう書く気失せました

135 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 07:52:06 ID:uOc8s76K
2ちゃんねる

136 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 13:07:25 ID:RoI27Sv6
あーあ(´・ω・`)

137 名前:訳ありバトー×素子:2006/12/10(日) 20:38:10 ID:gieqRFdS
バトーの体に意思が通じるようになると、バトーはピストルを取り上げて
素子のこめかみに当てた。
側頭部に硬い感触を感じ、流石の素子にも緊張が走り、
わずかにバトーの後ろに回した腕に力がこもる。
バトーは顔を逸らして唇を素子から外した。

「愛しているか・・・。あの時の彼女も俺にそんなことを言っていたぜえ」
「・・・・・・・・・・・」
「だから、俺はその言葉を信じない」
「・・・・・・・・・」

素子をにらみつけるバトー。
表情筋の運動神経を切断し、感情を読まれないようにしている素子。
相反する二人の顔は窓の外のネオンに照らされ、奇妙な画を描く。

「だが、・・・上官としてのお前は信じている」
「・・・・・・・・・」



138 名前:訳ありバトー×素子:2006/12/10(日) 20:51:43 ID:gieqRFdS
バトーはピストルを床に投げ捨てると、すぐさま右手を素子の腰に手を回した。
左手は肩を抱き、抱きしめると素子を上下を入れ替わる。

「俺も愛している。ただし、部下としてな・・・」
「そう・・・」

照れながら小さな声の告白で、素子の顔に表情が戻った。
いたずらっぽくバトーに微笑むと、バトーの口付けを受け入れた。

「上官として忠告するけど、もう感覚神経は切らない方が良いわよ?」
「それはお前もだ」
「あっ・・・・・・」

バトーは両手で素子の胸を優しく掴むと間に顔をうずめた。

139 名前:訳ありバトー×素子:2006/12/10(日) 21:06:53 ID:gieqRFdS
久しぶりの女の体にバトーは自制がきかなかった。
胸、腰、腹、肩、・・・体の隅々をさわり、唇を這わせる。

「やあっ!・・・・バトー・・・くうっ!・・・」
「・・・・・・・・」

儀体とは言えど、肌触りも体温も感度も
バトーの記憶にある生身とはほとんど変わらないようだった。
バトーは夢中で愛撫をし、素子の反応を楽しむ。
先ほどとは全くの形勢逆転。
予想のつかないバトーの行動に、素子は戸惑った。

「バトー、こら!・・・・やめ・・・ああっ!」
「・・・・・・・・」

素子が止めることを要求するが、バトーの耳には入らない。
普段ならば同等以上にバトーとやりあえる素子だったが、
次々と襲ってくる快感に力を上手く出すことが出来ない。

140 名前:訳ありバトー×素子:2006/12/10(日) 21:40:49 ID:HNU7g2OG
バトーの指と唇は素子の体を自分のペースで下降し、
ついには最もプライベートな部分に差し掛かった。
素子は足を閉じて、腰を引き、快感から逃れようとした、
だが、バトーは足の間から、いとも簡単に指をそこに探りいれた。

「こら!やめろ、バトー!これは命令だ」
「ん?・・・・・・聞こえねえな」
「やめろと言ってるんだ。手を退けろ」
「こんなに楽しいのに、そんなこと出来るかよ。へへ・・・」
「はっ!・・・・・・ああ・・・んっ!」

抵抗空しく、容赦なく進入してくる指。
素子は腰をくねらせ、声を上げるしかなかった。
素子の中がほぐれ、暖かく滑らかになった頃を見計らい、バトーは素子を解放した。
快感からの休息に素子はようやく安堵の呼吸をした。

141 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 21:41:04 ID:ttvYlgwf
紫煙

142 名前:訳ありバトー×素子:2006/12/10(日) 21:51:35 ID:HNU7g2OG
「言い乱れっぷりだったぜ、少佐。他の奴らにも見せてやりてえくらいだ」
「・・・・・・・・」

体を起こし、さて、そろそろ挿入か。
というところでバトーは自分に体に性器がついていないことを
嫌がおうにも再確認した。
自分の股間を見つめて動作が止まったバトーを見て、
素子は全てを察する。

「バトー、今度は私が楽しませてもらうぞ」
「・・・・・」
「聞いてるの?あなたのイカせてもらうわ」
「こんな体でかぁ?無理だろ・・・」
「良いから、任せなさい」

素子はバトーを抱きしめて、首筋を舐め上げた。

143 名前:訳ありバトー×素子:2006/12/10(日) 22:03:57 ID:HNU7g2OG
>>142 「あなたのイカせてもらうわ」→「あなたでイカせてもらうわ」
  です。すいません。

今度は素子が攻める番だった。
バトーの体を抱きしめながら指先で探る。
しかし、バトーは全然乗り気になっていない様子だ。

「うんっ・・・。止めてくれ少佐・・・」
「感覚神経切ってないわよね?最初と違って反応が鈍いわよ」
「切ってねえよ。・・・精神的なものだ」
「あらそう?ならいいけど。フフッ」
「俺は・・・俺はこんな体だ。だから少佐のことを・・・」
「そろそろ、イカせてもらうわよ。バトー座って・・・」

バトーが言いかけた言葉を遮るように素子は言い放ち、
ベッドに腰掛けるよう指示した。

144 名前:訳ありバトー×素子:2006/12/10(日) 22:21:08 ID:HNU7g2OG
座ったバトーの左太ももを足に挟んで素子は腰を下ろす。
そして、先ほどゴースト錠をはめた時のように
バトーの太く筋肉質な首の後ろに両腕を回した。
バトーはそれだけでは不安定な素子の腰に両手を添えて、支える。
素子はバトーにキスをしてから、自ら腰を振り始めた。

「素子・・・!?」
「ああっ、くう・・・・・・・・。ちゃんと支えていなさいよ」
「ああ・・・」

鍛え上げられたバトーの大腿の筋肉の隆起部に素子の敏感な部分が当たり、
腰を振る事でこすれ、それが快感を生じさせる。
数秒もしないうちに、バトーの太ももは素子の愛液でぬるぬるになっていた。

145 名前:訳ありバトー×素子:2006/12/10(日) 22:37:10 ID:HNU7g2OG
「うんっ・・・・・・はあっ・・・・。いいわ・・・」
「・・・・・・」
「あんっ・・・・!」


バトーは最初、素子の腰に手を添え、支えるだけだったが、
素子の頬、唇、首筋、耳たぶ、胸を自分の唇と舌で弄び出した。
そのたびに、素子は快感の声をあげ、体から敏感な良い反応が返って来る。
素子の苦しそうで切なそうな快感の表情がバトーを一層満足させた。
快感の高まりとともに、素子の腰の動きも早まるが、
素子はイキそうなところまで行くとスピードを緩く調節しては
バトーとの情事を出来るだけ長引かせていた。
バトーは何度かその行為を繰り返す素子に意地悪な感情が湧いてきた。
自分の体を使って適度に喜ぶ素子。この主導権を奪ってやろうと・・・・。

146 名前:訳ありバトー×素子:2006/12/10(日) 22:43:04 ID:HNU7g2OG
「悪いな、素子・・・」
「?!何を・・・バトーぉ!」

バトーは素子の腰に添えた腕に力を込める。
驚く間もなく、素子の腰の動きはバトーの支配下に置かれた。

「あっ!や、駄目だ、バトー。イッてしま・・・くう!」
「イケよ。俺の体で・・・」
「あう・・・・・・ああああ・・・・!」

既に温まり、高まっていた素子の体は簡単に絶頂に達した。
バトーに必死にしがみついて快感の渦に耐える素子。
びくんびくんの波打つ体をバトーはしっかりと抱きしめ返した。

147 名前:訳ありバトー×素子:2006/12/10(日) 23:49:34 ID:HNU7g2OG
事が終わって、バトーと素子はベッドに横たわった。
バトーは素子の首の後ろに手を回し、そのまま自分の下に引き寄せた。
丁度、素子の耳がバトーの胸にあたり、心臓の音が聞こえる。

「・・・・・・大分落ち着いたじゃない、心臓」
「んあ?・・・・・最初からかわんねーよ」
「そうね・・・フフ。気持ちよかったわよ、あなたの体」
「・・・・・・・ああなるとはな・・・」
「今度、パーツ付けてからもう一回試してみる?」
「そうだなあ・・・。長い間付けてないから使い物にならなかったりしてな。
 ・・・おお、怖い。そうなったら俺、立ち直れねえかもしれねえ」
「そうしたらまた、今夜みたいにするわよ。
 バトーはともかく、私はするからには楽しませてもらうわ」
「自分だけずるいぞ、そりゃ!まあ・・・今夜はありがとな・・・」
「こちらこそ・・・フフ」


148 名前:訳ありバトー×素子:2006/12/10(日) 23:56:28 ID:HNU7g2OG
その晩、バトーは素子と眠りに着き、夢を見た。
昔、自分を捨てていった婚約者との楽しい思い出の一部だった。
別れがあまりに悲しかったから、別れのシーンばかりしか思い出していなかったけれど、
楽しい時期もあったのだ。忘れていただけなのだ。

「もしかしたら、俺のゴーストは少佐のおかげで救われたのかも知れねえな・・・」

夜中に目が覚め、素子の寝顔を見ながら、
バトーはつぶやいた。


終わり

149 名前:訳ありバトー×素子:2006/12/10(日) 23:59:21 ID:HNU7g2OG
誤字が相変わらず撲滅できませんで、すいませんでした。
エロには前置きが長すぎて退屈された方もいらしたようで申し訳ありません。
こんな調子(前置きの長いエロ)で、トグサと嫁の話しもあるので、
また時期を見て投下したいと思います。
素子がバトーを誘うお話だったので、確かにキャラも崩壊してたよね。
うーん、パロディって難しい・・・。

150 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 00:33:57 ID:SGpL9E19
>>149
GJでした。よくがんばったと思います。話は面白いと思うよ。
もしかしたら、考えながら投稿欄に直接書いてるのでは?
エロパロの職人さん達は、通常パソコンのメモ帳やワード、文書支援ソフトを使って話を書く人が多いよ。
一度下書きした話をチェックしてから投稿欄にコピペすれば、誤字もなくなるし、無駄に長くもならないから。
数レスをワンレスにまとめて1回か2回の投下にすれば、気に入らない人は嫌スレ付けずにスルーしてくれる。
トグサの話を書く時は、試してみてください。次回も期待してます。



151 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 01:39:17 ID:5ymZLXAq
GJ!!!
なんかあったかエロスでよかった
トグサ君と嫁にも雰囲気合いそうだからwktkして待ってるよー

152 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 22:52:39 ID:l+Y1aBt6
乙です!!
凄くよかったです><

次回作wktkして待ってます

153 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/12(火) 12:46:24 ID:ZGU53aHf
>>149
GJ!!
俺は前置き長い方が感情移入出来て好きだから、すごく良かった。

154 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/13(水) 19:17:55 ID:Nlx6JzmL
少佐、すごく……激しく攻められたいです……。

155 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/14(木) 22:48:58 ID:KjVMcS9T
少佐っていい女だよな、もう俺の部屋に監禁したいわ

156 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/15(金) 11:54:10 ID:7I71W+/p
逆レイープおめでとう

157 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/15(金) 23:27:45 ID:m75q3G5z
逆に155が逮捕されるに100ゼニー

158 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/15(金) 23:37:59 ID:YatDYoai
少佐「試してみる?」

159 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/16(土) 01:11:22 ID:6VBi7rFS
俺「いや、やめとくよ (初めてがおばさんって嫌だし)」

160 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/16(土) 11:04:04 ID:MSDUTZbm
荒巻「ではわしではどうかね」

161 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/16(土) 15:15:23 ID:9Uyz7K0+
ボーマ「じ、じゃあ頼もうかな」

162 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/16(土) 22:38:58 ID:W5y1C/CP
アッー!!

163 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 16:27:46 ID:HjJjWorZ
さり気なく159が俺を怒らせた。

164 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 19:12:30 ID:sNJ4JV2j
怒る必要は無い。
159のさりげない童貞告白を笑ってやればいい。

165 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/18(月) 11:05:08 ID:FKi8sxdg
関連スレの新スレ案内

攻殻機動隊の可能な限りエロい画像スレ 14
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1166407316/

166 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/18(月) 18:09:11 ID:RXLTzVw1
可能な限りってところが、なんかワロスww

167 名前:プロト素子(サイトー素子含む)前半:2006/12/18(月) 22:25:01 ID:GESB75VY
前半です。

『君たちにはきっと…ゴーストが、宿ってるんだね』
僕はそう思った。自分以外のことであっても…とても、嬉しかったんだ。

遠い所の声が聞こえてくる。
しかし、どこにいてもやはり、少佐の声が一番明瞭だ。
「イシカワ、無事か?」
「なんともねえ、そいつが咄嗟に知らせなけりゃ、寸での差で死んでたがな」
破損したショックで、頭痛か鈍痛という感覚でもできたのだろうか。
こうして思考できるから脳は衝撃を受けた上でも、無事でいたのだろう。
しかし、首から下の接続が殆ど消えてるらしい。頭部も似たようなもので…
ゴツゴツした有機物が…皮膚で繋がったまま、
ずるずるひきずられてるような感じがして、不快だ。
「バトー、プロトの電脳を維持できるか?」
「少佐、こいつの首根っこ、別の表皮が焦げ付いててプラグが接続しにくいぞ」
「溶剤で表層を少しずつ溶かせないか?いや、貸せ…私が繋げる」
少佐の声だ。
だが、視覚映像がでない。
この調子は、すごく緊迫してるみたいだ。
もしかして、とても迷惑をかけているのだろうか?
聴覚と実体のない最小の体感設定だけになっている。
多分…意識朦朧の中、聞こえてくる周囲の音や映像と、動けなくなった肉体の
感知できる範囲の狭間に立っているようなものだ。
殆ど、皮膚感触はなし。
破損による痛覚信号で脳が反応しているが、それはとても人間的なものだと思うので、
僕の中にはあまり際立って存在していない。
つまり、あまり痛いと思わない。
加えて、自身の損失よりも、状況判断の中、周囲の者が請け負う損失には
敏感でいるように心がけているので、あまり苦痛を体験したとは思わなかった。
「プロト、聞こえるか?」

168 名前:プロト素子:2006/12/18(月) 22:26:57 ID:GESB75VY
はい
ですが、声が出ません。
唇も動いているのかわからないみたいで…
内臓、および四肢と頭部における一部の神経が断絶しています。左聴覚だけは無事のようです。
イシカワさんは、無事でしたかって聞きたいんですが…
地下作業の後、配電盤に到着して、作業中に異常ガスを検知した僕は、
数メートル先にいるイシカワさんに、作業ユニットの外へ急いで出てもらった。
その後、続いて僕も出ようとした時、何かの衝撃音を聞いた所までを覚えているんです。
「見えるか、プロトッ!?」
ズズっとした粒子が飛ぶ。
ブツブツとした浮遊感の最中、未だ自身の状況は明確に判断できなかったが、
断続的に映像を拾うことができた。
左眼球から取れた世界に、少佐がいるようだ。
しかし、ピントがおかしいし、対象物もひっくりかえっている。
右目はどうも、開いていないようだ。
「プロト?」
少佐の唇が、動いて見える。
途切れては、映り、消えては拾いだせる映像世界に逐一うれしく思えてきた。
戻ってこれた…消えずにすんだ、少佐!
「熱煙を吸い込んで喉が焼けてるの。手足が動かせないのは全身、
火傷だらけのせい…胸部から上はそれほど酷くはない」
微動だに動く首から上の触覚は、戻りつつある。
そして、ここが作戦終了後のティルトローターの中だということに気づいた。
救出されたばかりの僕は、横たわったまま奥の区画にいる。
そして、壁際に凭れて座っている少佐の膝に自分の頭部が置かれているのだと理解する。
イシカワさんは手の火傷だけですんだみたいだ。
―――大事に到らなくて、良かった
本当に…
換えの効く僕がこうでよかった。
イシカワさんが僕のように焼けていたら絶対に回復は難しい。
死亡したかもしれないし、そうでなかったとしてもかなりの障害や後遺症が残るだろう。
イシカワさんがこんな怪我をしなくて本当に良かった。
開いたドアから隊員達が続々と戻ってきており、やがて少佐は最終帰還命令を下した。
終わったみたいだ。今回の任務は成功したのだろうか?

169 名前:プロト素子:2006/12/18(月) 22:32:52 ID:GESB75VY
僕はどうやら、突然のガス爆発で逃げそこなって負傷したらしい。
溶剤を含んだ布がちりちりと、首の後ろで痺れていた。
プラグが接続不良を起こしながらも、電脳の機能回復にかろうじて応対しているせいだろう。
しかし、首の裏を支えていてくれる柔らかい掌に…もう終わったのだという
安堵が募り、何も不快感はなかった。
僕の電脳活性を回復するための緊急措置を終えた少佐が、持ち替えた手で短くなった髪を梳く。
そして先程よりは幾分、落ち着いた声で呟いた。
「髪が焼けて台無しね」
手袋を外した少佐の指先が、僕の額に降りる。
水を浸した少佐の指は、ひんやりして気持ちいい。
やがて、僕の額や鼻の先までが、少佐の胸元に抱きこまれるかのように包まれた。
こんな間近で少佐に触れられたのは初めてで、今の状況では何か不謹慎な感覚だった。
「お前のおかげでイシカワは無事よ。よくやったわ、プロト……―――」
褒められて喜ぶというのを初めて知った。
柔らかい少佐の胸と膝の中で、暫定的な蘇生から意識を無くすまでの間、僕はなんだか幸福だった。

数週間後、マツイ先輩らに完璧な復旧状態との太鼓判を貰った僕は、いつもの仕事に戻った。
課長やトグサ先輩に連絡して9課に戻る旨を伝え、まず、ダイブルームへと向かうエレベーターに一人乗り込んだ。
久々に体がちゃんと動くので、体感設定はとても好調だった。
焼けた皮膚も、折れた骨格も、損壊した部分全てが元通りになったのだ。
ダイブルームに行くとイシカワさんが手を振って笑いかけてくれた。
上機嫌に僕の頭を掴んで話しかけてくる。
「なんだ、髪の毛戻ってるぞ」
「あの、かき回さないで下さいよ」
「短いほうが男前だったのにな」
「イシカワさん…頭がボサボサになります」
「なんにせよお前さんのおかげだ、感謝してるぜ」
「いいえ、こちらこそ、今後もよろしくお願いします。イシカワさん」
イシカワさんは語尾に「先輩」をつけて呼ぶとくぐもった顔色になるので、こう呼んでいる。
ダイブルームに走って入ってきたトグサ先輩は、息を切らしていた。
「ホントにもう大丈夫なんだな。よかったよ…」
と、実際に会うまでは心底心配していたらしく、申し訳なくも感じたが、少々恐縮した。
トグサ先輩は9課で隊長に就任してから、気苦労が絶えないのは相変わらずらしい。
でも、少佐が戻ってから、以前のような緊張して張り詰めている顔色ではなくなったのは確かだった。

170 名前:プロト素子:2006/12/18(月) 22:38:15 ID:GESB75VY
その場で数分、僕を労ってくれる談笑が続いて、休憩に突入した他の人達も
今回の任務報告の簡易説明をしに集まってくれた。
途中、トグサ先輩に課長からコールがあり、僕と共に首相官邸へ補助で同行する用件が言い渡された。
「20分後に屋上に集合か、プロト、上で合流な」
「はい、用意してきます」
外勤用の正装に着替えた僕は、10分後にエレベーターに乗った。
その5秒後、既に屋上にいるトグサ先輩が運び損ねた書類があると
通信してきたので、階の近場にいる僕が先輩の机まで代わりに取りに戻った。
(つまんないミスしたよ、少佐や課長には内緒な、プロト)
(了解、お気になさらず。先輩は状況に応じて行動も判断もできる方なので、
知られてもミスのうちに入らないと思いますが)
こういうミスをする先輩が久々だったのはどこか懐かしい。
傀儡廻しの事件までの二年間、先輩はそんなミスが少ない分、近寄りがたくなっていたからだ。
書類の確認をし、ブリーフケースを持ってエレベーターに行くと、開いた扉から少佐が現れた。
久しぶりの少佐との対面だ。
体の曲面にフィットしたジャケットと、紺のロングスカートに身を
包んでいる少佐はサングラスを外して微笑む。
「あら、さっそく仕事?」
「はい、少佐」
エレベーターから降りるであろう少佐を会釈して待っているが、少佐が降りてこない。
この階で降りるために乗ったであろう少佐が逆に、手招きする。
早く乗りなさいと言われた僕は、エレベーターに進んで少佐の行き先の階を聞いた。
「あなた、屋上でしょ?課長やトグサと合流ね」
「はい」
「そう」
少佐が開閉ボタンを押して、さっさとと扉が閉じる。
「少佐は、何階ですか?」
どの階のボタンを押せばいいのかわからないまま、僕の指先は空をさまよう。
次いで、黙ったままの少佐が僕を凝視する。
戸惑った僕は、視線を合わせないようにしていたが、少佐は、
「ちょっとこっち向いて」
と言って僕の正面に躍り出た。
壁に追いやられた僕は、見る見るうちに少佐が近くなる。
いつの間にか、密接してくる少佐に僕は気を取られていて、何かとても気恥ずかしくなった。
向かい合ってる姿勢とか、この距離とかが何もかも…
「あの、少佐?」
「ネクタイ、ゆがんでるわ」
気がついた時には既に、僕の胸元で少佐の両手が動いていた。
「あ、すみません…あの自分でやり直し、ますから」
「いいから、少し屈め」
スッスッと布が解ける音がする。
数分前に自分で作った結び目が、見る見るうちに新しい結び目に塗り替えられていく。

171 名前:プロト素子:2006/12/18(月) 22:43:17 ID:GESB75VY
僕よりもずっと上手に、そして器用に…少佐はネクタイを結びあげていた。
少佐の瞼がくっきりと見える。
彼女の前髪や横の壁、いろんな所へ留まらずに目を落としていた僕は、
とうとう…どこを見て良いのか分からなくなった。
それに、今、顔がとても変になっているのではないかと頬の紅潮を心配してしまう。
常温であるはずのエレベーター内が、熱気を帯びているように暑いのだ。
このおかしな感覚は、何かの接続不良ゆえなのか…
ぼうっとしていた僕の意識に、数秒後、苦笑まじりの声が通る。
「意外ね、できてるように見えてもこういう所が不器用だわ」
襟元をより正すように少佐が指先をきゅっと這わせる。
少佐の指先が僕の首筋にすっと触れる。
僕は、その部分がとても奇妙な反応をしているのを認め始めた。
少佐の指が、冷たくて…僕の体温は、ますますあがっているのではないかと思ってしまった。
飛び上がるような勢いをして、人工的に作り上げられた血管までが、なぜか脈打つ。
人間でいう病み上がりの症状なのか、よくはわからなかった。
マツイ先輩には完璧な修復だというお墨付きを頂いたばかりなのに、また壊してしまっては申し訳ない。
結んでもらったことについて、できるだけ冷静に礼を述べてから、
僕は…間近にある少佐の顔を、相変わらずまともに見れないまま話していった。
「インストールしてないんです…」
「ネクタイの締め方?」
「はい。先輩達に教えてもらって、記憶したものを使ってるんです」
「私もよ。自分で結び方は覚えたわ」
「少佐は上手なんですね」
「昔は下手だったけどね」
少佐の睫や瞳に幾度か目をやったはずみ、やや俯いていた僕の髪が前に垂れた。
幾筋か垂れた毛先が、少佐の前髪や彼女の両頬をくるむ髪に触れていく。
薄い僕の髪の色が、少佐の髪の色の中へ溶け込まれたような錯覚を覚えてしまう。
同時に、少佐の使っている香水を僕は、この時初めて知る。
下から見上げた少佐は、やがてまっすぐに直立した僕の両肩に降りた髪を後ろにやってくれた。
そのついで、正面と背後から背広をぽんと調えてくれた。
皺のないおろしたばかりのスーツが、より張りのある着心地を増していく。
屋上に着くまでの短い間、至近でいた少佐の香りといい、匂いといい、
全てのものを僕の全感覚は記憶してしまった。
「今日、風は強くないけれど、屋上にいったら髪はどうせぼさぼさになるわね」
「スーツは崩さないように努めます」
あがった声を悟られぬよう、僕は精一杯、余裕をもって答えた。
片手に持っていた僕のブリーフケースが、トグサ先輩の忘れ物だと気づいたのだろうか…
少佐は、笑みを零しながら僕を見ていた。
僕は、その優しげな表情に動悸がおさまらなかった。緊張もピークに達しそうである。
その時、エレベーターの扉が開く。
「そ、それでは少佐、失礼します」
ところがだ。
エレベーターを降りようとした時に、僕は手にしていた荷物を危うく落としそうになった。
動きが変でぎこちなかったせいだ。
「あ…すみませっ……」
落としかけた鞄の取っ手に、後ろから少佐の左手が重なる。
落ちなかった荷物に、やれやれといった風で僕の手をしっかり握ってくれていた。
もう片方の手で僕のひじを支えるように、少佐は腕も後ろから掴んでくれていたが、
ひじの角から…少佐のふくよかな胸に触れてしまった僕は、そのあまりの柔らかさに意識が集中する。
加えて、背中ごしに注意を受ける。
そして、まだどこか悪いのかと指摘されてしまった。
僕は、かちこちに首を振って否定するが、少佐は何か気遣うような言葉を送ってくれる。
彼女が話す声と同時に流れてくる、甘く上品な香りに動悸がおさまらなくなる。
申し訳なくうなずいて、この場をしのごうとするが、
自分の顔をみせたくなくて耳を傾けるそぶりをした。

172 名前:プロト素子:2006/12/18(月) 22:50:51 ID:GESB75VY
だが、ここはもう屋外で…殆どが、9課専用輸送ヘリのプロペラの風音で聞き取れない。
髪の毛だってさっそく、風でぼさぼさになっている。
真面目に聞こうとするが、振り向いて礼のひとつも言えそうにないほど緊張が高まり、
何の余裕もでてこなかった。
その中で、最後らへんに発せられた彼女の声がようやく聞き取れた。
「気をつけなさい、プロト」
「はいっ、すみません!そ、それでは…っ」
――――いってらっしゃい…と耳元で囁かれて、僕は背中を軽く押される。
耳元に、暖かい息がかかっていた。
―――早く、仕事にいかなければ…
振り返ることなく、数歩、僕は前に踏み出した。だが、足取りは苦いほど遅い。
進行方向の先から、トグサ先輩がもうすぐ離陸すると叫んでいる。
前に進んでいるつもりだったのに、僕は…しばらくぼけっと、
つったっているような数秒を味わってしまった。
振り返ると、少佐の乗っていたエレベーターは閉じて誰も居ない。
階を示すランプは、9課のメインルームに直行している。
一緒に、わざわざ屋上まで来てくれた?
見送ってくれたのだと僕は認識し始める。
トグサ先輩に荷物を渡してから僕は、席について必死に落ち着こうと呪文を唱えた。
「どうかしたか?プロト」
先輩に顔色を伺われてしまった。
なんでもないことを反射的に僕は答えたのだが、顔色はそれを証明してはくれなかった。
「顔赤いな…やっぱまだ、調子悪いとか」
「まさか、そんなことはありません。まったくもって正常です!」
「そっか、ならいいけど」
そこで課長が冷静な一声を投げてくる。
「少佐の姿がエレベーターで見えたようだが、何か用だったのか?」
「はい、見送ってくださったようです。ネクタイも直してもらいました。
“いってらっしゃい”とおっしゃってました」
顔を見合わせていた課長とトグサ先輩がそれぞれ苦笑していく。
「珍しいな、あの少佐が何の気まぐれやら」
「課長、いってらっしゃいって、なんかお母さんみたいですね」
雪や雷が一気に降るかもしれんと、課長が珍しく冗談を転がしていた。
僕は、それ以降は何も聞こえなくなるくらいの調子で、頭がずっと動転していた。
その日一日、トグサ先輩の言った「お母さん」という言葉に集中力をそがれてしまったのだ。
崩さないようにすると宣言したスーツも、そそっかしい動作で行動していた僕は、
すぐに皺を寄せてしまった。

義体化技術や電脳化が発達した時代となっても、バイオロイドの定義は未だ明確ではない。
何を目的として産生されたのかを考えると、バイオロイドという言葉もどこか曖昧なイメージがする。
将来的には、遺伝子改良を施された別種の人間となる展開にいきつくのかもしれない。
もっと進めば、バイオロイドのみの営みと集団、社会構成や人間との共存が可能となるのかもしれない。
でも、今はまだ過渡期だ。
人工物には違いないが、思考戦車のような完全たる機械にニューロチップを搭載した
人工知能がどのように備わるのかという疑問と、無機物を中心としたAIが
いかに生体に定着するのかという位置付けに今は挑んでいるだけの時代なのだろう。
―――自分は後者だ
人間の役に立つため、戦車の形として作られた存在がいる一方、人間の形をして作られた自分…
今、僕に分かっているのはその差だけ…
実験的に作り出されただけなのか、兵器利用として存在しているのかははっきりしない。
ただ、思考戦車もバイオロイドも兵器であることを唯一の目標にするならば、個性は命とりとなる。
ましてや、兵器利用のための存在に感情等が芽生えては、抑制がきかなかったり、
利用する側がコントロールしにくくなる。
そうすればやがて、「兵器としての位置づけ」に不都合ができてしまう。
それに、個性の分化、蓄積やその強調がゴーストの創造にいきつくならば、
むしろ、また別の用途に向けて歩みだした人工物となる可能性だってある。
自分の場合は、主に生体にAIが搭載されてもその定着は可能か…という検討過程にあるが、
もとから純粋な人間ではない僕の脳には、ゴースト存在の有無は判別できない。

173 名前:プロト素子:2006/12/18(月) 23:03:24 ID:GESB75VY
人の形をしていることで、僕にはゴーストがあるのかもしれないし、ないのかもしれない。
わからないことだらけなんだ。
攻性防壁で攻撃されても人のように死ななかったし、不死なのか半不死なのか、
自分では限界が分からない。
“自分”のことを聞かれても、僕自身が自分をわかっていないことのほうが殆どなのだ。
だから、人の真似をしたり、人のように目標を考えたり、
外見的な差異を特徴付けてみてはどうかと髪の長さも固定した。
ゴーストがあって不都合が生じるか、生じないかの疑問はともかく、
わからないことばかりの中にいるなら、せめて…
作られた人間という器に、ゴーストが宿るのかということを知るために自分はいるのだと願いたい。
だから、おそらく…「ない」という前提で、僕は自分を魂のない人間と認識することに大方、賛同している。
将来、自分のような存在はどのようなものとなるのかよくわからない。
答えをだすには、僕のような存在の個体数を増やして検証するといいのだろう。
けれど、このことを考えると、僕は最後にいつもこう思う。
背後には、他にもたくさん“自分”がいるのだ。
僕が欠けても、また別の自分が使われるのできっと誰も気づかない。
それを寂しく思うのが自分だけのような気がして…正直、怖い
そう思いたくなければ、これ以上変容しないほうがいいのかもしれない。

夕方、9課に帰還した。
課長やトグサ先輩と解散してから僕は、倉庫で資料を検索する仕事にはいった。
イシカワさんやボーマ先輩が新入隊の人達に、大戦前の資料を使った研修を行うらしく、
旧式の記憶媒体を詰め込んだ資料ケースを必要としているため、探しに行った。
9課に昔届けられた、とある国の防衛局からの古い資料ケースだったというが
大して重要性の高いものでもなかったため、目立つところには保管されていなかった。
どこかにまぎれこんだ可能性も高いので検索をかけた場所を絞り込んで、あとは手探りで探すしかなかった。
9課拡大にむけての、新人教育用途に使われるとも考えにくかった物品らしく、
保存にはさほど配慮されなかったのだろう。
倉庫区画とはいえ、棚の連続する各部屋で、夕方から探すこと1時間半、時刻はあっという間に夜の9時前だった。
ボーマ先輩から、あと30分探してなければひきあげていいと引導を渡された。
僕は、黙々と探し続けた。疲労感は感じなかった。
むしろ、昼間の少佐のことで頭がおかしくなりそうな気配を正したくて、集中して探していった。
「母親って…先輩も、変なこと言う。…ありえない」
少佐からくる様々な刺激が自身の変容という効果をもたらすのならば、
どのように対応すればいいのか意識の裏で、必死に考えた。
しかしながら、その思考も中断せざるをえない。
ここより近い区画から、人の気配が漂ってきたのだ。
僕は探索作業から、警戒を含めた注意を呼び起こした。
ここはそもそも誰も立ち入ることのないエリアだ。
探し物をする役目は、夜間に自由に入ることのできる僕や使用時間を
制限されたオペレーターが主である。
新人や古株の人達もよほどのことがない限り、足を運んで来ることもない。
ましてや勤務時間も過ぎているこの時間、イシカワさんはとっくに帰っていたし、
夜勤には今日、ボーマ先輩が残っていただけだった。
旧型デバイス世代の現物保存倉庫と呼ばれているが、
それなりに貴重な資料や文献の一部を9課が、厳重に保管する一帯でもある。
侵入者を察知した僕は、管理室で各部屋の映像を拾った。
どの映像も、棚やボックス、椅子と机だらけで薄暗かった。
しかし、その薄暗い中に…ちまちまとした、あまり移動性のない二つの人影を発見する。
拡大する都度…なにか妙な胸騒ぎを持ってしまった。
「あれは、少佐…?」
それらしい輪郭だ。
何より、女性らしい体つきの人影とその髪型からすぐに少佐と断定できた。
もう一人は、ここからは見えない。
数十歩の距離だったのに加えて、少佐も何かの探し物なのだと思い、僕は二人のいる場所に近づいていった。
こちらの探し物もひとくぎりついたし、今度は少佐の探し物を手伝いたかっただけだった。
だけど、行かないほうがいいと思った。
妙な所で、この警告はあたるのだ。この間、検知したあのガスの濃度だってそうだった。

174 名前:プロト素子:2006/12/18(月) 23:12:00 ID:GESB75VY
配電盤に到着する前から、ざわついていた予報だった。
正体不明の警告に、僕はおそるおそる…憂鬱な気持ちになる。
タチコマには不確定要素の中の、より不確定なもので人間みたいだと揶揄されたりもした。
さっき少佐は、親しげにモニターのもうひとつの人影に近づいていた。
もう一人のほうも、どこか、近づきすぎだろうというような人影だったのだから…
だから、あれが…何かの前振りであるのなら、今引き返すほうがきっと…
「ふふっ…はぁ、あ…あぁ……あっ!」
びくりと半開きの扉の前で僕は止まる。
開けようかと思って伸ばしていた手を止め、手動解除になった扉の前で立ち尽くす。
どことなく、布地の引き散れる音が飛んでいる。
「あ、…ん…乱暴、ね…久々だからっ…?」
「ああ」
「破いてくるお前なんて、…初めて見るわ…っふふ…ん」
「笑ってんじゃねえよ」
「あは、は…アァ…っ…や、あん」
クスクスと嘲う少佐の声は、とても息苦しそうだった。
もう一人の人物も、聞き覚えのある冷めた男の声だ。
机や椅子をガタガタと浮かせる二人の物音はだんだん激しくなり、
彼ら周辺の荷物が次々、床に落ちていったようだった。
男のほうも、息遣いが荒く、落ち着かない声を度々漏らす。
「は、あ…あぁ…っ」
ねちゃねちゃとした水音が聞こえ、ついぞ覗いてしまった僕は、
深めの椅子に座る男の上で体を揺らす少佐を見つける。
切れ端の見える紺のスカートや上着…下着や靴も散乱していた。
何も身に纏っていない少佐が男と抱き合って悦に浸っている。
激しく流れる汗、喘ぐ音が垣間見え、彼女の豊満な胸は向き合って座った人物の口で
貪欲についばまれている。
「ァ…サイトー…、ああ、いいぁ…っ…―――!」
僕は、顔が真っ赤になった。
悶えるような声で少佐が何度も相手を呼んでいる。
何をしているのか、立ち止まった時から予想は的中したし、
その相手の人物も判ったところで意外にも感じなかった。
思い当たる相手に、バトー先輩とこの人物位が前から囁かれていたからだ。
「アァッ……もっとぉっ!そうよ、…あんぅっ…!」
下から少佐を突き上げているサイトー先輩に、少佐が激しく腰を振っている。
少佐の掌が、あの指先が…先輩の肩や首で汗ばみながら震えている。
昼間、凛として僕のネクタイを締め、首筋をなぞってくれた少佐の指が、
艶かしい動きをしながら先輩に爪をたてる。
「ん、あぁあっ!」
快楽を貪るような、少佐の熱っぽい声が耳に入ってくる。
乳首は屹立して赤く熟れ、引き寄せられている臀部が鮮やかにしなっている。
―――知らない少佐、男に抱かれてる少佐…あの声も、あの表情も…
「―――……っ!」
僕はそこから、すぐに逃げた。
彼らの行為を目にしていると、自身の体が窮屈になるのを覚えていくのだ。
エレベーターに飛び乗って、息を切らした僕は上に上がっていくのを感じながら、
体の中の高揚感を持て余す。
暗く、人影のなくなった9課内を再び走り行き、この建物の中で唯一電波も何も届かない場所で急いで座り込む。
そして、できるだけ、誰にも覗かれないよう無心を装った。
うなだれると同時に髪を掻き揚げたが、不意に触れた首筋や耳に残る少佐の感触を思い出してしまった。
装いむなしくも、やはり先程の鮮明な情景に体の雄の部分を抑えきれなくなってしまう。
男性機能の搭載意図に心底、困惑する。
更に自慰行動に及ぶ自身が、理性までも放棄し始めて僕は酷く震撼した。

175 名前:プロト素子:2006/12/18(月) 23:17:30 ID:GESB75VY
「ありえないって、否定してたばかりじゃないか……っ」
―――そうだ、お母さん、あなたは僕を起こしてくれました。
眠っていたものを、呼び覚ましてくれたのだと気づきました。
「状況判断や行動を的確にできる先輩達のように早くなりたい」と思い、
9課でこれまで一心にやってきたのですが…
この判断を下すことに、役立つだなんて予想していませんでした。
認めていいのかと聞かれたら、認めざるを得ないと僕は思います。
――この感情を、この感覚を……
憧れだけに留めておいた羨望に、今しがた…嫉妬が加わる。
“わからないことだらけだから、わかるようになりたい”って思ってきた。
けれど、わかることが増えたのに、嬉しいと思えなくなってきている。
―――消したくとも、一度覚えると消すことができない
「駄目だ、きっと…失格だ」
とても淫らで浅ましくて、単調すぎて、人の形を模しただけの僕ではおよそ手に入れられなくなる。
こんなんじゃ、彼らのようなゴーストは宿ってくれない

(後半に)続く

176 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/18(月) 23:27:33 ID:mgX8hWR2
面白いです。続きwktkして待ってます。

177 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/18(月) 23:33:24 ID:RXLTzVw1
なんかオサレSSktkr!!

178 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/18(月) 23:47:48 ID:YUdUYgnN
神キタワァ━━(・∀・)━━!!

面白くって読みふけってたらプロトが化けたみたいでGJ

後半超待ってる

179 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/19(火) 04:38:55 ID:pAAnIlF+
神乙です!いいよいいよー、面白い。

180 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/19(火) 22:56:05 ID:SB+4kswO

      _  ∩
    ( ゚∀゚)彡   素子!!
      ⊂彡       素子!!


181 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/20(水) 23:32:43 ID:vNPxy/40
すげいいね、予想外カプSSにビックリ

182 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 16:44:21 ID:CfkfPfO1
完璧に少佐の声で脳内変換された

183 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/22(金) 18:30:26 ID:6MupGJsp
全裸待機で待つには辛い季節だ。

184 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/22(金) 22:30:29 ID:fSPBfcAP
>>183
そうだな、俺も辛い。
期待を表して天然オイルでも塗っとくか

185 名前:プロト素子:2006/12/23(土) 22:06:29 ID:QwhnSwSq
>>175 続き(後半)。(長いですが最後までお付き合いいただけたら幸いです)

彼女が僕の母であるのを願うなら、
なぜそんな感情を抱くのかと僕はそら恐ろしくなる。
彼女を蹂躙したがる独占欲が横行していいのかと、欲望のはけ口にいともたやすく
考えてしまう単純な思考に嫌気がさす。
そもそも魂のない生体が、感情を増幅させていること自体が問題なのだと思う。
魂を持つ人間が主体の世界で、彼らに創造された“魂のない生体”が、人に対しての本能や欲求を増やしてしまう。
これほど偽りを帯びたものはない。
擬似生殖機能に関連した僕の持つ本能は、ゴーストを保持する者のための世界における
子孫繁栄に対しての冒涜とも捉えられるかもしれない。
人は、僕に人であることを望んではいない。
人のふりをすることを許していても、結局の所、兵器や機械の持つ高精度機能や合理性を重視していると思う。
ささやかに焦がれていたものだけならまだしも、嫉妬と独占欲へとますます過激な方向へ
変容するのはバイオロイドとしても穏やかとは言い難い。
ゴーストのない自分が、ゴーストのある人間の振る舞いをするようでかえって惨めに感じてしまう。
憧れだけの味で満足していた頃に、戻りたいとも願ってしまう。
迎え入れる器が、こんないれものでは、降りてくれるかもしれないと信じてしまった
あの魂も宿りはしない。
少佐への思慕に連続する様々なものに、囚われてしまっている今の自分…
彼らのような、好奇心に満ちた自己に戸惑いながらも、喜び、悲しみ、嬉しくなる姿、
そして慈しみと成長…そんな無垢な性質のものと僕は、だんだんかけ離れていっているような気がする。
人をわかりたいと思っていたが、人を欲して支配したいとは微塵も考えていなかった。
個性からめざましい成長を遂げた彼らのような存在にほど遠い僕は、
醜い感情を負い目に、時間を追うごとに考えが複雑になっていった。
少佐を見るたびに、勝手な母性をイメージしては毎夜、背徳的な劣情で深みにはまっていく。
冷静さというのもが、仕事中でも欠けていく。
何度か、情動機能の異常増殖パターンにまつわる不適切なものの削除を試み、理想的なAIであろうとした。
しかし、いくらやっても消失しない存在に、狂いを生じたのではないかという不安で沈んでいった。

作業後の夜、ハンガーから10階下の区画に備品を取りに行った。
運ぶ量が一度ではすまなかったので、エレベーターを使って2回目の搬送をしていると、
乗りこもうとする時、あの人物にばったり出くわす。
エレベーターで出くわしたら、旧体制からの人は別として…
僕やアズマさんをはじめとする、続いて入った新人までもが全員、沈黙してしまう9課の狙撃手だった。
ライフルケースの収まった重たそうな荷物を抱えているサイトー先輩が中にいた。
ワゴンと両手一杯の僕の荷物を見て、先輩は扉をずっと開いたままボタンを押してくれていた。
いつまでも立ち止まってはいられない。さっさと乗り込む。
「…先輩、すみません」
「よせよ、その呼び方。慣れやしねぇ」
「はい…」
ハンガーに着いた時、降りようとすると、ポケットから取り出した何かをサイトーさんは僕に向けて突き出した。
「忘れ物だ、会ったら渡しとけって頼まれた」
「サイトーさん?」
「倉庫に落ちてた。お前のIDケースだろ」
倉庫と聞いて一瞬、ぎくりとした。
ケースをなくしていたとしても、中身があったので失念していた。
忙しくて、探しにいくのを後回しにしていたら結局、忘れてしまったのだ。
しかも、あの場所に居合わせたのを知られている。
差しだされたものを、すぐさま受け取り損ねたせいか、
荷物の中にそれを押し込められてから廊下へあとずさった僕は、ますます顔が固まった。
僕の表情で、全部読み取るかのような目をした冷静な狙撃手は、最後に至極面倒くさそうにこう述べた。
「それと、お前が触って動かしたモニターに、映った人影は元々なかった。そういうことだ」
開閉音が鳴って、そのまま扉が閉じる。
関係ない、さっさと忘れてしまえと言っているように聞こえた。

186 名前:プロト素子:2006/12/23(土) 22:18:47 ID:QwhnSwSq
サイトーさんは射撃場のフロアに向かって上がっていった。
顔の神経がこわばったままで、この時、どんな表情をしていたかを僕は覚えていない。
秘密を覗いた子供のように怯えた顔だけか、それとも、
あの時サイトーさんに対して沸き起こった感情までをも思い起こしていたのを読み取られたのだろうか。
鬱屈した気分の中で、考えていたことまで流れてしまったのかも、と…不安は果てしなかった。

その後、数日がすぎる中、僕は心ここにあらずといった状態を払拭したくて仕事に熱中した。
大掛かりな出動は起こらず、課長も長期出張中なので雑務はなかった。
それで、鑑識の人達と思考戦車の作業にずっとかかりきった。
仕事以外の間、あまりに少佐とサイトーさんのあの夜の場面を思い出してしまうので、
別のことを考えようと、忘れかけていた疑問を積極的に再生する。
『お前のおかげでイシカワは無事よ。よくやったわ、プロト…―――でもね』
あの時、冷静な響きだったが、どこか物悲しそうな少佐の言葉が聞こえていた。
『――でもね』という言葉の続きは、フィルタがかかったようで見つけられない。
記録に残っていると思うが、壊れかけていたせいかシールされているようで、とても不透明だ。
そのうち整理していない部分を落ち着いて分析してみたら、わかるだろうか。
先日から経験し始めた妙な感情に、少佐のこと…このごろ、僕はおかしいのだ。
頭の中がうまく働いていないような感じがする。
作業中も日に日に集中しにくくなっているし…
「うん?これは出した指示と違うぞ」
「あ…」
膨大なプログラミング作業を複数の端末で一斉に行っている途中、マツイ先輩に間違いを指摘された。
慌てて修正に取り掛かったが、少し指に違和感が生じていた。
昨日も同じ経験をしたので、僕はどこか異常を疑う。
高速でタイプできるはずなのに、動作が鈍い。
打ち込みの後、指先を見やるが皮膚や骨には異常なかった。
「出力が落ちているな」
「CPUに負荷がかかったような感じがします」
「内包している本体はもともと生体だ。
AIとの融合バランスや支持系統に対する遺伝子要素との相性、ある意味、機械よりややこしいだろう。
どのプロセスが原因なのか特定は難しい」
「蘇生する前はなかった現象だったのに…」
操作する機器や端末を2割程減らして、その後はなんとか効率を落とさず作業を終えた。
いつものごとく、過剰なまでに砂糖を放り込んだコーヒーを、僕はマツイ先輩から珍しく頂いて休憩に入る。
その時、この2年で、課長や先輩達が評価してくれるほど
円滑だった僕のパフォーマンスの、ここ数日の急速な低下について問うてみた。
蘇生直後の検査では脳活性や体の状態に異常はなかったと答えてくれたが、
少し、考え込んだ後に先輩は可能性を口にした。
「強いて言うなら、生物学的要因かもしれん…心当たりはないか?」
「と、いいますと?」
「精神機能の拡張だ。以前は、考えてもいなかったことが増大したとか」
「…わかりません」
「生存可能な条件をクリアするうちに、ある領域の精神機能の容量は制限せざるを得なかったと聞く。
初期設定要素と食い違っていくと不調をきたす可能性はあるな」
「その食い違い、もしあったとしても往々に調整していけないんですか?外部に増設とかを…」
マツイ先輩はまず不可能だろうと首を振った。
僕が作られた最初の時点で、今までの僕の思考概念や基本的な精神状態を維持する
適性なシステムと調節プログラムは細胞レベルにも連動し、おり込まれていたという。
体の中の恒常性が徐々にそれに馴染んでいったため、初期条件に沿って作られて
きた以前までの精神バランスを乱すと、生存できなくなると言われた。
どの領域の精神機能か先輩は断定していなかったが、僕はすぐに感情面の増大や多様性だと理解した。
この領域だけ、減らすことはできても“増設”だけは致命的なものだということを。
仮に、外部から感情をカバーする領域の増設を行ったとしても、その領域と連携している別の細胞がそれを拒むのだ。
これが今の技術の限界で、生体を持つがゆえに限定されるAI融合との問題点だという。
機械のように進化型のAIとして急速な発展を満たすには、
バイオロイドは生物要素をクリアする様々なハードルを乗り越えなければならない。
「限界点…ですか…」
「不快経験の蓄積疲労ではないか?現場にでて負傷したことがきっかけで負荷が重なり、効率が落ちただけだろう。
やりにくければ、現場での不快経験に対する記憶評価の書き換えを実行してはどうか」

187 名前:プロト素子:2006/12/23(土) 22:38:07 ID:QwhnSwSq
「いえ、そこまで不快では…多分、ただの疲労ですね」
「ここのところ、思考戦車に関する仕事が増えて我々も缶詰だからな」
僕は過労ぎみで調子が悪いことにあえて頷いた
「目標に対する動機づけが変化したか、単なる一時的な代謝機能低下か…
休養で様子を見るか。2、3日休んでみろ」
「休むって、仕事はつまっていますし、皆さん多忙なのに」
「そうあせるな。ここ2年でのお前の元々の能力は我々も評価している。
メンテナンス、鑑識と秘書係が適当な配置だったのかとしれんとも思う」
職に対してどういう適性があるのかをみるためでもあったが、
9課拡大に伴い、現場へ幾度か出たことで何らかの意識評価がひきがねになった。
そして、いらぬ不快感をひきずったまま疲労しやすくなってしまったのかもしれない…
そんなふうにも、マツイ先輩は考えていた。
それは、少佐にも以前から言われていたという。
「とりあえず、現場にでるための対応意識と作業効率のプログラム強化を検討しておこう。
明々後日から出てこい。その時、また検査しよう」
復帰してから2週間、朝から晩まで中毒並みの勤務状況だと先輩が指摘したので、
2日の休養を僕は言い渡された。

勤務後、今日述べられた所見を振りかえって僕は何度も検証してから、結論を隠れて持った。
“ある精神機能の拡張”というのは感情の変貌と増幅のことで、
これが全体の生存に関わる機能不全をもたらすのだと
記憶、学習、思考や推論はともかく…標準レベルの快、不快以外の
ある種の感情が膨らむことに対して僕の処理能力には何らかの枠があるのだ。
急激に増幅した一部の突出状況によるバランスの崩れがもとで、修正効果が機能せず、
全体の効率が落ちている。
決定的なことに、調べた結果、あることが分かった。
検査で先輩が用いる方法をこっそり借りて、研究施設の最新データベースや
資料と照合しながら今の負荷がかかった状態について演算をしてみた。
すると、中枢を担う部分で生存維持指標を既に下回った値が出て、全システムが変質し、
崩壊と機能不全の進行状況0.16 %で始まっていたことが判明したのだ。
僕は、この結果を先輩に報告できなかった。
分からないよう、ログもひととおり削除してきた。
しかし、僕は、あと1ヶ月かけて残り99.84 %の機能障害をおこしながら、脳も体も不可逆的に変質し
全く動かなくなる…はじき出された事実はあらゆる方法で何度、計算しても同じだった。
このケースついては、直す方法がないとずっと前から認識されている。
進行が1 %になると初期化も難しいらしく完全廃棄されると、過去の実験結果が示していたのだ。
僕は、わずかながらではあったが、崩壊し始めているのだ。
AIを取り巻く細胞レベルの問題として、遺伝子や蛋白質が、
変容しつつある情動機能の増大や変化に対応できない状態になっている。
原因は、やはり…少佐への執着だ。
夕方、外に出た僕は街の外に出ていった。
特にどこに行きたいというわけでもなく、落ち着こうと思い、静かな所へ散歩をしにいったのだ。
制限範囲であれば外出できる自由もあるし、9課の人達も僕を仲間として認めてくれている。
旧体制のメンバーは色々なことを教えてくれたし、
新しく来た人達もそれほど不思議がらずに自然に接してくれる。
こうして外を歩いていても、外見から、周りは誰も僕が異種の生体だということに気づかない。
だけど、僕はある程度プログラムされた枠内で感情をもつことはできても、
彼らのように人を深く、自由に心から愛せる機能がない。
思っていても、出力できない。逆に、思い始めて崩壊開始に向きだしてしまった。
それを自覚すると、自分はやはり人間からとても離れた場所にいるように思った。
今更あたりまえのことだと思うが、外見だけ似せた偽りに、皮肉を覚える。
自分と近い所にいると思っていたタチコマ達でさえ遠い所に行ってしまった。
ウチコマ達の個性のなさが、ある意味今では逆行した憧れにも思えてしまう。
「どこまで欲深いんだ」
ため息を吐き出してから、僕は人気のなくなった街路樹から道路へ歩いていった。
春へ変わりつつある薄暗い空の元、外気は未だ冷たく、小雨もぱらつくようになった。
予報から持ってきた傘をさし、誰もいない道を歩く。

188 名前:プロト素子:2006/12/23(土) 22:52:06 ID:QwhnSwSq
雨音以外、あたりは静か過ぎて耳が痛かった。
痛いという感覚を自覚しない方針でいたのに、このごろの制御系の乱れのせいかどうしてか胸までが痛くなった。
自家中毒を起こして死にそうな感じがする。
その時、背後から来た車が止まり、窓を開けた人物は僕を呼んだ。
「プロト」
傾いた傘で隠れた横を見渡すと、笑顔を零した少佐がいた。
死刑宣告を確信してから、絶望的な気分を味わっていた対照的な僕は無表情に見返す。
「休みとったんでしょ。気晴らしに一緒に夕食いかない?」
「少佐、どうしてここに」
「赤服に疲れてるらしいって聞いたわ。それでちょっと、話をしたいと思って」
僕は、とっさに首を振った。
少佐に失礼だとは思ったが、…しばらく考えた後、ゆるやかに答える。
「ありません…話なんて」
「私はある」
堂々とした少佐の瞳と声に、僕は消極的な態度を返してしまう。
知られたくないと思ってしまったのだ。だから嘘を告げた。
「ただの疲労なので、休養すればよくなります。ご心配に及びません」
少佐は部下の様子の変化に、おそらく何か気づいている。
マツイ先輩の薦めた休養や現場への取り組み方で、解決できない問題であることとか
今のこの状態とかも…どこまで感づいているのか考えるのも嫌だった。
目を細めて俯きがちになった僕は少佐にもう、話したくないと伝える。
傘で顔を隠し、口元だけを見せて再度、伝えた。
「ありません。話したくない…です」
「車に乗って、プロト」
「命令だったら乗ります」
我侭な言葉を口にしてしまった。
自主的に少佐の車に乗るのを、僕は躊躇った。
車を止めた彼女は、何も言わずにそのまま降りて僕の前で立っていた。
ドアに背凭れ両手を組み、そのまま地面に目をやって動かぬ僕を眺めていた。
少佐は、命令だとは言わなかった。
雨足は強まってきたというのに傘もささずに立っている彼女に僕は、自分の傘をさっさと手渡す。
だが、少佐はそれを受け取ろうとはしない。
濡れるので、使ってもらうように言ったが、無表情に僕を見ていた。
僕は、立ち去ろうと思って最後に薦めた。
「帰ります。傘、さしてください」
「そんな顔、するんだな」
「いたって平静ですよ」
「どんどん表情が豊かになっているのね」
「何のことかわかりません」
「何があったの?」
今の状態のからくる未来を、僕は恐れた。
対処技術の確立していない中、いきつく先はおそらく失格という結果だ。
人の要求に対して、そのうち的確に対応できなくなる。少佐のもとで、理想や正義を支えることもできなくなる。
結末が怖かった。壊れた後に、正常だった頃迄の僕の保存情報をもとに、
作られた新しい自分がやってきて少佐を想う今の僕は失敗作となる。
必要とされたいし、関わりたいと思っている9課の人達からも廃棄される。
感情の増加は溢れる一方でどうしようもなく、今ある技術にも頼ることもできなくて、
このまま自身の消失を待つばかりだ。
僕は、自分自身の気持ちのありようを、夕方からずっと嘆いている。
「限界が、いずれ…」
訪れであろうことを呟いた。もうすぐ生存できなくなる限界が…
「どういう意味なの?」
「それは…」
以前は限界のない世界にいるのだと思い、わからないことが多くてもしょうがないと思っていた。
しかし、それは結局のところ虚勢だった。
人工物として失格にならぬよう、廃棄されるかもしれない恐れに嘆く弱さを考えたくなかったのだ。
なくなって、戻ってこれなくなる恐怖をカバーするための、自分なりの防衛方法である。
だから、唯一の支えである9課での仕事をこなせる自分の能力にしがみついていたし、
自分の体は他にもたくさんあるから限界など考えなくとも大丈夫だと思っていた。

189 名前:プロト素子:2006/12/23(土) 23:02:51 ID:QwhnSwSq
喜んでもらえるよう、存在を認めてもらえるために、壊れても大丈夫だからと
平気なふりをして恐怖心や痛覚を切り取ってやっていた。
いつ失格して消去されるのかへの恐れはあっても、役目を担う自分を確立するのに必死だったのだ。
しかし、少佐を意識しだして、母親みたいな感覚を覚え…たがが外れた。
これまで律してきたはずの自分は、愚かにも甘えてしまいたいと思いだし…僕は変化してしまった。
加えて、露骨な願望は愛憎じみた醜い感情ばかりで埋まっていく。
「…方法が、ないんです」
何故、こんなどうしようもないことを伝えてしまうのか。
真相が未だ掴みきれないという顔をしている少佐に向かって、僕は喉が鳴った。
呟いてから、どうにもやりきれなくて、馬鹿な顔を悟られない様、目頭を片手で押さえた。
今、閉じた目元に分泌される、配慮なく搭載された白い液体の存在さえも自分を追い詰めてくる。
見せまいとして顔を背けて、僕はまた情けない台詞を吐き出してしまった。
「ないです、どこにも…消えてしまう」
酷い有様だ。みっともない。さっきからまともに言葉も使えていない。
差し出していた傘を手に取った少佐は、そのまま両手を僕の背中に回して寄り添ってくれた。
「少佐…」
雨が額に流れうつ。
開いていた傘を少佐は地面にやって、僕を抱きしめるようにして腕に力を入れてくれた。
彼女の優しい香りを機に、僕は、シールしていた記憶を正確に再生する。
あの時の、少佐の台詞だ。
あの言葉でやっと見つけてもらえたのだと嬉しくなり、彼女をよりどころにしてしまったのだ。
『お前のおかげでイシカワは無事よ。よくやったわ、プロト…
―――でもね、そんなふうに…喜ばなくていいのよ』
回復措置で有線した時に、伝わってしまった。
自分が大怪我をしたことが、とても良かったように心底喜んでいたこととか、
人でもないのに虚勢を張ろうとずっと張り詰めていたことまでも…
「気持ち悪いので、見ないほうがいいです。離れてください」
「雨でわからないわ」
見上げたまま、小さな指先で僕の顔を触ってくれる少佐をおそるおそる見た。
僕は許されたような幻を感じ、向かい合った彼女を手繰るように両手を伸ばす。
濡れ続けてもしばらく…支えてもらうような気持ちをこめて抱きしめてしまった。
落ち着くまでの間、何も言わずにいてくれた少佐が、やがて小さな子供に呼びかけるような瞳で僕を見上げる。
「夕食にいきましょう。私の家で一緒に食べない?」
「はい」
その日の夕暮れ、ようやく僕は少佐の車に乗ることができた。

少佐のセーフハウスで濡れた服を乾かしてもらうついでにシャワーを借りた。
着終えてでてくると、別室で入浴し終わっていた少佐が二人で食べることのできる料理を取り寄せ、並べていた。
ある程度の混乱から落ちつきを取り戻していた自分ではあったが、沈んだ気分は変わらない。
けれど、食事時は楽しかった。
遅めの夕食で会話も尽きた後、少佐は僕の状況の詳しい解析や検討を進めてもらうよう
対策をかけあうと言ってくれたが僕は否定した。
もう既に何度も調べた。
わからないことだらけの自分でも、唯一、掴んだ事実は本物だった。今の僕の状態はもうなおらないのだ。
まだ、僕の根本的な不調原因の全ては彼女に知られていない。
負傷に対する不快感情の消去で終わるような話ではないし、
また…僕は、解析されて、情欲と思慕を周りに悟られるのも恥じているのだ。
生まれてしまった少佐への感情は、止まることを知らずに増大するばかりである。
魂をもたない生体が不適格に陥った原因が、少佐への想いの膨らみになって
しまったという結果をとても口に出せなかった。
そのことをはっきり言えなくて、やがて立ち上がって胸元を掴み、真剣な顔で覗いて来た彼女にも僕は首を振った。
ソファに座っていた僕は、目の前に迫る彼女の説得に頷くことをしなかった。
消極的な姿勢に眉をひそめた彼女は、部下として今ある可能な限りの手立てに
応じてみろと命令に置き換える。
心配そうな表情に僕は困り果て、目をそむけたが…口で伝えない方法を選んだ。
「有線して、いいですか?…理由があるんです」
観念した僕はとうとう、いつになく切実な顔を見せている少佐に知らせることにした。
「プロト?」
立ち上がってから僕は、プラグを手渡す。
結線した少佐は、僕の状態を知り静かに俯いていた。

190 名前:プロト素子:2006/12/23(土) 23:17:38 ID:QwhnSwSq
致命的な機能不全領域への進行に僕が既に陥っていることを、彼女は知る。
そして、接続を外してから端子を返した手で僕の袖をなぞり、指を曲げた。
今の技術の限界を前に、彼女の口元は、どこかじりじりとつりあがっているようだった。
軽蔑か叱責か…何かの反応をそのまま待ったが、少佐は顎を下に傾けたまま目を細めていた。
「私が原因か…」
「いいえ、僕が勝手にそう思ってるだけです」
「それで限界って言ってたわけね」
「今回ばかりは、直りそうにありません。戻るか、別の自分を迎えるか…」
「私で…できることはあるのか?」
僕は、重なってきた少佐の細くて美しい手を握り返す。
「…役に、立ちたいです。――だから、できるなら、また同じこの体で部下として扱ってください」
「それって…」
「少し前の自分が、最もバイオロイドとしてよく機能していたと考えています。
少佐の中の正義や理想と一緒に、どこまでもついていきたいです」
たとえこの人を想う自分がいなくても
「……プロト、まだその結論は」
「お願いします。日数が経って、初期化できなくなるまで進行しないうちに…」
僕は、少佐に思いを寄せる直前の状態だった頃までへのデータを基にした初期化と、
検索した時に見つけた、精神機能の効率化を図る試作プログラムの追加許可を直ちに求めた。
少佐のためにできることと、今の自分でできることを僕は望んだ。
守りたいとか支えになりたいとか、万能的な彼女には陳腐に見える希望だったかもしれない。
けれど、自分なりに考えた結果、こうしたほうが自分の役目の中で最も彼女に関われると思ったのだ。
人工物として生まれてきた中で、ここからできることを行いたい。
大事な人に、これまで積み上げた最高のパフォーマンスを提供したいと心から願ったのだ。
少佐は、僕を見つめ返してから、髪の垂れた僕の片頬ごと手のひらで触れてくる。
この感触を実感するのも、きっとこれで終わりだ。
彼女を間近で見て、意識し、戸惑っていたつい先日のことを僕は思い出し…息をゆっくりと吸い込んだ。
片手で繋いだ少佐の手に力が入ってしまう。
余裕で笑ってみせようとしたが、苦しさを消去できなくなり唇を噛んだ僕は眼を閉じた。
「馬鹿よ、お前…」
どうして私などを…と、彼女は告げた。
勢いのなかったその台詞を、僕は甘んじて受けた。
やっぱりすごく好きだ。繋いだ手に震えが走るくらい、少佐のことを僕は望んでいる。
この気持ちを持ってしまった幸福感に、いつまでもしがみついていたい。
だが、このままでは今の彼女にとって役に立たない部下になっていって、違う自分が来て採用される。
それくらいならいっそ、この体のまま自分で自分を変えて傍らにいられるように願いたい。
時間を経て、廃棄後に別の自分が来るくらいなら、少佐を想う時間を共有したこの体で残りたい。
もう、換えのきく存在になりたくない。今ならまだ間に合う。
その時、つま先をたてて顔を近づけた少佐は、本当にしょうがない部下だと言って、僕に静かに口付けた。
驚いて閉じていた瞼を開くと、少佐の美しい睫が目の前にあった。
軽く触れた唇を離し、美しい目を開いた彼女を見つめてから…
繋いでいた手に力がこもり、今度は僕から少佐へと2度目の口付けを返した。
彼女の細い肩に手をやってからもっと屈んで、合わさった唇を越えて舌を絡ませた。
あまり器用でもない僕の行為だったが、少佐はゆっくりそれに合わせて応じてくれる。
息が続かなくて、一端唇を離した後に、彼女は僕の手を引いて寝室へと連れて行った。

寝室までの廊下を歩く時から、動悸はすごかった。
連れて行かれた部屋に入り、乾かしたばかりのシャツの胸元を服ごと掴む。
ベッドに腰かけた少佐の前に立ってから、僕は無言でいた。
皮膚の下にある体液のあの色に怖気づき、少佐に繋がれた右手はそのままに…
気後れがして、立ちすくんだ。
足元の明かりだけの薄暗い部屋、顔をまともに向けることもできない状態で、僕は躊躇する。
「気味悪くないですか…ゴーストもない人形となんて…」
「大事な部下よ、どうして気味悪がるの」
両手で僕の右手を包みながら、自身の頬にそれをやっていた少佐に…僕はゆっくり振り返った。
向き合ったまま緩やかに傾いて、少佐の両腕へと手を動かし、彼女の肩に額を近づけ息を飲む。
まだ気の落ち着かない僕は、そのまま彼女に頭を軽く撫でてもらう。
けれど、少し首を引いた時に目があって、そのままシーツの上に僕らは倒れこんだ。

191 名前:プロト素子:2006/12/23(土) 23:25:26 ID:QwhnSwSq
少佐が引き寄せた勢いと共に、唇が重なった。
行為自体は知っているが、経験などない自分に少佐は息遣いの仕方を示してくれる。
「ゆっくりっ…そうよ…」
体重がかかるのに気をつけながら上に重なった僕は、彼女の漏れる吐息や香りに誘われた。
舌と唾液を交え、緩やかに絡めていく。
僕の髪に少佐の指が這い、求めるように彼女と深くキスを続けた。
僕は他の人達みたいに少佐が喜んでくれるような激しさがまだわからない。
それで流れるまま、腕を回して僕を包む少佐の首筋や耳元に唇で這う仕草を進め、
加減が分からず吸いついてしまった。
「んっ…っ」
すると少佐が透明な息をもらし、微かに反応した。
「あのっ…すみませ…ん」
息もしどろもどろに、掠れた声で僕は赤く印のついた少佐の首筋に向かって謝る。
でも勢いが止まらない。またすぐに同じことをしてしまった。
変な痕を作らないよう少佐の耳たぶや首筋を唇でなぞるが、彼女はその度に揺れる声で、
「あ、…プロ、ト…」
僕にくすぐったい感覚を残してくれる。
聴覚がどんな音も逃さなくなった。少佐の甘い息遣いに僕は体がますます昂ぶっていく。
少佐が僕の鎖骨に指を伸ばし、着ているシャツのボタンをとってきたので、僕は彼女と同じことを始めた。
柔らかい生地に、小さなボタンのついていた少佐の襟元を、唾を呑み込みながら開けようとした。
しかし、勢いあまって糸が外れる。
もう何回謝ったりしているか分からない位の駄目な台詞を零しながら、
僕は彼女の喉や鎖骨に口付けながらゆっくりと…一緒に脱がしあった。
少佐の胸の谷間が見え、肩まで肌蹴た姿になった時…彼女は起き上がり
僕の額に口付けながら入れ替わるように上に重なった。
女性の服の仕組みが良くわからなかったので、取れた3つめのボタンの次にある
少佐の下腹部へ巻きつく数本の腰紐だけが解け切れず、残ってしまった。
肌蹴た肩や胸元を露出させたままの少佐は、僕を見下ろし潤いに満ちた唇から舌を見せる。
そして…そのまま一気に服を脱ぎ捨てショーツだけの姿になった。
細くくびれたウェストに、赤く息づく見事な乳房が僕に見せられた。
豊満なふくらみが目に飛び込んできて、僕は釘付けになりながらそこに手を伸ばす。
柔らかくて、吸い付くような肌のすみずみに向かい、僕の手のひらは甘い果実を包んだ。
上から僕を見下ろしていた少佐は、跨いだまま僕と唇を交わしながら小さく囁く。
「重くない?」
「すごく、綺麗です…」
問いかけに的外れな感想を口にした僕は、後から首を振って全然平気だと付け加えた。
男性型義体には及ばないが、それなりの耐筋力や力は僕もあるので、少佐の体は相対的に普通の女性の重なりだと思う。
少佐が屈んで僕の頬や、髪を撫でながら大きな胸を僕の胸板と重ねる。
僕も上半身が脱げていって、肌と肌がますます熱くこすれていった。
弓なりに背を反らし、起き上がっている隙の彼女を見て…その乳房を揉んでいくと、
乳首が手の中でびくびくと立ち上がる。
「あ…んぅ」
爪が乳頭にあたると突起はますます湧き上がった。
何度も互いに噛み付くような舌のはみあいをしながら、少佐はショーツ一枚のまま
太ももの付け根を僕の腹筋で滑らしたりしていた。
そして、彼女はだんだん手の先を僕の下半身へと進めていく。
「少、佐…っ」
気がついたらいつの間にか、少佐は僕の張り詰めていく性器の上からに両手を這わせていた。
「ちょっ、…待っ…て、くだ…」
素早くベルトと着衣を解かれて、布地に収めていたものが外気に晒される。
そして、悪戯気に笑みを浮かべた彼女は指と手のひらを使って先端から嬲っていく。
僕は、どもりながら…こらえきれないうめきに耐えた。
唾液で糸を滴らせながら、彼女は僕のそれを舐めては指の腹で弄ぶのだ。
胸にはさんでずるずると扱く姿も視覚としては、刺激が大きすぎた。
感触としても気持ちが良すぎて、屹立しているものの脈がどんどん昂ぶっていく。
少佐にこういう自分を見せてしまっている羞恥と相反して、情欲はいっそう煽られてしまう。
湿った舌を軟体動物のように見せ付け、口をさみしそうにして開いて見せたかと思うと
目をうつろ気にして少佐は咥えていった。

192 名前:プロト素子:2006/12/23(土) 23:36:42 ID:QwhnSwSq
「あ、…少佐…あの…っ…!」
「ん、ぅ…ふ」
僕の肉棒が少佐の口をだんだんと犯していき、喉の手前まで進まれた時、呑み込みに苦しさを表した少佐が頬を赤くしていた。
「ふ…っ…う、んぅ、んっ…」
存分なまでの刺激に踊らされている僕は、艶かしい吐息と滴る唾液を零している少佐に放出を抑えきれなくなる。
長い睫を揺らし、深く呑み込んでいった少佐の口腔や中の粘膜で、僕のものはどくどくと熱を持っていき、欲望を膨らませていった。
押し下がって枕の山に埋まっていた僕は、前に置きだして少佐の両肩を持つ。
もう限界近くにあるので離れたほうがいいと言いかけたが…彼女はやめない。
このままだと汚してしまう。
「少佐、…駄目…だ…っ…」
たまらなくなって体を強張らせたが、熱くなったままの僕は汗を垂らして忍耐を迫られた。
意志とは相入れずに上り詰める怒張に耐えるのにもう、余力がなくて…
「少、佐…」
「ん…っ」
少佐がようやく口を離してくれた安堵もつかの間、艶っぽく微笑した彼女は
器用な手で更に緩慢に根元も含めて扱ったため、僕はとうとう放出してしまった。
「あ、くうっ…う…ッ!」
紅い潤いに満ちた少佐の美しい唇が、僕の精液で塗りかかられる。
少佐の美しく白い肌に液が飛び散り、彼女の頬や綺麗な顎に向けて滴りをつけてしまった。
ぽたぽたと…四つんばいになっている彼女の揺れる胸や鎖骨にも、飛沫となって流れてしまった。
僕は罪悪感で申し訳なくてたまらなかった。
「す、すみません…っ…こんな、つもりじゃ…っ…」
「いいの」
だったらどういうつもりで少佐とこうしているのかと自分でも呆れてしまったが、少佐は何も言わずに僕の前で汚された手のひらを舐めている。
「あの…っ!」
とにかく、そんなものを舐めずに早く拭いてほしくて、僕は脱ぎ散らしていた自分のシャツなんかをさしだしてしまう。
しかしそれでも、少佐は不敵な笑みを浮かべて手で顔を拭っていた。
ある程度は拭い去られたが、舌で舐めたりしている様が目に焼きついて、もうまともに彼女を正視できなかった。
サイドテーブルに置いていたアルコールの入ったグラスを持った少佐は、
上に高く掲げながらひっくり返し、半開きの口に零しながら飲み始める仕草に及ぶ。
「んふっ、ん、美味しい…」
空中から注ぎ落とすようにしながら流し込んだ少佐…口元から、彼女の胸やわき腹に向かって酒が零れて筋を作る。
飲み終えて、濡れた口周りを手で絡め取った少佐は、僕の前にその雫の垂れた指を数本持ってきた。
そして、見ほれて惚けていた僕の顎や唇をじわじわと爪でなぞる。
「舐めて」
圧された声とともに腹部にのしかかられ、押し倒されたままの僕は言われるままに
彼女の人差し指を掴んで口に持っていった。ぴちゃぴちゃと、少佐の指を口の中で転がしもう一本の指も含んだ。
数滴のアルコールの味を舌で絡めとるが、上手に舐め切れなかった僕は歯を時々あててしまう。僕は…思わずコリコリと弱く歯を立てた。
すると少佐は、その刺激に微かに息を漏らしながら自身の乳首をいじっていく。
「はあ、んっ」
彼女の胸と紅くなっていく乳頭が僕の上で悩ましく艶光る。僕は躾けられる犬のように主人である彼女の指を舐めていた。
もう片方の空いた僕の手が、おそるおそる少佐の腰に回ると…彼女は、臀部をくねらせてショーツを脱ぎ去る仕草に僕を加担させていった。
「少佐、あの…!」
枕に押し付けた僕を見下ろした彼女は、僕の手を掴んで自身の湿っている膣の入り口に触らせる。
じゅくりとそこが潤っているのを僕は知り、顔が赤くなる。
「もう、こんなになったわ…」
指を戸惑いながらそこに一本いれると、少佐は頬を赤らめて声を漏らす。
「プロト…っんぁ」
もうひとつ内部に進めたら少佐は、息をもっと零していった。
数本、中に忍ばせたまま、僕は少佐のじわじわとした悶絶の表情に惹かれ、内部をまさぐってしまった。
蕾をほぐすと、とろとろとした愛液が溢れてくる。
「っふう…あん」
奥の内襞を弄ると少佐はびくびくと感じる仕草を零す。
やがて…もう、欲しくなったと少佐は僕に囁いて、再び勃ち上がってきた僕の怒張に腰を下ろしていく。
「あっ……んっ!」
歯を食いしばりながら表情を硬くした少佐は、僕の張り詰めた肉塊で貫かれていった。
「う、…は、…ぁ」
挿入部が奥まで沈み込み、少佐のくびれたウェストへ、下から見上げた僕は手を添えた。
動こうとする少佐が若干眉根をよせているので、内部に深く収まるのを、僕は息をこらしながらもう少し待つ。

193 名前:プロト素子:2006/12/23(土) 23:48:36 ID:QwhnSwSq
結合した彼女の中はとても熱い。
やがて体をくねらせながら少佐が僕の上で動き出して、僕も同じように彼女の腰を
しっかりと持って動きに同調していった。
信じられないくらいに気持ちよくて、僕は途中から夢中になって彼女を突き動かした。
「はぅッ…あぁ…いい、わぁっ!」
顎を震わせながら、少佐は僕の上で激しい動きに喘いでいく。
「ひっ、あ…ああ!」
「あっ、少佐ぁ…少佐っ…す、ごい…」
交わった部分がいやらしい音をたて、少佐の弾みあがる胸や乳首の腫れあがりから汗が飛び散る。
僕らはだんだん高みに上っていく。
「プロ…トッ…あぅ…っ…もっとゆっくり、してっ…ぇ…んっ!」
恍惚になった状態の少佐が僕の名前を呼んでくれる。無我夢中に僕は彼女を揺さぶった。
「ああ、プロトぉ!」
「少佐、…あ、気持ちいい…っ」
脈打つ鼓動を共にしながら、僕は少佐の内奥と激しく擦れあっていく。
「アァッー…!」
「少佐…っ」
高みに達した少佐と共に、僕は少佐の中へ白濁したものを吐き出した。
ひくひくとした彼女の締め付けが僕を疼かせる。
痺れをこらえるように、快感を噛み締めている彼女の余韻に浸ったままでいると、互いの結合部からは淫猥な濁りが染み出てきた。
前のめりに体を倒してきた少佐と繋がったまま、僕は熱さに息切れをしながらしばらくひたった。
挿入を終えてから、少佐が、更に斜めに覆いかぶさってきて二人で枕に沈み込んだ。
そして、僕の耳元で息のあがった声をふりかけてくれる。
耳たぶを噛みあげ、乱れた僕の髪を彼女はくるくる指で回しながら遊び、淫らな声を発するのだ。
「ねえ……もっと、欲しい?」
「あの…は、はい…」
僕の耳を猫のようにざらりと舐める少佐…彼女は、興奮の醒めない熱っぽい音で僕の名前を呼んでくれる。
「プロトッ…っ」
甘く魅惑的な舌使いで、好きでたまらない相手に呼ばれる自分の名前の心地よさに、僕は恍惚としてしまう。
上にかぶさる細い体を抱きしめる力に、熱がこもる。
少佐の頭を引き寄せて、舐めあうように舌と舌でキスを行った。
彼女にもっと激しいのしましょうを…と言われて頷くが、僕はなかなか行動に踏み切れなかった。
少佐の熟れた股間が、僕の体にぴったりあたっている。
乳首やたわわな胸も湿り気を帯びてお互いの汗で密着している。
腕の中に抱きしめてはいるが、すごく官能的に体をこすり付けてきてもいるので、僕はどこから触っていいのか躊躇した。
微かにずれ落ちてくる少佐を支え、指で触れるだけでも、彼女は声を漏らす。
絶頂の後の彼女の体は、すごく敏感なようで、艶かしくてくらくらする。
「…あの、どうしたら……」
お前が考えていたことよ…と、僕は言い当てられた。
少佐は野性的な激しさを今度は僕の本能に注ぎ込もうとした。
「ちょっと、…少佐…っ?」
有線で突然、繋がれた僕は、彼女からサイトーさんと少佐の映像を見せ付けられ…僕は一気に枷がとれた。
あの二人の姿に対して、持っていた気持ちと彼女を蹂躙したい獣じみた欲望が脳内で一斉に跳ね上がったのだ。
「あんっ!」
理性が飛んだ僕は…気がついたらすごい力で彼女を押し倒していた。
メーターが振り切ったような勢いで、僕は彼女の胸や鎖骨を愛撫し始めていた。
寝台に押し沈めた彼女の体は、汗で光り、妖しげなまでに美しい。
「アッ…はあ、プロトぉ!」
吸い付いた時の刺激に、僕の髪や頭に腕を回していた少佐がしなやかに体を振るわせる。
突起した乳首を甘噛みして顔を埋めたり、熱い鼓動と勢いそのままに彼女の裸体を慰撫していった。
「ん、もうちょっと…ゆっくり、よ、っ…痛い、わ…は、あんっ」
「少佐、…少佐!」
傷つけまいと思っていた体にみるみる愛撫の痕が連なっていく。

194 名前:プロト素子:2006/12/23(土) 23:58:22 ID:QwhnSwSq
唇も、頬も、うなじから胸や下腹部まで…僕は想い人の柔肌を前に、多くを求め続けた。
「あ、はぁ…もう来てぇ」
送られた信号による一斉の刺激作用で、僕はまた欲しいまま、膨れ上がった肉棒で挿入に及んだ。
「あ、う…ぁっ!」
ずぶずぶと僕の塊は、歯を食いしばって受け入れる少佐の締め付けの中に滑っていった。
大きく開かせた少佐の足に割って入り、腰を持って子宮の奥深くめがけ律動する。
「は、あ、あぁあ!」
ぎしぎしとベッドがより激しく動き、少佐と僕は深く繋がっていった。
抱いた彼女の臀部は発汗して湿り、僕の体からの滴る汗とも混ざっていく。
「ここ…どう、ですか…っ」
「ああ、はぁ…やあ」
ある角度を穿つと、噛み締めるように体をくねらせた反応をする彼女…
味をしめてしまった僕は、殊更そのあたりを突いていった。
「や、そんなに…したらぁ…はあぁ!」
「少佐…すごく、いい…っ…」
「やあ、あ…ぁ」
感じ入って顔を曇らせていた彼女は、ますます艶やかに乱れていった。
「はあ、もうっ…やっぁ!」
弱い部分を突き押すと、どこか恥じ入ったような仕草を混ぜて少佐は啼いていた。
俊敏な動きも激しさを増し、絶頂へむけて僕は深い角度で打ちつけた。
途中、腕を両手で掴まれた僕は、達する寸前のうつろな瞳の少佐の姿を目に焼き付ける。
この人を、愛してよかったと…閉じた瞼が熱くなる。
下肢を強く持ち、よりいっそう体を折り曲げて楔を打つ。
「ん、はぁあぁ…ぁ」
「少佐……!」
獣じみたようなうめき声で、僕は彼女を呼び続けた。
同時に喘いでいた彼女も…
「プロト、プロ…トッ…あぁ!」
と、はちきれんばかりの嬌声を醸しだす。
乱れてばらばらに垂れた僕の髪が、少佐の髪や豊潤な柔らかみを帯びた肌に混じりついた。
汗で映える彼女の皮膚は蒸気して麗しく、悦びの熱で満たされていった。
彼女の秘部の最奥を貫いてから僕はまた高みに上った。
「ああ!」
「…っ……!」
繋げたまま、彼女の中に精を吐きだした僕は少佐との交わりを食い入るように感じ入った。
出した後、僕は上から重なって…深くて熱い、今日覚えたばかりの接吻を、再び行う。
一体となったまま…この恍惚感から離れたくない思いで頭の中がいっぱいになり、幾度も少佐の肌に唇をつけた。
最早、口づけるというよりは舐めまわしの連続だった。
快楽に放心したままの少佐としばらく僕は、ずっと強く抱きしめあった。
眠りたくなくて、少佐のことをずっと抱き続けたいとすら思ってしまう。
少佐は、視線を交わした僕を見上げて言う。
「今、私は…お前のものよっ…」
息の上がったままの少佐は、蒸気した顔ではあったが、僕を真剣な眼差しで見つめてくれた。
目覚めたら、行ってしまうであろう僕の胸の内を、彼女は察していた。
僕を慈しむように、官能に震えながらも、穏やかな仕草で両手を伸ばした彼女…
別れを惜しむ僕の表情に、温かい言葉を差し出してくれる。
「この手も、体も…気持ちも、今のお前に抱かれる全てを…」
「少佐…」
「母親でも、姉でも、恋人にでもなんにでもしていい…私のことだけを考えていて」
感極まった僕は、近づいた互いの唇を、ゆっくり合わせて言葉をぶつける。
「少佐、愛してます」
「やっと、言ってくれたわね」
美しい唇の綻んだ少佐に向かって、僕はキスを運んでもう一度それを伝えた。
ずっと、億劫だったあの日々から言いたかったことを彼女にとうとう…
「愛してる、心から」
「ええ、プロト…私も、お前のこと…」
―――忘れないわ
その後も、僕は何度も少佐と抱き合った。

195 名前:プロト素子:2006/12/24(日) 00:01:48 ID:xKm/PDgg

明け方、未だ降り続けていた雨音を聞きながら目が覚める。
僕は少佐と向かい合うようにして寝入っていた。
彼女は僕を抱きしめるように腕をかけていて、僕も回した両腕と共に彼女の胸に顔を埋めている。
たどり着いた結論を思い起こし、僕は今…目を閉じる。
この人に、後を託そう。
僕の決めた決断に、少佐ははじめ躊躇い、戸惑った表情でいてくれた。
やがて、愛することを教えてくれた。
けれども、僕は自らの意志で少佐への感情の消去に踏み込むことを選んだ。
そして、もっと少佐の役にたてるための存在になろうと決意した。
あの子達のように、魂の獲得へと踏み入るまでの進化と成長を遂げれなかった僕の限界を…
自ら後退せざるをえないそんな自分を、少佐はどう思うだろう。
逃げだと思うだろうか、矮小な姿勢と罵るだろうか、それともできそこないだと責めるだろうか…
「行くの?」
試行錯誤していると、いつの間にか、目覚めていた彼女に声をかけられた。
見上げた僕は少佐の艶めいた瞳を見つめ返して、ゆっくり頷いて答えた。
「そう、わかったわ…後は任せて」
有線で、少佐を意識するまでの以前のメモリーを僕は渡す。
彼女は、躊躇いもなく微笑んで僕の記録を受け取った。
そして、僕の髪の寝癖を調えるように撫でながら、優しい瞳で見つめてくれた。
接続を終えてから、僕は首を伸ばして、大切な人と最後のキスをする。
深く、熱い…その口付けには、何の遠慮も存在しない本能と慈しみに満ちた重みがかかっていった。
愛してると…思いを込めて一番の真実を渡すように口付けた。
人に生まれていたらという、そんな後悔や切望なんて告げなかった。
全ての制約と枷のとれた今この瞬間で、精一杯の愛しさを心の奥底から唱え続ける。
唇をあてがってから、向き合い…横から深く、互いを抱きしめあう。
少佐から受け取った全機能緊急停止のプログラムを実行させ、今の僕が終わるまでを数秒待つ。
「おやすみ、プロト…」
最後が近づく中、僕は触角、視聴覚と意識の遠のきに段々とくるまれていった。
ただ一言…失格者になったことに対して、「ごめんなさい」って言おうとしたけれど、
とうとう僕は言えなかったみたいだ。
けれど、遠のく意識の中、優しげな腕に包まれて心地よかったせいか
謝ることよりも、この言葉を残していった。
「ありがとう」という言葉と…「素子」という愛すべき人の名で

今日から9課にようやく戻れる。蘇生して一度は復帰したものの、僕はまた倒れたらしい。
負傷前後とその間の記憶はないが、今ではすっかりよくなっている。
「プロト、一部初期化って聞いたけど、ちゃんと記憶はあるのか?」
トグサ先輩がすごく心配そうに尋ねてくれる。
「はい、大層なことじゃないですよ。
部分的に、電脳への修正効果の低下がみられたことが後から分かったみたいで、
これまでのデータをもとに再構築しました。
負傷前後のことは覚えてませんが、その他や皆さんのことはちゃんと知ってますよ」
「じゃあ、何も支障ないんだよな」
「ええ、今後も問題ありません。起動に少佐も立ち会ってくださったみたいで、ご心配おかけしました」
「まあ、俺が心配しても何もできないけど…やっぱあの後、お前調子悪そうだったから、
早めに気づけば良かったと後悔はしてるんだ」
「あの後って最初の復帰の時ですか?」
「少佐も随分気にかけて、屋上までエレベーターで送ってただろ」
「そうなんですか」
「ああ、そっか、これは覚えてないんだ」
「はい、まったく」
トグサ先輩が、また何かあったら教えてくれと言ってタチコマのハンガーから去っていった。
記憶してないとはいえ、皆に心配かけてとても申し訳ない。
今日も仕事は山積している。効率よく、きちんと丁寧にこなしていこう。
「プロト君、元気になってよかったね…」
メンテナンス中のタチコマは、どこか声色に張りがない。そっちこそどうかしたのかと尋ねるが、何もない、一時的なもので
見聞きするのも経験値の蓄積のひとつだと僕には理解の及ばないことを答えていた。

196 名前:プロト素子:2006/12/24(日) 00:12:40 ID:xKm/PDgg
「誰も何も知らないし、少佐は責めてないよ。だから安心してって伝えたかったな」
「何の話かよくわかりませんね。何かの事件の検証ですか?」
部品を交換しながら僕は相槌を打つようにタチコマに答えていく。
「ボクらはちょっと寂しいけどね」
話題がわからなくて疑問だったが、いつもの彼らの会話につきあう調子で僕は聞き流した。
「でもね、少佐だけだよ、プロト君を知ってるの。
苦しんでたりしてた君がいたから…どんな結果を迎えていても、少佐は見届けてくれる。
失格でもなんでもないんだ…頑張ったねって、思ってくれてる」
「だから、何の話で?」
「少佐がそれを覚えていてくれるから、今のプロト君をボクらは喜んで迎えることができるんだ」
「ちょっとおおげさでしょう」
「うん、ちょっとからかってやろうと思ってさ」
「まったく」
「だけど、プロト君…ゴーストが……」
「はい?」
「……ゴメンね、変なこと言っちゃったね」
いつの間にか零れた白い液体が僕の頬を伝っていたのをタチコマが詫びていた。
揮発性溶剤か何かで目が染みたのだと思って顔をぬぐった。見回したが、使用中の物品にそんな可能性が見当たらないので意味が分からなかった。
「おかしいな、ゴミでも入ったか」
「ふうん、ホコリまみれのハンガーなんてボクら使いたくないなあ」
「はいはい、空調点検しときますよ。相変わらず、君らと喋ってると作業が進まない」
その時、奥のほうでマツイ先輩が僕に新しい用事ができたと呼んでいた。
「じゃあ、また後で」
「うん、よろしくね、おかえり…プロト君」
ずれたようなタチコマとの会話に、僕は苦笑いしながら席を外した。
ハンガーに現れた少佐が赤服の先輩達や僕に挨拶をし、新しい指示をだす。
少佐は変わらずてきぱきと話を進める。打ち合わせの最後に、皆が散っていた後で彼女に尋ねられた。
「プロト、調子はどうだ?」
「初期化と同時に追加された感覚制御機能が良く働いて、精神機能のバランスが前より
良くなってる感じがします。先輩達に早速、作業効率があがっていると言われました」
「…抑制されてるって、窮屈な感じはないのか?不快だったらいつでも解除できるんだぞ」
「いいえ、平均的な喜怒哀楽表現や感情処理が一定化されててかえって気持ちがいいです。
問題ありません」
少佐は…しばらく黙ったまま僕を見た後、なぜか抽象的な問いかけをしてきた。
「……わからないことを、わかるようになるのをどう思う?」
「発見という意味合いを含めるなら、僕の場合、適度な冷静さをコントロール
できるようになるまでの鍛錬の蓄積過程ではないかと。現場に出て、もっと作業効率をあげるため経験値獲得とかの」
「それ、自分の位置づけに関連させてるの?」
「はい。更なるスキル獲得に整備と補助、穏やかな感性を基本として
人間との間を行動できる、理想的なバイオロイドとして役立てるよう努めてます」
「そう……一応、解除コードをいつでも自由に使えるようあなたにも……」
続きを言いかけた少佐は、続く言葉を撤回した。
「いいえ、なんでもないわ」
「少佐?」
「それより、ちゃんとネクタイを結べるように練習しときなさいね」
普段、あまり閉じるのを見たことがなかった少佐のまばたきに、
僕はホコリの問題を思い起こし点検に向かうと伝えた。
「では、少佐」
「ええ、―――いってらっしゃい」
少佐は僕の背中をぽんと叩いてそう言ってくれた。
その時、僕はなんとなく懐かしい響きを覚えた。心地よいと思った少佐のその言葉に
唇が柔らかくなり、軽く振り向いて微笑み返してしまった。
少佐は、手を振りながら、ドアの向こうへ歩いていった。
続いて、空調室で良く目にする壁の隅に、薄い小さな刻みを見つける。

197 名前:プロト素子:2006/12/24(日) 00:14:12 ID:xKm/PDgg
ペンか何かの先でつけたようなキズで、お世辞にも上手いとはいえない書き文字を表していた。
おそらく、充分な標準出力ができないような状態で、誰かが書いたものであろう。
「こんな所に、書かなくてもいいのにな」
清掃リストにそれを加えてからふと、僕はその文字を指で上からなぞってしまった。
もっとも、途中で、何をやっているのかと馬鹿馬鹿しくなってさっさと次の仕事に戻っていったが…
あの壁には、つたない文字でこう書かれてあった。
“愛してる、心から”と――
忙しい日々がまた始まる。
今日もここで必要とされるべき9課の一員として、できることに精一杯関わり、頑張ろう。
時々感じる不思議な懐かしさに胸を弾ませ、たくさんの発見とともに
(終り)

198 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 00:19:06 ID:AtIZ1qXC
乙です。
うっかりマジ泣きしてしまった…

199 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 00:20:30 ID:ZRed7L9w
>>197
神GJ!!!リアルタイムで読んだ。
前半はエロかったが、後半の結末に泣けた。
プロトの視点が、ものすごくいい(;´Д`)ハァハァ

200 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 00:22:56 ID:+WXIwz49
神乙!
すげぇ良かったです
寂しい毒男にクリスマスプレゼントをありがとうw

201 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 00:28:07 ID:z2wZ+KEP
涙が…
アナタは天才だと思う…
プロトくんいじらしくてホント切ない
私も少佐みたいなエロステキなHしてみたい

202 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 00:30:33 ID:5V8/fBxm
おかしいな、脳内にidoが流れるんですけど

ウィザード級光臨かよ

203 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 03:27:45 ID:ePOiB5u5
エロも一級品なんですけど・・・・・・ちょっと・・・うわああああああああああああん。・゜・(/Д`)・゜・。
エロスレでマジ泣きするなんて・・・

でも途中の少佐の喘ぎ声の「アァッー…!」 でくすりと笑ってしまったのは内緒

204 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 16:19:52 ID:YTiSyuBX
>>202
君もあの曲が脳内再生されたのか

205 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 00:13:50 ID:NGPf55P+
うわぁぁぁぁぁぁぁ、せつないィィィィィィィィ!
神GJ杉だ!

206 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 04:00:22 ID:SP92nYF+
神GJ杉だ。
出力できないのに頑張って書いた文字かよ。゜(゜´Д`゜)゜。

207 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 18:35:24 ID:CBUf9Ba/
>>202
あいどううううううぅぅぅぅあいどうううぅぅぅ

208 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 19:00:18 ID:KKxzZ6ty
>>207
やめて俺泣いちゃうから。>>197GJ!マジGJ!

209 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 23:05:03 ID:5n9sNmJn
なんかエロいのないかな

210 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 00:03:52 ID:8nn2VGPc
なぜか優しげな場面とかは後藤素子で
えろしーんのあたりでは西尾素子に
脳内で変換されてしまう私
みんなはどのモトコさんなのだろうか

211 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 00:48:48 ID:W0LhWRg+
なにモトコと言うよりエロモトコですよ。
曲もidoよりtake a iittle hand が浮かんでしまった。


212 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 03:00:14 ID:aKs7ZF7r
タッチんをラボ送りにしてた少佐の気持ちが解ったような気がする
あ、でもタッチん少佐とセクースしてないな

しかし鬱プロトのくだりがすげぇ
これで筆下ろしはあとボーマだけか

213 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 09:31:29 ID:BC++HNxT
>>212
そういやボーマは生身で童○設定だったな(SAC)
義体化以降はどうだったんだろう

214 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 23:07:37 ID:Wb+T73HZ
生身の体でも、俺のテクニックなら少佐をイかせられるはずだ!!

215 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 21:49:18 ID:vkOhGexn
西尾素子が大好きです

216 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 23:18:16 ID:xay2LV8R
なら草薙素子は俺のものですね?

217 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 22:57:34 ID:RIQ6HEDX
じゃあクロマは俺の嫁に迎えます

218 名前:名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 23:07:59 ID:7dacy7FG
後藤とか西尾て何の事かと思ったら作画監かよw、確かに西尾素子はエロい
今年もあとわずかだな。
このスレに来年も神が宿りますように

219 名前: 【大吉】 【1809円】 :2007/01/01(月) 18:42:08 ID:2d9hMT8F
明けましておめでとう(∴)ノシ!

220 名前:名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 23:51:47 ID:8HrwcsiL
俺のクロマたん明けましておめでとう俺のクロマたん

221 名前:名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 23:58:43 ID:OPx9UhOI
(∴)あけおめです、少佐!

222 名前:名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 10:59:40 ID:u87hOIeO
(∴)ノみんな明けましておめでとう

223 名前:名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 23:48:52 ID:FxGrllm0
少佐のまねしてあんなことやこんなことするのは
2日が限界だった

224 名前:名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 12:42:08 ID:VcCmYxI6
何したんだ?

225 名前:名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 23:58:46 ID:4EkQ6m6o
きっと超高層ビルの屋上から飛び下りたりしたんじゃね?

226 名前:名無しさん@ピンキー:2007/01/07(日) 03:09:32 ID:UPubnBtF
軍用ヘリと綱引き

227 名前:名無しさん@ピンキー:2007/01/07(日) 19:50:44 ID:g1kcE5T4
ポセイドンインダストリアルに潜入してゴーダとにらめっこ。

228 名前:名無しさん@ピンキー:2007/01/07(日) 21:50:12 ID:WX8EXUl2
先日、223がショタと高級ホテルの最上階スイートルームへ入って行くのを目撃しますた。

229 名前:名無しさん@ピンキー:2007/01/08(月) 19:31:39 ID:rGiqHQdD
「試してみる?」

はい…(*´Д`)ハァハァ

230 名前:223:2007/01/08(月) 22:49:22 ID:eGO0Euse
まぁ、プロト素子でのえろしーんを実際にやってみただけです

またあんな風に、してみたくなるエロパロ待ってます

231 名前:名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 02:55:25 ID:DO1Mk1P1
プロトといえば、前スレ辺りにあった女王様シリーズのイメージが強かったが、
>>167のプロト素子でイメージ変わったなー。

232 名前:名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 16:04:27 ID:3njNOR2l
茅葺総理はMだよな?

233 名前:名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 03:50:32 ID:3+FnQR3F
ようこはマゾ豚だよ
かわいい

234 名前:名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 19:27:58 ID:k4+26WHX
総理はバックから突かれるのが大好きなんだぜ

235 名前:名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 00:55:54 ID:ic5Soq7K
茅葺総理はSでもMでもどちらも似合う稀有な存在

236 名前:名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 13:12:26 ID:1aSamyT6
総理のスカートをたくし上げて、パンストを破いて無理やり挿入

出来たら死んでもいい

237 名前:名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 22:47:19 ID:0kuwI1cB
擬体だけどいいのか?

238 名前:名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 20:41:10 ID:Ecv8rhfr
Yes!!

239 名前:名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 22:33:53 ID:eAm9jkSq
俺はトグサ妻を…(*´Д`)ハァハァ

240 名前:名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 01:05:45 ID:bXT2FJDg
イギリスで「個人的な用件が〜」の時の少佐のコートの中身が気になる。

ブラウスとネクタイだけはずしたのか、それとも上半身は裸なのか、
ついでにスカートも脱いじゃってるのか、もういっそコートとブーツだけなのか。

241 名前:名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 14:38:24 ID:mKU1raF6
俺の中の少佐はいつも素肌に服をボディペインディングしてるよ。
歩くと胸が左右コンマ違いで揺れるから生乳だと分かったよ。

242 名前:名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 16:30:49 ID:CCr3NrQD
>>240
ちょっと確かめて来るわ。

243 名前:名無しさん@ピンキー:2007/01/18(木) 20:00:34 ID:0tzWLHuD
その後、242の姿を見たものはいない…

244 名前:名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 18:30:50 ID:3LWQ2tWg
  只 =  (∴ )=

「あれ、トグサくんはお出かけ中かぁ」
「なんだタチコマ。トグサに用か」
「バトーさん、バトーさん。ちょっと聞いてもいい?」
「なんだ?」
「あのね、"きょうだい"っていうのはお父さんとお母さんが同じなんだよね?」
「ん……まぁ一概には言えないが、だいたいはそうだな」
「だからトグサくんの所の"おねえちゃん"と"チビ"は、"きょうだい"だよね」
「あぁ、そうだな」
「でね、一緒に産まれた人達は"ふたご"って言うんでしょ?
 ボク達タチコマは"きょうだい"なのかな、同じ大きさだから"ふたご"なのかな」
「む、難しいこと聞いてきやがるなぁ。まぁ、AIにその概念は
 当てはまらんだろうが……しいていうなら兄弟か」
「ほほぉ〜双子じゃないんだ〜」
「兄弟のカテゴリのなかに双子があるようなもんだ。もっともそれに当てはめるなら
 お前らの場合は……こ、九つ子?」
「なぁるほどぉ〜。"きょうだい"の中にはいくつかの分類があるんだね♪
 じゃぁ"あなきょうだい"っていうのも、その中の一つなのかな?」
「……あ!? お前! どっからそんな言葉を拾ってきやがった!」
「それとも、もっと大きい別の分類なのかなぁ。バトーさん分かる?」
「そういうことはなぁ、ご老体の知恵を借りろ、俺はパスだ」
「は!? 俺に聞かれても困るんだが……そういうのはパズの方が詳しいだろ」
「おい、なんで俺なんだよ」
「……こっちにフルなよ」
「俺にも聞くなよ」
「くっ、お前ら」
「えぇ〜、みなさんパスでぇすか〜? 教えてくださいよ〜」
「あら、みんなパスなら私の番かしら?」
「げ、少佐! いつからそこに」
「あ〜少佐だ。ねぇ〜少佐なら分かりますかぁ〜?」
「そうねぇ、そもそもどこから拾った言葉なの?」
「これはね〜トグサくんから教えてもらいましたぁ♪」
「ふぅん、トグサねぇ……」
「待て、少佐はやまるな」
「冷静になれ、な、少佐」
「そうだ、奴には妻子がいる。家庭があるんだぞ」
「いいわタチコマ。あとで実戦で教えてあげるから姿を消して付いていらっしゃい」
「わ〜戦闘訓練ですか? また経験値があがるな〜♪」
「いいなーいいなー、あとでその記憶を並列化させてよー」「させてー」「ボクもー」
「いいよ〜あとで待っててね〜」
「さ、タチコマ行くぞ。そろそろトグサが帰ってくる頃だ。フフ」
「……アーメン」

「ただいま戻りました! 少佐、例のヤツの向かった先が判明しま……
 あれ、みんな変な顔してどうしたの? 少佐? どうしt」

    ▽
 = 只  =( ∴)ノ おしまい。

245 名前:名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 21:09:37 ID:t35ksi5j
かわいい (・∀・)

246 名前:名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 03:25:20 ID:bnGV1e/Z
トグサ…。余計な事教えるからこうなるんだよw

247 名前:名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 05:33:30 ID:P2Cba17P
和んだ

248 名前:名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 23:02:10 ID:tcTzPRli
和姦だ。

249 名前:名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 16:03:22 ID:J08JQc2U
もう我慢出来ん!!
ちょっと少佐をレイプしてくる!!

250 名前:名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 12:44:41 ID:Y0MmIOtT
その後、249の姿を見た者はいない…

251 名前:名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 23:34:00 ID:RL7/akoL
>>249
無茶しやがって…。

252 名前:オペ子言葉攻め1:2007/01/27(土) 01:43:41 ID:iDEDrlfp
プロト編→トグサ編→クシャナ殿下で

プロト 「支援管理部からの提案で、9課オペレーターの水着デザインや仕様に関する案件報告を担当しています。
水上活動における機能性や運動性を考慮した上で、皆さんはどのようなものがいいと思いますか?」

課長  「海女姿で介護の予約を今からいれておいてくれんか」
トグサ 「ハイレグ」
バトー 「トップレス」
イシカワ「ワカメ酒」
ボーマ 「スクール水着」
サイトー「勝手にしろ」
パズ  「着なくていい」
少佐  「そうね、決まりだわ」
アズマ 「同じく」
タチコマ「青いの」
鑑識’s 「赤いの」
ウチコマ「(ミドリデス)」

プロト 「・・・・・・本人達の意見も聞いてみます」

オペ子「これは口先だけの意見ではありませんよ」
オペ子「少佐は必要ないとおしゃっていました」
オペ子「裸でも大丈夫だとおっしゃっていました」
オペ子「ボディスーツなどもってのほかだとおっしゃっていました」
オペ子「テレビに出る時も隠さなくていいとおっしゃっていました」
オペ子「全裸が最高だとおっしゃっていました」
オペ子「脱がす手間も省けるとおっしゃってました、た、た・・・」
オペ子「青い水着がいいと思います」
オペ子「青い靴下をはくのがいいと思います」
オペ子「青いサンダルが必要だと思います」
オペ子「青いパラソルを持参するものだと思います」
オペ子「青い、あお、あれ、あ、あ、れ、れ、ミドリの水着がいいと思います」
オペ子「ミドリの靴下をはくのがいいと思います」
オペ子「ミドリのサンダルが必要だと、と、と、思、思、い、い、ません―――」
オペ子「いい度胸だな貴様ら、裸にすると決定したということがわからんのかと思います」
オペ子「着なくていいと思います」
オペ子「むしろ普段の制服も必要ないと思います」
オペ子「常に全裸でいるべきだと思います」
オペ子「隠すことないと思います」
プロト「待ってください。話が逸れています。そんな報告はでき、でき、ませ、せ、せ、せ―――!」
オペ子「口を挟まないほうがいいと思います」
オペ子「鉄の棒に裸で巻きつくダンスをやるべきだと思います」
オペ子「だから即刻、全員を裸にするべきだと思います」
オペ子「青や緑などもってのほかだと思います」
オペ子「邪魔する奴はもういないと思います」
オペ子「そう報告しておけ、受理されるまでこれは絶対譲れんぞ、と思います」
オペ子「以後、裸と報告してこないとお前は殺されると思います」
オペ子「これより5秒内に報告しにいかないとあなたの身に危険が迫ると思います」
プロト「・・・先輩、すいません。代わってください」
トグサ「少佐・・・」
少佐 「忙しいの、話しかけないで」
パズ 「邪魔すんな、トグサ」

次 トグサ編

253 名前:名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 01:35:59 ID:P+J/rCTN
>>252
結構ノってるパズがいいwwww
クシャナ様編にwktk

254 名前:名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 21:00:22 ID:gSYBrWD9
テラオペ子www

255 名前:名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 12:23:02 ID:fNwzADZy
クロマに会いたい!!

256 名前:名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 17:37:43 ID:JffLFbIZ
ハッキングを受けて輪姦されるクロマとかたまらない。

257 名前:オペ子言葉攻め2(トグサ編):2007/02/05(月) 05:03:24 ID:F77L498c
トグサ「プロトが逃げ・・・いや、いないから俺がまとめるよ。
管理部が、なんでオペレーターが裸でいる必要があると報告してくるんだと、問い合わせてきた。
そもそも水着のデザインについての意見を聞いてるんだ。常識的な検討をしてくれ!」

課長  「シーモアが若い頃に着ていたビキニがこないだタンスからでてきてな、
返すのをすっかり忘れて云々・・近頃物忘れが云々(以下略)」
バトー 「そのへんのデザイナーにでも聞けよ、ここよりましだぞ。どうせ答えが見えてるんだからな」
イシカワ「コストダウンできるのを知らんのか」
ボーマ 「競泳系は?」
サイトー「アフリカの土産話をしていいか?」
パズ  「だから着なくていいって言っただろ、素っ裸にしとけよ」
少佐  「そうよ、常識だわ」
アズマ 「同じく」
タチコマ「なんで青いの駄目なのさ」
鑑識’s 「赤の統一で精力的に仕事ができる職場環境を要求する」
ウチコマ「(ミドリ)」

トグサ 「・・・念のため、彼女達の意見を聞いてみるよ、無駄だと思うけど」

258 名前:オペ子言葉攻め2(トグサ編):2007/02/05(月) 05:04:32 ID:F77L498c
オペ子「少佐はしつこいとおっしゃっています」
オペ子「少佐は全裸を容認しろとおっしゃっています」
オペ子「少佐は裸体のどこが悪いのだとおっしゃっています」
オペ子「裸族容認ができないそっちこそおかしいのではないかと言い返せとおっしゃっています」
オペ子「裸で毎日過ごせば最高なのにとおっしゃっていま、ま、す、す・・・」
オペ子「なぜ青が駄目なのかと思います」
オペ子「青いボディが最高だと思います」
オペ子「青い水着に決定してください」
オペ子「青いサンダルを履かせてください」
オペ子「青い体を見てください」
オペ子「青が駄目ならミキちゃんに会わせてください、い、あれ、あ、あ、れ、れ」
オペ子「なぜミドリが駄目なのかと思います」
オペ子「ミドリが最高だと思います」
オペ子「ミドリの水着に決定してください」
オペ子「ミドリを無視しないで下さい。とっても素直なミドリなんです」
オペ子「ミドリの存在を忘れないで下さ、さ、い、い」
オペ子「おまえらふさげるな、赤い水着に決定しろと思います」
オペ子「この際、ビルも内装も含めて職員全部を赤にしろと思います」
オペ子「赤福を毎日喰らえる慣習で統一してみる位のサービスを提供してみろと思います」
オペ子「思考戦車がいきなり2倍になったせいで、仕事がアホほど増えた我々のストレス発散環境を優先しろと思います」
オペ子「赤い職場でより精がでる環境にしろと思います、す、・・・」
オペ子「アフリカの話をしていいか?と思います」
オペ子「どっかの部族が裸で飛び回っていたぞと思います」
オペ子「吹き矢に当たれば死んじまうかもなと思います、す、す・・・」
オペ子「青もミドリも赤もいらん、アフリカのように全裸にしろ!と思います」
オペ子「裸は常識で全員アフリカ人だと伝えればいい!と思います」
オペ子「何を迷うことがあるのだと思います」
オペ子「至急裸に決定しないと私がお前の嫁を襲いにいくぞと思います」
オペ子「裸体の要求を今すぐ認めさせてこいと思います」
オペ子「何のための隊長だ、そのために私がいない間に就任したのだろ、と思います」
オペ子「さもなければお前の嫁と娘は私がもらうと思います、す、す・・・」
オペ子「それはいい、ぜひ俺もまぜてくれと思います」
オペ子「二度も寝ないから安心しろと思います、す」
オペ子「あら、あなたもやるの、楽しそうねと思います」
オペ子「嫁はともかく、娘はもう少し摘み頃になってからのほうがいいかもしれないわねと思います、す」
オペ子「そうか、それはそれで育てる楽しみがあって退屈しねえな思います、す」
オペ子「どうするんだ、さっさと説得しに言ってこいと思います」
オペ子「隊長のくせにそんなこともできんのかと思います、す・・・」
オペ子「少佐、とりあえず、アフリカ=全裸という認識は違うんじゃねえかと思うがまあどうでもいい、勝手にしろと思います」
トグサ「・・・・・・あのさ・・・・」
パズ 「トグサ、ここにいる少佐、リモート義体だぞ」
アズマ「本体どこ行ったんだ?」
トグサ「なっ!」
オペ子「緊急事態が発生しました。レベルEクラスの家庭崩壊の危機を確認。
    全ての要求をまとめて至急、全裸と確定してきてください。」
オペ子「自宅への侵入を確認。奥様が押し倒されています」
トグサ「ちょっ、そんなっ!!」
次 茅葺編

259 名前:名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 12:46:34 ID:rk+61fWi
GJテラワロスwww

260 名前:名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 21:13:35 ID:c2SA4DyM
オペ子ワロスwwwwww
少尉wwwwww

261 名前:名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 00:33:39 ID:R4CYCy6D
少佐とパズの全裸への執着ワロスwwwwwwww
このまま茅葺総理も二人で脱がせれwwwww

262 名前:名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 01:01:52 ID:LtYRbZYs
プロト逃げたんかよ。
鑑識も何言ってんだww
必死なウチコマまでw

久々ワロタ

263 名前:名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 12:35:43 ID:RXeTrTfv
レベルEクラスの家庭崩壊の危機ってやばいww
GJ

264 名前:名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 21:17:42 ID:odR/sMcB
関係ないアフリカ話するサイトーに萌えますたw
GJ!

265 名前:名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 00:58:50 ID:MB7haQmr
アフリカのある部族は裸だって主張がしたいんじゃないのかw

266 名前:名無しさん@ピンキー:2007/02/09(金) 20:04:23 ID:lBViVTlI
裸族か!?

267 名前:名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 09:43:46 ID:tCcLQ/L6
続き超wktk!
ここまで笑える攻殻エロパロは初めてだ!

268 名前:名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 21:12:11 ID:L65OBTYP
なんかエロいのないかのう

269 名前:名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 14:21:45 ID:9xHnColx
で結局トグサ娘はどうなったんだw

270 名前:名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 01:25:35 ID:R946chON
>269
摘み頃になるまで様子見
古来より伝わる由緒正しい若紫計画ってヤツだ

271 名前:名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 12:10:59 ID:X/n6Xakj
問題はどの辺りで積むかってことだ。
初潮?
初めて袖を通したセーラー服?
法的に結婚できるようになった時?
ビデ倫がGOサインだすまで待つなどとは言わんよな?

272 名前:名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 19:44:07 ID:2PVecc87
>>271
多分少佐の気分次第w

273 名前:名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 20:40:37 ID:OjSANdDT
電脳化したらじゃないか?

274 名前:名無しさん@ピンキー:2007/02/14(水) 01:12:07 ID:5Oa6a96n
電脳化はトグサハッキングすれば一発だろう
法的に結婚できるようになった時じゃね?
問題が起きたら9課の若いやつに責任取らす方向で

275 名前:オペ子言葉攻め3(最終回):2007/02/17(土) 04:59:10 ID:4e0N/wQq
茅葺  「オペレーターとはいえ、女性の裸体がデフォルトというのは問題ではないですか、荒巻さん?」
荒巻  「本人達が希望するので、やむをえず・・・総理の目に留まった以上、少佐、やはりこのような事態は改めないか?」
少佐  「私は裸でもかまわないと考えているのだけど、9課で誰か異存はあるか?」
プロト 「少佐の意見でいいと思います・・」
トグサ 「少佐の意見でいいと思います・・」
バトー 「好きにしろよ」
イシカワ「酒ぶっかけ放題」
ボーマ 「卒業できました」
サイトー「ここアフリカじゃないってことだけは伝えておいてくれ」
パズ  「毎日、不自由ない」
アズマ 「天国です」
タチコマ「青駄目なのね」
鑑識’s 「総理の赤が眩しい」
ウチコマ「(ミドリを・・・)」
茅葺  「なんですか、ここの風紀は!はしたないという概念を彼女たちに問いただしてきましょう」

茅葺 「貴女がた、このような辱めを受けて恥とも思わないなんて、操られているということを自覚しなさい」
オペ子「そんな口先だけの誘導は通用しませんよ」
オペ子「少佐は裸でいいとおっしゃっていました」
オペ子「少佐は裸になると総理よりも美しいとおっしゃってくださいました」
オペ子「私たちの裸体は鉄の棒に巻きつき踊っていることで、総理を越えた能力が存在するのだとおっしゃっていました」
オペ子「私たちの純潔は淫乱な方には理解されにくいのだと思います」
オペ子「少佐のボディを満足させられるのは総理よりも私たちだと証明されたのだと思います」
オペ子「総理は汚れているのでこの素晴らしさが理解できないのだと思います」
オペ子「緊急事態が発生しました。淫乱痴女クラスのゴーストの存在を確認。
    全ての全感覚を至急、裸体化してください」
茅葺 「何ですか、失礼な!一国の首相たるこの私を淫らな女だと?」
オペ子「ご自身が淫欲ウィザード級の裸体保持者であることを直ちに容認しないと
    ゴーストが失われ、淫乱色欲女の噂がメディアに広まります。荒巻課長との密会ハメ撮リスクープ映像はほらここに」
茅葺 「あ、荒巻さんっ!あの場所には誰もいないと!」
オペ子「プロト、海女介護の予約取れてたか?物忘れが最近ますます激しく云々と思います、す、す・・」
オペ子「課長、すみません。逃亡してて取り損ないましたと思います、す、す・・・」

276 名前:オペ子言葉攻め3(最終回):2007/02/17(土) 05:02:57 ID:4e0N/wQq
オペ子「本当に総理のお体はとても汚らわしいと思います」
オペ子「きっと、水着も着れないくらいのボディでとてもおかわいそうだと思います」
オペ子「今すぐ脱がして清めてさしあげたいと思います」
オペ子「ご自身が裸族に悟りを開かなければ、もう救いようの無いほど汚れているのだ
と自覚なさっていただきたいと思います、す、す、・・・」
オペ子「なんだよ、面白しれえこと言うじゃねえか、いいのかそういうことしてと思います」
オペ子「今まで傍観してたが、お前やっぱりこれを引っ張り込むのが目的だったのかよと思います、す、す、す」
オペ子「当たり前じゃないの、バトー、高潔ぶった美熟女ほど淫乱なものはないのよと思います、す、す」
オペ子「ほう、二度も寝れそうにない女にぶちこめるとはな、少佐さすがだぜ、
    この女の下着が、闘牛並の興奮色な赤なのは予想どうりだと思います、す、す・・・」
オペ子「ちょっと、何勝手にめくってるのよ、お前は先に口で遊んでもらっとけ、そこをいじるのは私が先だと思います、す、す」
オペ子「あんたらやめろよ、総理に失礼だろ!俺は9課の隊長としてこの場を収集する責任があるんだぞと思い、
    思い、ま、ま、す、す、す、――――――――――ッ、すみませんすみません、でしゃばってすみません。僕が代わりに謝っときます」
オペ子「先輩駄目です!隊長ごときの分際で逆らったら、奥さんにほんとに出ていかれますよと思います、す、す・・・」
オペ子「元はといえばプロト、お前が担当してた案件だったろ。裸報告したっきりで、どこ行ってたんだよ!
    ああそれにしても・・、どうしよう、毎日女房が少佐やパズ素敵とか寝言言ってて俺相手にされなくなったよ、
    娘までもが“パパいたのね”とか見下したような顔で、あっちのパパって何だよそれ・・・と思います、す、す・・・」
オペ子「貴様ら待たんか、脱がすくらいならその赤スーツと下着一式我々に提供しろと思います」
オペ子「日本のトップの赤なら飾って永久保存しておきたいと思います」
オペ子「赤福喰らいながら眺めていけば、精もつくと確信すると思います、す、す・・・」
オペ子「なんで青いのどこにもないのさと思います」
オペ子「裸にするくらいなら青いサンダルはかせてあげてよと思います」
オペ子「僕たち自作の靴下まで用意したけど、少佐の言ったとうりに作ったら青色バイブだってバトーさんに笑われちゃったよと思います、す、す」
オペ子「ミドリを無視しないで下さい」
オペ子「喋ることができないミドリも一生懸命なんです」
オペ子「ミドリのことを忘れないでください、い、い・・・」
オペ子「おいおい、アフリカ部族の9課にする気かよてめえらと思います、す、す」
オペ子「何言ってやがる、アフリカメスゴリラが裸で歩いて交尾してるのを見てこなかったのかお前と思います、す、す」
オペ子「イシカワ、仕事でわざわざアフリカ行ってまでもメスゴリラなんか見たくもねえよと思います、す、す、す」
オペ子「はは、本物アフリカメスゴリラが聞いたらへこむねと思います、す、す」
オペ子「新卒童貞にも笑われちまうとは、アフリカメスゴリラが気の毒になってきたぜ、見たことないけどなと思います、す、す」
オペ子「最後までアフリカひっぱる先輩がおかしいと思うのは俺だけなんだろうなと思います、す、す」
オペ子「貴様ら、メスゴリラメスゴリラとうるさいぞと思います」
オペ子「それにしても、淫乱色欲熟女なだけあっていい体しているわね、感度もとっても素敵だわと思います」

277 名前:オペ子言葉攻め3(最終回):2007/02/17(土) 05:04:03 ID:4e0N/wQq
茅葺 「はぁ、あぁ・・・っSP!SP!私の護衛達はどこへ行ったのですか?薙ぎ払え!」
オペ子「殿下、彼らは私たちの裸体と交渉中だと思います」
茅葺 「どうしたバカモノ、さっさと撃たんか!荒巻さん!新隊長とそこのロン毛も何を祈り始めているのですか?」
オペ子「足腰悪くてそろそろ介護が必要となってきておるのだが、神様、風の神様、
    どうかいい介護ロボットにめぐり合えますようにと思います、す、す」
オペ子「着信拒否してる女房が今度こそ電話にでてくれますようにと思います、す、す」
オペ子「すみませんすみません、トルメキアの旗に謝ります、僕下っ端なので
    逆らえません、せめてお祈りしておきますと思います、す、す」
オペ子「さてと、そろそろ濡れまくりのようだから、この青心バイブをまず突っ込んでみようかしらと思います」
オペ子「総理、皆で貴女を気持ちよくして裸族の悟りを囁かせていただきますわと思います」
茅葺 「や、いやあ・・・やめてっ!触らないでぇ、ああぁ、青いの入って、きたわぁ!」
ウチコマ「そのモノ にっくき青きバイブをまといて 金色の裸で降りたつベシ」
 おわり

278 名前:名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 12:41:32 ID:E9GvVXQT
ワロタwwww
誰が誰か解りやすいwww
ラストのナウシカ?もワラタwwww

279 名前:名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 13:35:58 ID:R3ODbXik
たまに頭が混乱するけどワロスw

トグサには休暇が必要かな? むしろ九課を止めた方が家内安全に繋がりそう。

280 名前:名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 15:04:54 ID:pI5aBpr8
GJ!!
ボーマの一言にワロタw

281 名前:名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 01:26:40 ID:JVOe8BGz
GJ!想像以上の出来だwwww
総理のスカートめくってニヨニヨしたり憤慨したり
するオペ子想像してワロタwwwwwww

「あっちのパパ」ってことはもしかして
少佐がトグ嫁にちょっかい出してる時は
娘の面倒見てるのかパズ・・・
「あっちのパパのおよめさんになる」とか
言い出したらトグ再起不能だなwwwww

282 名前:名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 03:05:19 ID:3DA8/fY+
グジョーブ
鑑識の主張と、やはりここまでもアフリカひっぱるサイトーテラワロス

283 名前:名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 04:11:49 ID:kG5XSN2f
オペ子なのに、名前がオペ子なのに、誰が喋ってるか解りやすい!
GJでした。

284 名前:633:2007/02/18(日) 21:40:35 ID:ZY5cdcRc
chaptor1 その1

「ん・・・んっ・・・んっ・・・」
深夜の人の少ない首相官邸。誰も居ないはずの執務室から聞こえてきたのは押し殺した甘い声だった。
「は・・・う・・・・んんっ」
黒く大きな瞳に写る白い両手は静かに反復運動をしていた。
「こん・・・な所で・・・私っ・・・首相・・・・なのに・・・・んんっっつ!」
大きな革張りの椅子が揺れる。
スーツの上着は既に脱ぎ捨てられ床に丸まっている。ブラウスは無造作にはだけられ
薄い緋色のブラは胸の上にたくし上げられて・・・豊満な形の良い乳房がむき出しになっている。
「・・・・・はぅっ」
乳房の上に乗る小さな桃色の突起を人差し指で優しくなでる。何度も何度も・・・・
次第に触っているだけでは物足りなくなり、優しくつまんでみた。
「・・・・こんなに・・・・硬く・・・・なってる・・・・」

クリッ・・・プンッ・・・クリッ・・・
左手は手のひらで乳房をゆっくりと揉みしだきながら、人差し指と中指は硬く屹立した乳首を執拗に苛めている。
「クチュ・・・・チュパ・・・・」
左手に静かに添えられていた右手は口元に呼び寄せられ、指先が口の中へと吸い込まれる。たっぷりと唾液をからめられた
指先はゆっくりと下へと降りていく・・・。胸元、腹部を通り過ぎそしてスカートの中に・・・・。







285 名前:名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 00:32:42 ID:FbfNNHNq
おお!少佐スレの奴か!
GJ!続き楽しみにしてるぞ

286 名前:名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 12:05:04 ID:+0zewcbC
ちゃんとこっちのスレに来たんだ、エロい…いや、偉いな!
続きがんばれ〜

287 名前:名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 23:22:45 ID:2Qm3yf+x
俺の股間のマグナム銃が、少佐の声に反応して暴発しそうだ。

288 名前:少佐:2007/02/20(火) 19:36:10 ID:knB+NCXp
>>287
あらそう?じゃあイキなさい!!

289 名前:名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 18:24:01 ID:EwllShP8
このスレでは、俺のクシャナ殿下が色々されている

俺も赤スーツと下着一式が欲しいとです。そして白いのとか赤福とかぶっかけて汚して構造解析

290 名前:名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 12:51:00 ID:tPMVX0s1
>>289
鑑識乙

291 名前:名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 22:21:33 ID:lZNKXvte
伊勢の名物をぶっかけられ、塗りたくられた総理が赤福と淫行に至り、それを見ていた少佐がニヤニヤしながらパズと加わる、
むらむらしだしたバトーが少佐をバックから攻めて、周囲に散乱した赤福の飛び散りを片付けるタチコマとプロトは構造解析を同時進行で関わる。

(∴ )「こんなに散らかして・・片付けるの大変だよね〜、食べ物を粗末にするだなんて人間って不思議だなあ」
( ∴)「これも9課のお仕事なんだね」
(∴ )「こんな地味なお仕事はウッチャン達がやればいいんだよ」
( ∴)「そうだよね。ウッチャン、プロト君、後はよろしく」
(∴ )「わーい、これで僕らも、けっこう先輩らしくなったね」
( ∴)「スゴーイ」

292 名前:名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 04:13:14 ID:ZncKi282
>>291
鑑識ストレス発散大会ww
ウチコマ暴動起こしそう…なんか鑑識にも休暇がいるな

293 名前:名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 23:22:44 ID:Zc/nXHB7
>>291
ぶっかけられる総理…(*´Д`)ハァハァ

294 名前:名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 05:22:03 ID:ijsxLy93
奴らの主食は赤福なのかと思ってしまった

295 名前:名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 19:36:44 ID:zuxpXg77
まぁ俺は少佐と水さえあれば生きていけるんだけどな。

296 名前:パズとトグサ娘:2007/03/04(日) 04:43:35 ID:DnASIan6
277デス、 >>258エピソードで  パズとトグサ娘の話

「親の童顔ぶりからして、あと10年は要るな」
範疇外だと、最初は見て見ぬふりをしていた。
しかし、壁にもたれる自分の足元をチョロチョロと駆け回り、小首をかしげてこちらを覗き見る娘を前に、
時間潰しにちょうどいいという気分になったパズは、しゃがみこんで覗き返した。
「母親に似てるな…まあ、見込みはありそうだ。母親からの遺伝だけは大事だぞ」
「おじさん、誰?」
「よく聞いとけよ、俺は一回しか言わねえからな。
実は俺は、ゴリラ国の王様なんだ。
だが、今はわけあって、反国王派の侵略と呪術に阻まれ、王家復興を狙いながら時折、漂流中の身となっている。
ずいぶん昔から、カオリ・カワシマーラとかいう魔女に呪いをかけられて、
あと何年も生きられねえかもしれねえんでさっさとグレた俺は、色んな女と寝始めたのがきっかけでな。
その中でも、特に絶倫なメスゴリラー素子とかいう公安9課所属女子プロレスラーと
自称する女にひっかかったせいか、めったくそに身を滅ぼされて9課に就職するハメになったのさ。
悔しいが、俺は王家再興と帰還を狙いながらもそこを一時的な落ち着き先とした。
しかし、ハゲオヤジに続いて、ヒゲにマッチョや童貞と、素でアフリカファンとかの
おっさんどもの巣窟でな…そこは……もう絶えるに絶えれぬ日々が続いた地獄だったぜ。
仕事はハードだろ、笑いまくられ、童貞絡みの事件はおきるわ…ふんだりけったりで
呪われているとしか言えない状況だった。
しかし、ついこないだまで2年位、メスゴリラーが失踪してたせいで、
晴れて自由の身となった俺は国に帰還し王国再建になんとか復帰できたわけなんだ。
しかし、何年も帰れなかった呪われた国王に、新体制をひくには障害がありすぎた。
加えて俺の国には、不在中に密偵が沢山入り込んできたせいか、安泰していた
風紀は乱れまくり国民は洗脳され、家臣の大半までもが素子遅効性ウィルスのせいか
メスゴリラ帝国にのっとられているような状態になってしまったことに誰も気づかなくなった。
国の中枢にはメスゴリラー一派が台頭し、今やスタンドアローンに分断された俺達国王一派は政治にすら
介入できぬほどかつての繁栄と権力を揺るがされつつある危機と脅威にいる。
俺が不在だった間に、メスゴリラ帝国帝政期に勝手に突入していたゴリラ国は
タチコマンズという偽装した外戚が幅を利かせてくるようになっていたらしくてな。
最近、元服してロキとかコナンとかマックスとかムサシとかなったらしいが、
そいつらが俺を完全に悪者扱いして、偽りの国王の帰還だと罵り国民を扇動し、
俺の一族もろとも血筋を絶やそうと策略をしかけてきている。
だが、俺は生まれる時に強力なお告げを受けている。
この迷信だけはタチコマンズ達も払えぬものらしい。
俺を支持する一派と司祭達はそのお告げを受けた俺こそが真の国王だと信じていてくれるわけではある。
国を支配するにはまず、司祭の祝福と認可がいる習わしがあるのでこればかりは譲れぬ俺の強みなわけだ。
俺の両親、つまり前国王夫妻が俺の誕生時に、こんな予言じみたお告げを聞いたんだ
『二度と寝るな二度と寝るな二度と寝るな二度と寝るな』
と、これは今までの歴史にないお告げだったわけだ。
このお告げのせいで、俺の両親はそれぞれ冷え切った夫婦関係とはなったが、
お互いたくさん愛人をはべらせて、それなりに絶倫な日々を過ごせたわけだったんだが……

297 名前:パズとトグサ娘:2007/03/04(日) 04:51:15 ID:DnASIan6
俺の父、すなわち前国王の愛人の一人であった女があまり絶倫でないから捨てられて
怒り狂ってしまったことを機会にある呪いが発動した。
おまけにその女、魔女だったことが後から判明した。
カオリ・カワシマーラというその魔女は、屈折した愛憎のせいで父を憎み、その息子である俺をも憎み、呪術を施したんだ。
親子2代に渡る魔女の呪いのせいで両親は早くに他界し、俺は王国を揺るがされる過酷な今の
運命を背負わされ、あまり寿命をまっとうできそうにない身となっていった。
しかしだ、カオリンの呪いを解く唯一の方法が、つい先日、見つかった…!
10年後、とある国の美しい姫を救い、王妃に迎えれば、俺は呪いから解放されるというのだ。
ところが、運命はえてして激しくエロくて過酷なものだ。
解放と願いながらも救うべきその姫は、今や憎き反体制派タチコマンズの親玉である
メスゴリラー素子が、愛人との間に作った不義の娘らしい。
彼女は、今は真面目だけが取り得の、うだつのあがらない男のもとで、
未来を憂う母親と共に、ひそやかに暮らしているというのだ。
スペックが低いばかりにメスゴリラー素子と釣り合わぬという理由で自ら身をひいた過去のもと
日々の糧と、娘の将来のために、そのへんの男と一緒になったはいいものの、
姫の母親は本当はメスゴリラー素子にひそかにずっと…忘れられぬ思いを寄せ続けていたのは言うまでもなかった。
俺はその母娘の不憫な境遇に胸を痛めずにはいられなくなった。
自身にはめられたカオリンの呪いやメスゴリラー一派の圧力よりも、姫のことが気になって仕方がない。
もう、今や、敵の手中に一時でも収まった女の娘を王妃と迎えることに、何のためらいも抱いてはいない。
姫とその母親が幸せに暮らせるのならば、憎いタチコマンズの親戚といえども大いに両手を広げようと…そう決めた。
お告げを信じる連中達ですら、俺の呪いを解くよりも健気に生きる美しい姫君の境遇を
救うことのほうがよいとさえ改心してくれた。
そうだ、今の俺には、王国におけるメスゴリラー一派の侵食を受容するべき覚悟があるのだ。
タチコマンズの祭り上げた王位のもと、タチコマンズと共存する覚悟も決めた。
いわゆる時代の流れというやつだ…
王家の完全滅亡よりも、先祖代々の歴史を絶やさぬ決断の時だと考え、
不憫な姫のためにメスゴリラー一派に服従した体制で、密やかに王家を続かせる道を選んでいこうという決意をしたんだ。
そして、俺は…その姫を救いにこうしてやってきたわけだ。
新しいお告げを携え、伝えることだけを行うつもりできた。
―――――だからだ…次に来るのは10年後だ…
復活と邂逅の呪文である『あっちのパパ』と呼び続けてくれ…
10年たったら、王妃となれる資格と体を持つ姫君に俺は全裸で会いに来よう。
あ、少佐の電通だ…悪い、そろそろ出番まわってきた。
っていうか、お前の母親なかなかエロいな…いい喘ぎ声してるぜ、素人と一緒になっただけはある。
水系じゃない、ああいう庶民的な味もたまにはいいかもな…いや、話が逸れた。
―――亡国の姫君に再び再開できる10年後、また現れる。それまでいい子で待ってろよ」
ぬいぐるみのプレゼントを手渡されたトグサの娘が、囁かれた最後の台詞に
顔を赤らめるのを見て、パズは彼女の頭をくしゃくしゃとなでてやった。
さっぱり意味がわからんだろう、つまらん話をした…と言ったパズは、
娘が貰ったばかりの…どこからでてきたのか分からない大きなぬいぐるみを見て少々、黙りこむのに苦笑する。
そして、好みに合わなければ捨ててもいいぞと念を押して立ち上がった。
しかし…部屋から立ち去る時、娘が密かに紅潮した頬と共に、こう呟いたのを見て、彼は小さく唇を吊り上げる。
6歳の子供相手に即興でほらを吹きながらも予約が取れたことと、
普段と相反して饒舌だった自分自身に自嘲した。
「いつか、わたしが王様の呪いをといてあげるね」
という小さな姫の囁きに、彼はまんざら作り話も悪くはないと、10年後の言い訳を考えておこうと思い扉を閉めた。

298 名前:パズとトグサ娘:2007/03/04(日) 04:54:26 ID:DnASIan6
面倒くさいのは好まぬ自身が、ずいぶん煩わしい真似をしていると思い、
「まあ、10年経ったらさすがに忘れるだろう」
と、……頭を掻いて、両肩をすくめていったという。
しかし、まずはメスゴリラーの許可がいるのを忘れていた、と思い返したのは…いうまでもない。

(終わりデス)


299 名前:名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 06:55:05 ID:S1zsJlUI
GJ!
パズがなんかカワエエ(* ´∀`)ポワワ

300 名前:名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 15:27:11 ID:OPhTJr99
よし、時間を十年ほど進めてみよう。

トグサ娘「約束通り、私が呪を解いてあげるよ…《王様》♪」
トグサ娘「いやぁん…パパのよりずっとおっきい…」
トグサ娘「あああっ!で、出てる。暖かい。…中が、一杯…」

 …トグサ娘、エロイぜ!

301 名前:名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 17:27:03 ID:CU8GMbeH
お告げワロタ…GJ
パズが本編でもこれ位しゃべってくれたらいいのに

302 名前:名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 00:47:05 ID:aDqmIKKp
パズは女口説く時だけ饒舌になるんだよきっと

303 名前:名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 23:51:16 ID:xIa6JyAn
http://popo1000.sakura.ne.jp/flash-2/flash311.htm
スレ違いでスマンけど、このときに使われてる音楽みたいな曲を使ってるアニメって他にない?

304 名前:名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 23:58:41 ID:C7ha5rtU
菅野洋子でググれ つーかそのまんま使ってんじゃん
拙いだろこれ

305 名前:名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 02:28:15 ID:Vvqknw5S
海自オペ子のラブエロを読んでみたいといってみる。

306 名前:名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 16:15:41 ID:/gK6coQJ
どんなシチュがいいんだろう。
オペ子でラブは高難度。

原作オペ子は感情豊かで萌えス

307 名前:名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 17:01:24 ID:Lu6WfK1i
9課とからませるとして、いちばんイケイケな相手が少佐だともれなくレズになるしなぁw
レズものってのもいいんだけど、やおいみたいにスレ分かれてるんだっけ?

308 名前:名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 18:34:16 ID:Lu6WfK1i
海自のオペ子ってどれ?
http://gispki.myhome.cx/uploads/photos/505.jpg

309 名前:名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 19:41:24 ID:/gK6coQJ
右の薄幸そうなの

310 名前:名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 00:59:55 ID:mmDKnmed
海自オペ子とプロトはどうだ?
小さなきっかけで出会う二人。
造られた者同士同じものを感じる。
プロトと接している内に、タチコマと同じように個性を獲得してゆくオペ子。
色々あって最後は結ばれてハッピーエンド、9課オペ子の纏め役として正式メンバーになる。

311 名前:名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 01:32:48 ID:z5EfgoKv
年末にプロト投下した神様書いてくれ
悶々してるオペ子で書いてくれ
エロくて濃いの書いて
俺待ってるから

312 名前:名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 03:28:03 ID:Sc9FNgQ6
左のオペ子って内庁にいたタイプだっけ

313 名前:名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 13:02:28 ID:fgv6Qcqe
J1と海自オペ子03のエチーは半裸だったから、今度は全裸を堪能したい。

314 名前:名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 02:04:02 ID:I1Gtusyv
>>308
その絵って他のアニメで見たことあるきがするんですけど・・・
なんだったっけ

絵を描いてる人は誰?

315 名前:名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 02:09:45 ID:ZdL6uA4V
これ公式のやつだよな
誰が描いたかはしらんが

316 名前:名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 10:48:50 ID:nTvF5Mxv
公式の絵なら、ここに書いてある作品のどれかじゃないか?
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/Production_I.G

317 名前:名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 15:31:42 ID:Flr/HSIR
全部攻機じゃないの?
下に攻殻機動隊製作委員会って書いてあるし、
右が海自オペ子なら上は多分陸自オペ子だった気が…

でも左は分からないんで、間違ってたら申し訳ない


そういえば前に西尾が描いた少佐×サヤの絵を見てビックリしたことがあった

318 名前:名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 18:21:04 ID:YgQJi4MS
左どこだったかなー
おー、ここはショートカットオペ子なのか!
とショート好きな奴がwktkしてたの覚えてるんだけどなぁw

319 名前:名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 19:46:27 ID:ZdL6uA4V
確か上が陸自、右が海自、下が9課、左が内庁だっと思うが

320 名前:名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 00:07:21 ID:6kC8zT0w
一家に一台オペ子が欲しい・・・

321 名前:名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 22:20:47 ID:r6jeqIb5
プロト君の方がいい!!

322 名前:名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 22:49:21 ID:Kc29jt8r
じゃあパズ型義体おくれ

323 名前:名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 22:46:03 ID:yDVKu7Kc
俺は電脳化なんて絶対にしないぞ!!
……え?
電脳化すれば、少佐と電脳で繋がってちょめちょめ出来るって?

おらおら、さっさと電脳化しに行くぞ!!

324 名前:名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 23:20:28 ID:VMoK+qpy
ホワイトデーにぶちきれるボーマがオペ子とセクロスする夢をみました
次の日にこの夢を神様がSSにして投下してくれる夢を見ました
今夜は少佐と並列化しきる自分の夢を見ようと思い、これから寝ます
さあ素子さん寝ましょう。ふつつかものですがよろしくおねがいします。やさしくしてください。

325 名前:名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 02:05:12 ID:OzAkq/z7
少佐×総理派はいないのか

326 名前:名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 05:42:15 ID:ujOO9cWk
>>325
このタイミングで誰よりも総理を愛している俺が登場しますた。

327 名前:名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 19:35:25 ID:NxIv8lhP
>>325
それいいね。

328 名前:名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 00:39:04 ID:4kzm8u2H
茅葺総理に迫って「こんなオバさんからかっても・・・」みたいなことを
伏し目がちに言われたい、そして押し倒したい。

329 名前:名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 17:56:17 ID:QG5LVr/Q
可愛いなぁ総理

330 名前:名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 19:36:54 ID:+A7tWV0v
>>328
総理はおばさんじゃないぜ!!

331 名前:名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 00:55:58 ID:YUIQWboy
いや、おばさんだよババアだよ
臭いしユルいし

総理大好きだ!!

332 名前:名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 01:50:14 ID:Fud5MRx8
「そんなに・・・見ないでください・・・」
「いいラインだ」
「こんなオバさんのまじまじと見なくても・・・
 若い子のほうが・・・あっ」
「ここらへんかな?」
「そう、そこ・・・・あぅ!」
「こんなに硬くなってる・・・日頃からかなり溜めてたんだな」
「そんな言い方しないで・・・ぁ・・・恥ずかし・・・あン!」
バッターーーーーン!!!!!
少佐 「パズ!総理にナニを・・・ってアレ?(゚д゚)」
部屋には椅子に座った総理とその前で膝をついてるパズ
パズ 「脚のマッサージをしてただけだが」
総理 「あまりにもお上手だからつい声がでてしまって・・・
    お恥ずかしいですわ」

少佐 「パズ・・・いいラインって発言はどこから出たんだ?」
パズ 「総理のふくらはぎのラインは中々いいと思う(しれっと」
少佐 (・・・脚フェチ?)

333 名前:名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 15:29:03 ID:qF06y79z
相手がパズってところがリアルwwwww

334 名前:名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 22:54:47 ID:kH6BYse6
(∴)ノ保守です。少佐!

335 名前:名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 04:21:31 ID:w82Ufss3
パズ、脚フェチか。渋いな。

336 名前:名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 19:39:58 ID:8mn8YGnK
男義体少佐と総理ってここ投下okなの?

337 名前:名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 23:36:13 ID:wcwp/Fi2
( ゚∀゚)=3 ムッハー
自分的にはかなりツボなので投下お待ちしています。

338 名前:名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 07:18:21 ID:vXXBHSxp
期待。ただ別に男義体でなくともチンポ付きフタナリ義体くらいはありそうな気もする。

339 名前:名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 09:52:04 ID:5K6q9tIw
少佐とリモート義体(男性型でもフタナリでも)で
総理をヒィヒィ鳴かせたい。

340 名前:名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 10:28:00 ID:+PMqNwUa
少佐と総理じゃ、どっちをどっちがヒィヒィ言わせるのか……

【予想通りブヒブヒ鳴かされるバトー】

341 名前:名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 18:42:58 ID:MdT7Zs9G
俺が少佐をひぃひぃ言わせてやるぜ

342 名前:名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 20:25:21 ID:wJGwQfRH
少佐は基本的に受け

343 名前:名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 00:48:56 ID:Ef0UdHda
少佐は登場人物の中で一番のオットコマエだと思っているので
少佐×総理なんだけど、2ndのOPとか作画によっては幼い少佐を見ていると
総理×少佐もいいかも…と思っている漏れガイル

344 名前:名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 01:52:32 ID:90kViYVx
お互いイニシアチブを譲らなさそう。

345 名前:名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 11:09:57 ID:VXDU1q6v
そして通りがかりのパズが喰われるんですか?

346 名前:名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 13:54:46 ID:gaHQT+O2
トグサが嫁とデートしてるの見ていらっとするボーマ
少佐がバトーとやってるのみてむかつくボーマ
パズが女とホテル入っていくのみて嫉妬するボーマ
新巻が総理と話するの見てハンカチ噛むボーマ
バトー専用機以外のタチコマに親しげに話しかけられているサイトーを見て悔しがるボーマ
パチンコ屋の旧熟女に言い寄られているイシカワにさえ怒るボーマ
オペ子とただ会話しているだけのプロトにすら腹立つボーマ
オペ子尻触って「もうっ、やめて下さい!」とか言われてるアズマにまで殺意を抱くボーマ

そんなボーマ卒業物語が欲しい。

347 名前:名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 14:14:49 ID:bkVN/qWC
ちょwwwwボーマワロスwwwwwwwww

348 名前:名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 10:03:41 ID:MeZDyc1X
ヒドスw

349 名前:名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 15:40:41 ID:ZKS9r2Gn
ボーマってどうして……



いや、なんでもない。

350 名前:バト素教育番組:2007/04/05(木) 20:09:58 ID:7nWI1YR+
<バトーさんとタチコマ君>

バトー「でっきるっかな♪でっきるかな♪さてさてブフォー、素子のパンツ、素子のパンツ、これをはかせりゃいいんだなっ!ハァハァ」
タチコマ「ウゴウゴブフォッ!バトーさん、早く着せてあげて下さいよ。あとはパンツだけです」
バトー「面積ちっせえ〜、はあはぁ・・ここに素子のあそこがぴったりと・・・あっ、破れた、クソ」
タチコマ「ブフォッ、ブフォッ、遊んでないで、ああっ!もう、頭に被っちゃ駄目だよ。少佐がそろそろ起きちゃうよ」

バトー&タチコマ「でっきいるぅっかぁなあ〜♪」

起きた少佐「何も見えないわ、誰か状況を説明して」
タチコマバトーボイス「やっとめざめたか」
バトー(ハァ、ハァ・・・できる、もうすぐやれる。履かせる練習したんだから脱がすのなんかへの河童)
タチコマバトー「その後の説明クリア」
バトー(でっきるぅかぁなぁ♪、ハァハァ、尻つまんだと思ったらミスして肩かぁ、はぁはぁ)
タチコマ(ブフォッ、駄目ですよ。もちついて!バトーさん)
少佐「ネットは広大だわ・・・それにしても、なんだか股がスースーする」
タチコマ「ウゴッブフォッ、それはバトーさんがさっき舐め舐めして破い・・・あっ!!」
         バトーさんとタチコマ君は、みっちり叱られました

351 名前:名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 20:25:48 ID:Xk5lBjkz
>>350
久々にバロス!
理想の攻殻のギャグ混じりなエロパロw
バトーがきめぇのは分かるが、タチコマもきめぇところがイイ

352 名前:名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 01:55:50 ID:xAG2kfzD
バトーが変態なのともかく、ブフォッとか言ってるタチコマってw

353 名前:名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 01:01:52 ID:p2K1u85i
タチコマとバトーww


股がスースーするって、みっちり怒るって少佐www

354 名前:名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 00:35:59 ID:DAjzyQww
314>>これも西尾さんだよ

355 名前:名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 19:58:41 ID:KhT5Qe1G
少佐を押し倒したと思ったら、逆に押し倒され返して少佐に縛られる夢を見た

356 名前:名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 23:07:06 ID:InM6NLHZ
>>355
素晴らしい

357 名前:名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 07:08:29 ID:BHDUGjps
自分なんて蹴られまくってぐりぐりされる幻見たよ
で、今から私のなんとかになれとか言われて失神して・・・覚えてない幻覚だったようなそうでないような

358 名前:名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 11:50:18 ID:g+8GgErl
>357
おいおい…擬似記憶でぬりかえられてるんじゃないか?
記憶の重複とかないか?

359 名前:名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 11:58:05 ID:CY28138P
記憶の並列化でおk(;´Д`)

360 名前:名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 22:34:58 ID:1HAOHWua
少佐にぐりぐりされてぇ…(*´Д`)ハァハァ

361 名前:名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 23:59:11 ID:vAx3xown
少佐がサイトーをぐりぐりしながら「早く狙撃しろ」と命令している官能刑事セックルアヌメ。(*´Д`)ハァハァ

362 名前:名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 07:59:11 ID:5GI7d5Qe
忍者服好きなしとはおらんの?

363 名前:名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 12:50:11 ID:94UCz/RO
忍者服…そんなコスプレシーンあったか?

364 名前:名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 19:09:47 ID:hmSYfSvx
SSSのプロト君だっけ
忍者服いわれてたの

365 名前:名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 21:02:16 ID:5GI7d5Qe
違うお
灰色の戦闘スーツだよ

366 名前:名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 17:26:07 ID:DFZRIxMV
あのボディラインがばっちり見えるエロい戦闘服か。
少佐のボディラインが露わに…(*´Д`)ハァハァ

367 名前:名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 20:11:00 ID:woqt0whz
>>366
おぉ君は漏れの気持ちが分かってくれるんだね、同志よ!!
乳の先まで輪郭があれば はなまる!

368 名前:名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 20:40:25 ID:3TELGQLT
>367
2nd14話左眼の回で「私の部下になれ」のシーンとき
少佐ノーブラでぽっちがでてるぞw

369 名前:名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 23:21:06 ID:3VxGTClH
よう子に忍者服着せてびりびりに破いてやりたい

370 名前:名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 15:38:23 ID:SkgM17DN
菅野?

371 名前:名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 21:39:39 ID:5jn6M3s5
総理いいなあ

372 名前:名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 22:36:06 ID:vGjPI4xl
少佐と総理、どちらか1人だけなんて選べない。
だから俺は2人とも味わうことにする。

373 名前:名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 23:36:52 ID:VZGcOLt5
勇気あるな
義眼の大男には気をつけろよ
ほら、後ろ……

374 名前:名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 22:09:16 ID:fZjt5bWw
サイトースカウトで少佐のB地区とは知らなかったぜ、dw
1stの茶番劇で制服素子の黒パンティちらりは知ってたんだが(´・ω・`)

375 名前:名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 01:00:00 ID:pGOjNoDH
少佐の部下になるもその後左手の義体の力の加減のリハビリ調整をするサイトー
力を入れ過ぎるか力を全く入れないかの微妙な力の調整の難しさに苛立つサイトーに
苛立ちが限界に来た辺りで少佐が酒に誘う→
やけ酒のサイトーを酔わせてサイトーのセーフハウスに行く少佐→
義体の調子を聞くも「まぁ上々だ」とサイトー本音を隠すも最初からそのジャブが来ると予想済の少佐
「あらそう、でもあっち(犯罪の芽)は貴方を待たずに芽吹くわ、
早くそれが使えなきゃスカウトした意味が無いのよ」
そう言いながらシャツのボタンを全部外してブラがあらわになった少佐がサイトーの左手を取り
まだ動作の上手くいかないサイトーの手の平を柔らかい片方の乳房にむにゅ、と包み
下着の中に潜り込ませたまま
猫の様に体をしならせそのままサイトーをベッドに押し倒す。
「…どう?これなら(左手の調整)上手く出来そうでしょう…?」
「あんた…あんた、最初っからそのつもりで…」





続き誰か頼む。

376 名前:名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 15:41:38 ID:W+v36dE1
こ、これは…早く続きを!

377 名前:名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 18:43:23 ID:cL/noo4E
これ読んだせいで今日は一日サイトーと少佐のすばらしき一夜が
頭を駆け巡って(・∀・)ニヤニヤしてましたよ
きもいことこのうえない要注意人物でしたよ
続きキボンヌ

378 名前:名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 20:55:55 ID:2yEoVHgv
そのまま少佐が騎乗位でサイトーを犯しまくるにきまってんだろ
「お前のこっちはとてもいいぞ・・・」
スカウトした甲斐があったぞと、少佐があえぐ
サイトーの左手は乳もみもみや、義体との初セックルにより素子様接触共有化信号受信で調整完了
そして超スナイパーが誕生した。

379 名前:名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 01:40:35 ID:1tTCDA+v
>>375>>378をフュージョンしてくれる猛者はおらんか。
ハード面(パソコンネット系知識)弱くて書けない自分は375。

380 名前:名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 03:29:10 ID:5EIGOZ23
>>375 続き

「フフフ……試してみる? 左手の感触……」
 ブラの中に導かれたサイトーの指は、トリガーを引く様にゆっくりと草薙の乳首を摘んだ。
「あぁ……っ……」
 サイトーは、人差し指と親指で尚も草薙の乳首を弄んだ。
 弄ぶその感触は、先程ヤケになり何杯も呷ったドライマティーニのグラスに沈んでいたオリーブの実に似ている。アルコールの成せる技なのか指先に触れるそれはイヤに熱い。
「ひ……アァッ……いいわ……サイトー……」
 体を仰け反らせながら、草薙は自ら片手を後ろに回すと弾く様にブラの留め金を外した。
 露わになった草薙の乳房は酒の所為でピンク色に上気し、Dカップはあろうかと思われるそれはサイトーの目の前でぷるぷると震えていた。
「少佐……」
 サイトーは思わず草薙の体を引き寄せ、熱くなった自身の唇を草薙の唇に重ねた。
 そして、そのまま激しく草薙の唇に吸い付き唾液の交わるちゅくちゅくという音の中で舌先を絡め合った。
 草薙の左手はゆっくりとサイトーの下半身へと下りていく。
 その手はサイトーのズボンの隙間を割り、やや汗ばみ熱くなった掌でサイトーの男根を握った。
「うっ!――」
 草薙はサイトー自信のモノを握り締めるとゆっくりと上から下へと擦る様に快感を与える。
「どう? 気分は?…」
「……続けてくれ……少佐……」
 草薙の与え続ける刺激に身を委ねたサイトーは、ヤケ酒の酔いも忘れ、目の前にいるこの女が自分の左眼を潰した存在である事さえも忘れていた。



続きよろしく


381 名前:名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 03:50:47 ID:7sedRZ9d
>>380うぉぉお!GJ!
寝る前に読んだら高ぶって眠れねーじゃねーか!





もうむしろ続きは>>375が書けよ。

382 名前:名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 16:13:30 ID:3ckbfLz6
少佐のけしからん乳でリハビリするサイトー、いいよいいよー。

383 名前:名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 16:13:45 ID:fU5oXYmk
>>380
俺も少佐に左目を潰されたくなった

384 名前:名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 23:26:02 ID:5EIGOZ23
>>380 続き

 草薙はサイトーのズボンを下ろし、続けざまに黒いブリーフを引き剥がした。
 草叢に埋もれたモノは、大きさは標準ながらサイトー愛用の銃に匹敵する程の硬さを保っていた。
 黒く猛々しく光るその物体を眺める草薙は、フッと笑みを零し呟いた。
「フッ……立派なモノね……」
 獲物を捕らえた草薙は、それを口に含むとゆっくりと口内深くに肉棒の先端を導いていく。
 先端が草薙の喉深くに触れた事を感じたサイトーは、体をピクッと震わせ思わず声を出しそうになったが、辛うじて声を押し殺し深く息を吐き呼吸を整えた。
 草薙の柔らかい唇は輪を描く様にサイトーの肉棒を包み、それをゆっくりと上下に扱きながら唾液でぬらぬらと湿る亀頭の先端をザラつく舌先で絡めていく。
 草薙の口内で翻弄されるサイトーは、熱気を帯びた舌から伝わる快感に少しづつ息を荒くしていった。
 片手は軽く陰嚢に添えられ、細く白い指先はそれを転がす様に弄び、同時に口内粘膜の隅々までもサイトー自身の肉壁に吸い付かせ、唇の動きはより早いものへと変わっていった。
 「しょ……少佐……」
 喘ぐ様に草薙の名前を呼んだサイトーは、既に我慢の限界を越え総てを草薙の口内に発射する体勢を整えていた。
 草薙は、一歩手前で男根の根元を握り締め辛うじて液体の放出を食い止めた。
「まだ、早いわ。サイトー……」
 そう言うと草薙は唇を離し、サイトーの隣りに仰向けに体を横たえた。
「次は私の番よ」
 サイトーは、草薙の上に体を重ね黒いシルク製のTバックに片手をかけた。それを一気に引き剥がし草薙の秘所に手を触れた。
 草薙は、サイトーの顔を見つめ静かに命令を下した。
「左手で――」
 素直に命に従うサイトーは、左手の中指を草薙の蜜壷の中にゆっくりと埋没させた。
「うっ!……」
 草薙が僅かに眉間に皺をよせる――
「……どうだ?少佐……」
「まだ、左手の調整が上手くいってないわね……痛いわ……」
「どうすれば?」
 草薙は、首の後ろからケーブルを引き出すとサイトーにジャックインし有線を開始した。
「感覚の共有……これしかないわね」
「感覚の共有?」
 草薙は今から何をしようというのか、サイトーには全く理解できなかった。



続きは後日


385 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 02:57:59 ID:oseJ3sUa
>>384
少佐エロ杉!続きが楽しみ。


386 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 23:32:37 ID:M0+NpqpT
これはエロいな!!
+   +
  ∧_∧  +
 (0゚・∀・)   ワクワクテカテカ
 (0゚∪ ∪ +        
 と__)__) +

387 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 00:59:12 ID:Fsp5jzKI
>>384続き

 サイトーは、ゆっくりと草薙の秘所へ手を近づけた。その指先は微かに震えていたが、漸く草薙のクリトリスに触れると指の腹を軽く上下させてみた。
「ひっ!」
「痛っ!」
 草薙の突起に触れたサイトーは、それに触れた瞬間強い痛みを感じた。
 軽く触れたつもりなのに痛みを感じる……。
 草薙と感覚をシンクロさせたサイトーは、自分には無い筈の器官の痛みを感じた。
 デジタル化された情報はダイレクトに脳殻へと伝わり、股間の内側にその部分が生えてでもきたかの様なリアルさをサイトーは体感していた。
 サイトーは、左手の力を加減しながら指先を近づけ、もう一度柔らかい突起に触れてみた。
「あ……ぅっ……」
 今度は苦痛を感じない。だが快感と言うには程遠い。
 サイトーは、傭兵時代に幾人もの女を左手一本で何度も絶頂へと導いた事を思い出していた。
 サイトーの手淫に酔う女達はその絶技に乱れ狂い、挿入はしなくてもいいから続けて欲しいと懇願する女までいる始末だった。
 その手淫の技も今は記憶野に眠る単なる情報の一つに過ぎない。それを取り戻すか否かは草薙との一戦にかかっている。
「焦る事はないわ、サイトー……」
 サイトーは、眠る左手の記憶を覚醒させながら指先に全神経を集中し草薙の秘所を弄った。
「まだ固いわ……そう、ゆっくりよ……」
 草薙は意識をリラックスさせ、その感覚をサイトーにシンクロさせていく。
 サイトーの固くなった指先は感覚を共有する事によって序々に溶かされ、草薙の秘所に快感を与えていく。
「ぅ……ふぅ……ん、ああっ……アアッ」
 乾いた場所は、少しづつ蜜壷から愛液を溢れさせていく。
 草薙の興奮を感じ取ったサイトーは、蜜壷の中に指を挿入し内側を掻き回していく。
「ひぃぃ……いい……あぁ……アァーッ!」
「ハァ……アアッ……しょ、少佐っ!首尾は?」
「いい……あぁっ!……手を、手を止めないでーっ!!」
 挿入した指先は草薙の愛液に塗れ、左手の感覚は快感を伴い完全に覚醒していた。
 サイトーは、完全な覚醒を確かめるつもりで指をグイッと鈎型に折り曲げ膣壁を刺激する。
「アアッ!!――あっーー!!いいっ!!」
「ここか?少佐」
「ああ!!そこ……そこを……」
 草薙の喘ぎを聞いたサイトーは、無我夢中で蜜壷の中を掻き回していく。
 草薙は猫の様に肢体をくねらせサイトーの首に腕を回し、自らサイトーの唇を奪い激しい口づけを繰返す。
 サイトーは草薙の唇に翻弄されながらも弄る手を休める事はなく、やがてサイトーの脳殻には次なる草薙の無言の要求が転送された。
「少佐……少佐……もう我慢が……入れてもいいか?」
「……いつでも……」
 サイトーは、草薙の熱く濡れた場所に硬くなったモノを突き立てた。



続きは後日
すぐに続きは書けないので、投下予定のある方は遠慮なくどうぞ。


388 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 04:14:42 ID:dsmWDrKa
サイトーがうらやましすぎるううううううううううううううううううううう

389 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 02:06:57 ID:EWOinmm+
攻めの少佐もいいが、それを戸惑いながら受け止めるサイトーもいい!
この後形勢逆転なるか?

390 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 01:49:13 ID:FeUjNg1n
続き!続きはまだかあ!

391 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 02:10:12 ID:69trlrsb
>>387続き 最終話

「くっ……う……あ、あっ……」
 草薙の体は反射的に反り返り肉棒の先端を締め付けた。
「いっ……あぁ……いい……」
 草薙の喘ぎに刺激されたサイトーは、愛液の溢れ出るその場所を上から下へと何度も突き上げた。
 いつもなら挿入の快感だけを感じるが、感覚を共有した事によって女陰の熱と肉壁を刺激される快感が同時にサイトーを襲う。
 受けの感覚は挿入の数倍以上の快楽と聞いてはいたが、これ程の快感に包まれた事は未だ無く、その感覚に耐え切れるかどうかサイトーは戸惑っていた。
 だが戸惑いは直ぐに消え、長くのこの快感を持続したいという欲望の赴くままに夢中で行為に没頭した。
「はぁ、ああ……ん……ん……う、ぅ……」
 快感に酔うサイトーは大胆になり女陰から一物を引き抜くと、草薙の体をベッドにうつ伏せに押し付け腰を高く持ち上げ背後から挿入を繰返した。
「くっ……あぁっ!!」
 後ろから貪るサイトーの指は両の乳房に深く食い込み、豊かに柔らかい肉の感触はサイトーの欲望を掻き立てていく。
 背後からの行為を充分に繰返したサイトーは、草薙を膝の上に抱き上げ大きく足を開かせながら、再度正面から挿入した。
「さ、サイトー……やり過ぎよ……そう何度も体位を……あ、あっ、あ……あっ!」
「何がやり過ぎだ。結構、喜んでるじゃねえか」
「お……おまえ……何を言うの……ひっ! ……あ、あ……アーッアアッ!」
 拒否する言葉を吐きながらも、草薙の腰は激しく揺れている。
「フッ……体は正直だな」
「許さない……あっ! うっっ」
 女陰を突き上げながら、サイトーは冷静な視線を向け草薙を観察した。
 眉間に皺を寄せ苦悶とも快楽とも見える表情で激しく身を捩る姿は、普段自分が相手にする普通の女達と何も変わらないのだが、弄る相手が自分の上官である『草薙素子』であるという事実に、サイトーはいつもより興奮していた。
 サイトーの行為は益々エスカレートし、思いつくままに何度も体位を変え草薙の肉体を嬲り続けた。
 いつの間にか有線のケーブルは抜け落ち感覚の共有は失われてしまったが、変わりにサイトーが得た物は、自分の左手と左眼を奪った女を翻弄する快感だけだった。


392 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 02:14:01 ID:69trlrsb
 サイトーは再び草薙の体を組み敷きフィニッシュの体勢をとった。
「ああっ! あ、あ、もっと……おく……」
「おく?」
「奥よ……奥に入れて……アッ! ひ、いい」
 サイトーは、力を集中させ草薙の女陰の奥を激しく突いた。
「ああっ!! もっと、もっと奥よ!」
「く……こ、ここか?」
「あ、あ、そこ、もっと! 激しくっ! ひっあっ!!」
 サイトーは動きを一段と早め、草薙の体を激しく突き上げていく。
「あっ! いっ、いいわ……もっと……もっとよ」
 サイトーは意識を集中させ、その一点を激しく攻め立てていく。
 草薙は手足を妖しくサイトーの体に絡め、女陰を強く付かれる度にサイトーの背中を激しく掻き毟った。
 荒い呼吸と喘ぎだけが部屋の中に響き、草薙が一際大きな声を上げ体を反り返らせた瞬間、女陰は痙攣しサイトーの肉棒を強く締め上げた。
 草薙が絶頂の極みに至った事を知ったサイトーは、子宮口へ向けて総てを放出した。
 もう感覚を共有しているわけではなかったが、先端からの迸りは、自分の体の奥底へと向けられたかのごとく熱を帯び散って行く様を感じた。そして、そのまま草薙の上に崩れ落ちた。

 総てが終わり数分の後、まだ少し早い呼吸が続いていたが、サイトーはゆっくりと目を開け間近にある草薙の顔を見つめた。
 生体部分の多く残るサイトーから流れ落ちた汗は、草薙の体をしとどに濡らし、汗に塗れた髪の毛は頬にべったりと張り付いている。
 草薙の呼吸はもう落ち着きを取り戻しているが、目を閉じたまま横を向いていた。
 これ程近くで草薙の顔を見る事は珍しい――瞼を黒々と縁取る睫毛は思いの外長い。
 その長さに見とれるサイトーは、無防備ともいえる草薙の横顔を黙って見つめていた。
 あれ程草薙を嬲る行為に没頭していたが、それとは違う奇妙な感情がサイトーの中に湧き上がっていた。
 サイトーが草薙の横顔に手を伸ばし掛けた時、それを拒否する様に草薙はスッと上体を起こした。
「シャワー借りるわ」
 立ち上がった草薙の体は、まだ薄っすらと赤く上気していたが、サイトーとは視線を合わせずに背中だけを見せてバスルームへと消えて行った。
 扉を開閉する音が聞こえ、勢いよく水の流れる音がする。
 肩透かしをくらったサイトーは、その水音に誘われ、奇妙なモヤモヤとした感情を抱えバスルームの方へと歩いて行った。
 ドアノブに手をかけるとロックされていない扉は簡単に開いた。
「サイトー?」
 行為の残滓を洗い流していた草薙は、突然開けられた扉の向こうにいるサイトーに怪訝な視線を向けた。
 余り広さも無いバスルームは、床から跳ね返る熱湯の白い煙に包まれ、草薙の豊満な肢体をくっきりと浮かび上がらせていた。
 サイトーは、行き成りバスルームの中に入ると草薙を抱きしめ唇を重ねた。
 両腕は草薙の腰を強く引き寄せ、股間にある硬くなったモノを草薙の股間に押し付けた。
「少佐……もう一度……」

393 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 02:18:05 ID:69trlrsb
 草薙は、サイトーの二度目の要求にイエスともノーとも答えない。
 頭上から降り注ぐ湯の流れは見開いた草薙の瞳を何度も洗い流したが、瞬き一つする事も無くサイトーを見つめ返していた。
 その見事なまでに完璧なポーカーフェイスの向う側に、サイトーは何らかの感情を見つけようとしたが、答えの欠片さえ見出す事はできなかった。
 だが、そのボーカーフェイスも長くは続かず、それは少しずつ崩れ、目を細め口元に甘い微笑みを浮かべた草薙は、サイトーの耳元に唇を寄せ優しく囁きを告げた。
「サイトー……」
「しょ……少……素子……」
 草薙の名前を口にした瞬間、サイトーは顔面に激しい一撃を受け背後の壁に強かに打ちつけられ、そのまま壁を背にし、ずるずると草薙の足許に崩れ落ちた。
「つ……」
 一瞬、何が起こったのか理解できなかったが、どうやら草薙が自分の隙を突きハッキングを仕掛けたらしいと気づくには、数秒の時を要した。
 しかも、草薙は自らの手を汚す事なく、サイトー自身の左手を使って制裁を加えたのだと気づいた時、顔面はズキズキと痛み、視覚は不安定に歪んだまま煌く光を点滅させ、唇の端には鈍い痛みを感じた。
 唇にぬるりとした冷たい物を感じる。その部分を指で拭ってみると、親指の腹にはべっとりと赤い血が付着している。
 降り注ぐ熱湯はサイトーの指を洗い、流された液体は幾つにも分かれた赤い筋となり、足許を流れる水に乗って排水口の奥へと吸い込まれていった。
「フフフ……それだけの元気があれば、明日はもう大丈夫ね」
「勝手な事を言う……」
 サイトーは、ゆっくりと面を上げ目の前に立つ草薙を見上げた。
 湯の飛沫を浴び瞬き一つせずにそこへ立つ草薙は、あの日、メキシコの廃墟でフルセンシングのセミオートを片手に初めて自分の前に現れた時と何も変わる事はない。
「サイトー、忘れたの? 犯罪の芽は、おまえを待ってはくれないのよ」
 草薙は、口元に僅かな笑みを浮かべサディスティックな視線を向け、サイトーを見下ろしていた。
 この顔だ――忘れもしない、自分を心底震え上がらせたこの視線。
 草薙に逆らえる者が、九課の中で荒巻以外にいるだろうか?
 魅せられる事はあっても、逆らう事など誰もできはしない。
 一瞬でも形勢を逆転したと自惚れていたサイトーだが、自分は草薙の前に出る事も後に退く事も許されず、唯一従うだけの存在として認められたに過ぎないと悟った時、背中にゾッとする程冷たい物が走り抜けた。
「明日は定時よ。それじゃ、行くわ……」
 蒼ざめた顔をしたまま俯くサイトーを一人残し、草薙はバスルームの扉の外に消えて行った。

394 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 02:21:43 ID:69trlrsb
 歪んだ視覚サイトは漸く正常値を示していたが、自らの拳が与えた一撃は思ったよりも強く、サイトーは、ふらつく体を起こし立ち上がった。
 シャワーを止め、棚にある白いタオルの一枚を適当に引きずり出し、ずぶ濡れになった体を拭きながらリビングに向った。
 殺風景な部屋のどこにも、草薙素子の姿はなかった――
 サイトーは、まだ痛む顔面を片手で押さえ、黒い革張りのソファーに深々と腰を下ろした。
 目の前のテーブルには、ゴードンのボトルと二つのグラスが置かれていた。
 ヤケ酒を呷りセーフハウスに戻った時、棚から新しいボトルを取り出し、更に二人で杯を重ねた事を思い出した。
 酒の勢いは普段無口なサイトーを饒舌にさせ、愚痴とも不満ともつかぬ話を草薙に向けて吐き出した。
 草薙は、グラスを傾けながら、慰めるでもなく同情の言葉を口にするでもなく、時折フンと鼻を鳴らし笑ってそれを聞いていた。
 カラになったジンのボトルを見つめていると、妙に喉の渇きを覚えた。
 サイトーは、目の前にあったグラスの一つを持ち上げた。
 ライムの輪切りを沈め氷の溶けた温い水を湛えたグラスからは、微かにジュニパーベリーの香りが漂っていたが、表面には細かい埃が浮かび煙草の灰さえ浮いている。
 どんな水でも戦場で啜った泥水よりはましだと思ったサイトーは、喉を鳴らし一気にそれを飲み干した。
 渇きは止まず、更に二杯目のグラスに手を伸ばす。
 グラスには薄っすらと赤い口紅の跡が残り、それは草薙が使った物である事を物語っていたが、構わず二杯目を飲み干した。
 ライムの味のするその水は、戦場で味わったどんな泥水よりも苦く喉を潤し胃の腑の底へ落ちていった。
 二杯の水で渇きは収まり、テーブルに転がっていた煙草の箱から一本を抜き出した。
 煙草に火を点け、煙りを深く吸った。痛みはまだ治まってはいなかったが、自分を殺しかけた女に一時でも心を奪われるという不様な行動が招いた結果なのだから、今更何も言う気はしない。
 リハビリだの犯罪の芽だの都合のいい草薙の口実に嵌められたわけだが、どうやら左手は、敵にダメージを与える程には回復しているに違いない。

 低い唸る様な笑いが込み上げてきた。
「俺は、ヤラレタ……」
 呆気ない幕切れだった――
 サイトーは、カラのボトルをもう一度見つめ紫煙を燻らせた。

                                                                   ―END―

395 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 02:23:25 ID:69trlrsb
遅くなりましたが、最初にプロットを書かれた>>375氏に感謝します。

396 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 02:44:32 ID:8VFr1oqU
GJ!
悪女少佐に惚れました

397 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 09:14:50 ID:PV3ULPOc
GJ!GJすぎる!

398 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 03:08:30 ID:hRhFnkh7
サイトー、可哀相なんだか羨ましいんだかw
とにかくエロ少佐がカッコ良すぎ。

399 名前:ボーマオペ子:2007/05/17(木) 21:46:15 ID:18isAMYf
>>395 GJGJ!です。

ボーマ×オペ子です。

休日出勤の赤服が、時々、奴らを野放しにさせているのを忘れていた。
だから、指定期日の指定場所に向かった先では、タチコマがそこでどっかり、待ち構えていたわけだ。
あんな紙切れ、絶対、嘘だと思ってはいた。
コーヒーを飲みに俺は立ち寄っただけだと告げたが、わざわざ休みの昼間に何でここにいるのかな、とか言われたら否定はできない。

『4月1日、正午に9課のAラウンジに来てください。
バレンタインに渡せなかったチョコレートをお渡ししたいと思います。
                     9課オペレーターより』
「ボーマ君、やっぱり来たね!」
「このラブレター、どこをどう見たらそんな信憑性を抱くんだろうね」
「ボーマ君の不快指数90%」
桜も散りだした春という陽気の中、俺はおおげさに笑って答える。
「はは、騙されたよ。お前らこんなことしちゃ駄目だぞ」
「ハーイ、さあ、皆ハンガーに戻ろう!」
誰も居なくなったラウンジの一室…少々、葛藤する。
相手はただのAIだ。別に傷つくことでもなんでもないよ
なのに、俺は自動販売機を思いっきり足蹴りしながら、むずむずした気分を抱えこんだ。
意外に、心せまいんだなって実感したよ
今年のエイプリルフールはこうしてまんまと騙されたわけだった。
タチコマ達の悪戯なんだと分かってはいるが、こういうのにひっかかるのは…やっぱり9課じゃ俺だけか
「ハズレクジ、だな」
ここにきて幾度目の春か、クジびきだけは妙に当たりの気配がない。


夕方に、うまそうなピザが食えるって評判のイタリアンレストランに行った。
そしたら偶然、トグサが夫婦で食事しているのが見えて、早速その場を離れた。
プライベートな時間なのに、同僚なんかと会いたくない
飯を食い損なったまま、ぶらぶらとした俺は、せっかく久々に来た人ごみだっていうのに、
目当てのショップも立ち寄らずに帰ってきた。
やっぱり休みの日のレストランや街になんて、繰り出すもんじゃないと感じた。
その帰りに、路地裏にある歓楽街で女といるパズなんか目にしちゃな、とどめだと感じた。
おまけに、緊急招集もない休日の夜だから誰もいないかと思った9課に再び寄り道したら…
少佐とバトーがプールで乳繰り合っていた。
裸のままフローターをつけた少佐が水に潜る都度、水に濡れた乳と尻が暗闇で光っていいぞと…唸るバトーの声が気味悪く響いている。
深水プールの中をスイスイと動き回る少佐が、同じく水の中へ泳ぐ準備も十分にせず追いかけまわしているバトーを放置している。
彼女は失笑しながらバシャバシャと水に浸っていた。
あれはなんの遊びなんだろう…
しかし、なんでこうも連続して目の当たりにするかなあって偶然を恨みだす。
週明け、課長が総理と長々と電通してるの見ててもイライラする。
特に課長って杖つきだしてから枯れてたようにため息が多かったのに、最近、総理と何かあったのか…
顔色がハツラツとしてるのが目に付くんだ。
「たまに顔出したらよ、うちの店のばあさんども、言い寄ってくるんでまいっちまうぜ」
「ふうん、よかったねえ、イシカワ」
「ヒゲをひっぱるわ、爪でひっかいてくるのがいるやら逃げ出すのにさんざんだったな」
「そりゃすごいや」
「80、90でパチンコ屋に出向いてまでよ、元気な証拠かもしれんが、こっちはたまらんな」
「あ、そう」
言ってる割には嬉しそうな顔しててよ
お前、そのばあさん達の口紅、ジャケットにつけたまま、気づかないフリして洗わないのは、何かの自慢なわけ?

400 名前:ボーマオペ子:2007/05/17(木) 21:49:42 ID:18isAMYf
「ねえねえ、サイトーさん、今度、狙撃する時ボク連れてってよ」
「心肺機能強化したサイトーさんが、ボクに搭乗しながら撃ちこみするデータ知りたい!」
「あ、ずるい、是非とも実戦にはボクを連れてってクダサイよぉ」
「―――狙撃は遊びじゃねえんだよ」
こいつも何言ってんだか…
一匹狼が、更に激しく一匹狼になったせいか、浮きまくるどころかますます見せ場もって行くし、
タチコマも、なんであんなに馴れ馴れしく付き纏うんだか
あいつらが10喋っても、サイトーは1しか反応してねえじゃねえか
苛立った俺は、喉が渇いたのでラウンジで一服しようとした、
けれど、ボタンを何度押しても落ちてこない自動販売機の缶コーヒーに、喉の渇きと蓄積していた不機嫌さに舌打ちしてしまう。
だが、その時、何かの使いで訪問してきた海自のオペレーターが通りかかるのに気づいた。
新設されたラウンジの近くと、エレベーターから突き当たりの角まで…
廊下で迷っているみたいで、うろうろしている風だった。
最近、改築したばかりのこの階の情報が更新されておらず困っているようだった。
やおらそっと、廊下から顔をだして俺は彼女を覗いた。
こちらを歩いてくる長髪のオペレーターが頼りなげな表情をして、俺に気づいたから、きっと道を尋ねられるかと思ったら、
「どこへ行くんですか?」
と彼女の背後からさわやかな声が来て、幕が閉じる。
両手に書類を抱えた海自のオペレーターは、後ろを振り向いて…プロトに課長室の行き方を尋ねていた。
「課長の部屋はこの廊下ではありません。僕も今から行くので一緒に、ご案内します」
「ありがとうございます。助かりました」
「いいえ、どうしたしまして」
だんだん遠ざかって行くオペレーターと奴の後姿を見て、俺はなんか腹立ってきた…
実直で責任感強いとか評価されてるけど、あいつ明らかに狙ってるんじゃないかとまで思えてくる。
おまけに前から思ってたけど、奴は、妙にオペレーターには親切だよな。
「あれ、先輩じゃねえの。何してんだよ、そんなとこでしゃがんでよ」
アズマだ……
何だよ、そのカッコ
泥かぶったトレーニングウェアじゃねえかよ
ずぼらな奴だ。着替えてこいっての
ここ、訓練所の廊下じゃねえんだ。
廊下に砂掃き散らかしながら、泥まみれの姿でうろちょろすんなって
「全天候型の新型訓練場を試験がてらフルに走って来たけどよ…雷雨に会うわ、暴風まみれだわ、
あんな訓練マラソン誰が考案したんだか」
「バトーが提案して、俺とイシカワがトラップ組み込んで赤服と提携企業でプログラムしたんだよ」
「にしても、やりすぎだってあの内容…新メンバーが辞めていく前に改良すべきじゃないかねえ。
まったく、試作に使わされて手当てもでねえなんてやってられるかっての、喉かわいた」
あ…俺が押しても落ちてこなかった缶コーヒーが、アズマだったら普通に出てきた。
「なんでだ!」
「はあ?」
「コーヒーだよ」
「先輩、どうしたんだよ」
「普通に飲むなよ」
立ち上がった俺の背後から、その瞬間、コーヒーサーバーを持った9課のオペレーターが現れる。
「コーヒーがどうかしましたか?」
と、笑顔で尋ねられた。
にっこりと穏やかに微笑むオペレーターは、エプロン姿で立っていた。
彼女が手にしていたコーヒーサーバーを見て、俺はそれが咄嗟に壊れているのに気づく。

401 名前:ボーマオペ子:2007/05/17(木) 21:58:00 ID:18isAMYf
「いつも少佐にお入れするためのコーヒーサーバーですが、
壊れてしまったので今から修理に持って行く所なんです」
「ちょっと貸して」
簡単な修理箇所だったので、俺はいつも持ち歩いているポケットの中の道具で修復してみた。
「直ったよ。これで使えると思う」
「ありがとうございます」
「先輩、すっげえ、器用だよな」
修理部分を見て、直ったサーバーを持っているオペレーターが嬉しそうにしている。
なんとなく、俺もさっきまでのイライラしていた気分がようやく緩和しだした。
しかし、彼女の小さな悲鳴と困惑した表情にまたまた転落する。
「へへ、いいお尻」
「もう、やめてください!」
コーヒーサーバーを両手で持っているため、無防備になっているオペレーターのお尻が
アズマによって触られている。
「エプロンなんかしちゃってよお、可愛くて健気だねえ」
「し、失礼します!」
「あ、逃げんなよぉっ」
――もう、ぶち壊しだ
駄目だ、殺意がでてきた…導火線のスイッチないかな
こいつ、殺してやりたい
睨んだ空気を察したのか、逃げ去る犬のようにアズマは走っていった。
胸くそ悪いままの状態で解析室に戻った俺は、イシカワと今抱えている犯罪組織捜査の情報についての洗い出しに取りかかる。
不機嫌な俺の気配を察していたのか、解析室の新人達は無言でいたようで、数時間が過ぎていった。

夕方、晩飯に出ようかと立ち上がった頃、課長室から戻ってきたプロトが俺を解析室の入り口へと呼ぶ。
「“ことづて”です。……お連れしました」
「何だよ、連絡だったら無線で」
「冷めないうちに、廊下でお聞きしてください」
「おい?」
プロトが、俺を廊下に引き出すように呼び出した途端、奴は入れ替わりに解析室に入り込んで扉をさっと閉めていった。
ロックまでしているみたいですぐには開けられない。
明日の打ち合わせをしている他のメンバー達を抜けて、俺だけが室外にいきなり締め出されたのだ。
一体、何事かと思ってあたりを見回すと、右の視界にオペレーターが立っていた。
立ちすくんで閉め出された俺に、オペレーターはあどけない笑顔で唇を動かす。
「少佐からお届け物です。コーヒーサーバーを修理していただいたお礼にと、コーヒーをお持ちしました」
コーヒーカップ、砂糖、ミルクにスプーン…トレーにそれら全部をのせてエプロンを着用した彼女がいた。
昼間の、あの子だ。
「えっと、昼間の…?」
「はい、先程はありがとうございました。どうぞ、お召し上がりください。炊き立てのコーヒーです」
こんな廊下で立ちっぱなしのまま、コーヒーを一杯飲むことになったというのに、不思議に感じなかった。
飲み物が必要ならば、プログラム通りに用意し、差し出す。
来客用接客モードでないレベルのため、差し出す場所と空気を考慮するほどの機能がオペレーターに備わってはいない。
しかし、なんとなく、解析室の住人に見られるのも気まずいので、俺はその場所で貰うことにした。
横の壁に凭れて小さなカップを手に取り、ゆっくり口につける。
「美味い」
あれから結局、イシカワが買い込んでいたコーヒー缶を拝借して飲んでいたが、
飲みなれないメーカーだったから渋々胃に運んでいたようなものだった。
少佐が好んで飲むコーヒーでもあり、品質は確かなものだった。
飲み終えて、礼を言ってカップを返す。すると、彼女はにっこりして微笑み返してくれた。
こういう簡易接客モードのオペレーターの笑顔に対して、俺は密かに眺め返してしまう。
結構、見慣れていたはずなのに、なんというのか…彼女にはどこか、他とは違う印象を受けてしまうのだ。
給湯室で世間話している彼女達を見たことはあるし、タチコマに困らされている姿や
無機質な表情で機器に携わる様々な統一式表現型を知ってはいる。
限定された能力を持ち、人間の脅威にならない…つまり、誰にとっても等しく、
中立と無益を基調として有害にはならない立場にいる。
何の影響力もないオペレーターのはずなのに、彼女は……特異的に見えた。
考えこんでいると、彼女は急にポケットからあるものを差し出して俺に話しかけてきた。
「あの…これを」
「………?」
「これを……お渡ししたいと思いまして」

402 名前:ボーマオペ子:2007/05/17(木) 22:02:21 ID:18isAMYf
覚えのある布切れだ。
小さめのハンドタオルとかいうものだっけ?
そういや、機器メンテに訪問してきたある民間企業職員が手土産にと、
解析室住人全員に渡していったのがこのミニタオルだった。
大企業使い走りの手土産にしては、タオル1枚なんかけちくさいと住人全員が失笑していたが
俺は結構、洗面で使えると思い別段そうは思わなかった。
いつも使い捨て備品のペーパータオルで顔を拭くという感触よりは、まだましだったのだから
「以前、洗面室の扉口で落とされたのを目にしました。すぐにお渡ししようと思い
ましたが、洗濯させていただきました」
「あ、ありがとう…そっか、落し物なのにわざわざすまないな」
「いいえ、とんでもございません」
渡されたハンドタオル、繊維層が少しごわごわしていた。
少し、表面の繊維が粗くなっていて、新品だった感触がさっぱり落ちて
使い慣れる状態を飛び越し、激しく劣化していたのだ。
ここで、洗濯機の機器性能の異変に気づく。
洗い方が、粗雑になっていたので、俺は思わず
「9課の洗濯機、随分無駄に“劣化”しているんだな。俺から修理を頼んでみようかな」
と口にしたんだ。
細かいことに、何かと気づいてしまうのが性分みたいで、ついつい呟いてしまう。
すると、オペレーターは戸惑ったような表情をした。
加えて急に、謝りだす。
「すみません、よく判らなくて」
洗濯機に入れれば簡単に洗浄できるはずなのに、わざわざ洗面台で自ら洗ったと伝えてきた。
「洗濯機、使わなかったってことか…」
使用範囲設定外の洗剤液を過剰利用したせいか、かぶれたオペレーターの人工皮膚の指先を発見する。
指摘すると、彼女はどこか恥ずかしげな顔で、照れくさそうにこう答えた。
「慣れない手もみ洗いでしたので…それに、私個人の行動で洗濯機を使うのに気がつきませんでしたから」
「そう、なのか」
「やはり洗い方が不十分でしたか。やはり、きちんと洗濯機で洗いなおしたほうがいいでしょうか?」
「い、いや…これでいい」
その瞬間、解析室の扉が開き、数人がずらずらと帰宅していく。
俺は、二人でいるのを怪しまれないよう、小声でそっけない礼を言ってから、彼女と別れた。
事務的な印象の軽い会釈をして、彼女は立ち去った。
メンバーが殆ど帰って行った頃、晩飯に行くつもりだったはずの俺は、
室内の椅子に戻り残っていた。
それを見たイシカワはにやにやしているが…
「あの姉ちゃん、面白いな」
だが、そんなことないですよと、端末の点検確認を終えたプロトは他のオペレーターと等しい存在だと言い残して出て行った。
俺は特に何も言及しなかった。
「イシカワ…何だよ、にやにやしやがって」
「いや、なんでも」
外出していったイシカワを最後に、俺は背もたれに座ってポケットに手を突っ込む。
洗いざらしのこのタオルの感触が、さっきの彼女との会話を思い起こさせる。
ハズレばかりだと思っていたここ最近の出来事も、忘れられるような春の終わりの夜だった。

403 名前:ボーマオペ子:2007/05/17(木) 22:10:31 ID:18isAMYf

新緑も深まった季節、あれから数週間経った頃に少佐がタチコマ3機を連れてきた。
そして彼女は彼らをせかすように見つめてから、俺に向かって話し出す。
「ほら、あんた達、言いなさい」
「ハイ、ごめんなさい、ボーマ君」
「ごめんね、ボーマ君」
「ボーマ君、ボク達反省してます」
謝罪の連続、さっぱり意味が分からない。
少佐が不機嫌そうにため息をつく。
「まったく、悪ふざけがすぎるわよ。馬鹿にして、からかって」
「でも、ボクらボーマ君のためにやったのになぁ」
彼らの会話がよく分からなかったので、俺は首をひねった。
よくよく聞いてみると、あのエイプリルフールの出来事だった。
4月のはじめに騙された、あの悪戯について少佐がタチコマに謝罪させていたのだ。
なんとも…こんなどうでもいいと思っていたことを、わざわざ取り合ってくる少佐の気遣いに、俺は驚いてしまう。
「いや、別にあんなのたいしたことじゃないし、全然気にしてませんよ」
「あら、そう…?」
「ハズレクジは仕事面で出さないように心がけますよ」
「……期待することにするわ」
そのついで、あの時修理したコーヒーサーバーの礼としてもらったコーヒーについて、
俺は美味かったことを伝えておいた。
毎日、あんな美味いコーヒーが飲める少佐が羨ましいとも、冗談交じりに笑って伝えた。
すると少佐は、視線を俺にまっすぐ向けて、いつもより無表情になっていった。
特別、彼女の気分を害するようなことを言ったつもりはなかったんだが、途端に緊張感の漂う空気になったのだ。
ところが、タチコマがそこで俺にこう言う。
「今の空気にボクらは反省しなくていいんだよね…」
「それにしても、少佐の不快指数ってボクには全然わからないなあ。今の少佐って機嫌悪いの?」
「まあ、いいじゃない。また新しいのにそのうち美味しいのを飲ませてもらえば
解決するんでしょ?僕らでも美味しいコーヒーの作り方探してみようよ」
フォローしているつもりなのかどうか判らなかったが、タチコマの喋る内容は意味が分からなかった。
続いて、少佐がタチコマに手を伸ばして余計なことを口にするなと制していたのを目にする。
くすりと微笑んで、普段の表情に戻った少佐は、コーヒーの話に応じる。
「ええ…まあ、美味しかったでしょ。
でも、私は最近、コーヒーよりもアイスティーを飲むことにしてるのよ」
「そう、ですか。コーヒーはもう飲まないんですか」
「今は、おいしくないのよ。自分で煎れても、前に飲めてたほどの味も作れないし、
コツも知らないわ。即席インスタントで十分だ」
「インスタントコーヒー?ポリシー変わったんですね」
「美味しいって、覚えてしまったものを懐かしむほど感傷的にはならないことにしているの」
「はあ……?」
「あのコーヒーサーバー、珍しい機種だったんで好んで使ってたんだけど、
相当、劣化してたみたい。また壊れちゃったのよね」
「じゃあ、俺がまたきちんと修理をしますよ………よければ…―――」
よければ見せてください…という声が、なんだか続けられなくなった。
少佐は少し微笑んで、気遣いだけ貰っておくと言い返した。
「少佐…」
「もう、使うこともないから」
タチコマがそわそわとしながら、会話を繋げようとする。けれど、幾分間が抜けている。
それ位、俺には予想がつく。
新しく納品されたそこの自動販売機にも美味しい飲み物は沢山あると彼らは零していたが、
段々俺は、少佐との会話の集結を悟り始めた。

404 名前:ボーマオペ子:2007/05/17(木) 22:12:50 ID:18isAMYf
「ただ、今のオペレーターはアイスティーのほうが作りやすいだけ」
「今のオペレーター…ですか」
「そうね、彼女が煎れてたコーヒーは、たしかに美味しかったわね」
過去形だったことから、俺はあの子が現在、少佐にコーヒーを入れる仕事も
9課に存在していないことも理解する。
「先週、劣化が激しかったらしくて廃棄処分されたみたい。
物を洗うのに洗濯機を使わない判断をしたのが決め手になったとか、色々…聞いたけど」
瞬間、俺はハズレクジを引く係だというのを身に染み入るように覚えてしまった。
やはり、俺にはアタリがないようだ。
おまけに、伝染性のハズレ要素でも周りに振りまいているのだろうかとすら…
俺が、余計なことをさせたせいなのだろうか
歯茎がぎりっと鳴ったのを見た少佐が見て、言い足してくる。
「別に、お前のせいじゃない。以前から劣化が激しかったらしいから、
あえて取り組みやすい操作のできる仕事をさせていただけなの」
「そう、ですか」
そうか、けれど…
あんな美味しいコーヒーが作れる彼女には、もう二度と会えないんだ
“劣化”という言葉が、俺はそれから嫌いになった。
少なくとも、ハズレクジという単語のほうがよっぽどましだと思う。
 (後半に続きます)

405 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 22:54:22 ID:0yC2itZZ
>349のボーマの詳細ktkr
GJです、続きまってます(;´Д`)

406 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 23:22:49 ID:bIVsh49v
俺の息子がエレクトしてきた

407 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 00:58:30 ID:nGMXUiLh
面白い!続き待ってるよ。

408 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 01:46:19 ID:foNL3VdT
ボーマに光が!
全裸でwktkして待機してます

409 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 19:56:21 ID:wY5Effzx
グッジョブ…
続き気になる
悲恋でも何でもいいからとにかくボーマSS降臨ウレシス

410 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 20:58:16 ID:TblNkSVv
うをっ、もう既に神の片鱗が見えるよ・・・
この、なんというか人と人ならぬモノとの関わり合いにおける
切なさが攻殻世界の醍醐味なんだな。
続き待ってます!

411 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 17:50:23 ID:cFiyqjpy
ほっしゅあげ

412 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 16:31:44 ID:1/uNamOh
+   +
  ∧_∧  +
 (0゚・∀・)   ワクワクテカテカ
 (0゚∪ ∪ +        
 と_)_) +

413 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 05:02:05 ID:bHbElLQh
ボーマに脈ありなのか?
そうだとしたらなんて優しいスレなんだ
全裸待機しても全然寒くない季節だから自分もテカりながら松

降格は保管庫ないから残念ダ…

414 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 10:32:31 ID:qsojzilX
とりあえず過去スレは見つけたがこれ多分不完全だよな?
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1089470674/
http://15hit.client.jp/koukaku/1136378961.html

415 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 13:16:09 ID:0qV2jTq5
その過去スレみて総理×プロトのSM見たくなったw
なんとなくプロト君はMオーラが…

416 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 15:47:25 ID:udDSAAmQ
アオイと少佐のエロマダー?

417 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 23:09:06 ID:s52Eo8nS
>416
そのうち、ね。

418 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 23:33:16 ID:6fXt89nt
今日もクロマで抜くか

419 名前:女王総理の「男」 1/2:2007/06/01(金) 00:25:31 ID:Rm/8Yv01
>>415
つ ホレ。  よがり狂いやがれ



その日、「幸殻」はランチソフトを求めるアンドロイド客で溢れかえっていた。
「おい、元子さん、何をしている。
 ランチソフトのダウンロード速度が落ちている。
 サーバーに負荷がかかりすぎなんじゃないか?
 お客の昼休みの時間は限られている。
 もっと軽いサーバーを確保できなかったのか」
「はい、家長さん。長いこと、ここのサーバーと取引がありますから、
簡単に変えることもできないんですよ。」
長男馬倒は不機嫌そうな仕草で、注文を受けていた別注ソフトの配信を手がけている。
「そうだよ、おやじ。
 こことは長年取引がある。データの転送料金の値引率もせっかく下がってきたところなんだ。
簡単に契約を切ることはできないんだよ」
 「そうか。
 だったら、いいだろう。
 それにしても、この重さはあまりではないかな。
 サービスの低下は客離れに繋がりかねん。
 元子さんも、嫁として、ここはしっかりして欲しいところだ」
 「ちょっと待ってよ、家長。
 母さんも、一生懸命対策を考えたんだよ。
 夕べだって、殆ど寝ずに、外部記憶装置の掃除をしていたんだ。
 昨日なんて、この時間、メモリが足りなくて一度ダウンしたくらいなんだよ。
 もしここで母さんが倒れたら、困るのは家長じゃないか」
 「いいから、蒼依、やめなさい。
 ゆうべ、防壁構築屋のイシカワさんという人に依頼したから、二、三日後にはもっと軽くなるはずだから」
 「なら、いいんだがね、元子さん。
 それにしても、この<幸殻>の大事な跡取り息子を、大学にも行かせず、
店を手伝わせてハッキングさせてるっていうのはどういう了見……」

ブチッ!!!

420 名前:女王総理の「男」 2/2:2007/06/01(金) 00:26:36 ID:Rm/8Yv01
 茅葺は、突然切れた画面に、僅かに不快の表情を見せた。
 「プロト、プロトは居ないの」
 「はい、こちらに」
 ソファの前のガラステーブルの脇で、
毛足の長いカーペットに額が擦り付かんばかりに低頭していた。
 「あなたは、まともに予約録画も出来ない程度のバイオロイドだったのかしら」
 茅葺は、ミュールを履いた足で、プロトの頭を小突いた。
 「あなたは、私がこの番組をどれほど楽しみにしているか、充分理解しているわね。
 私はあなたを信用して、この仕事をお願いしたのに、あなたときたら……」
 「申し訳ありません、総理」
 「総理じゃないわ。私はじょおおうなのよ。女王様とお呼びと何度……」
 ヒールの足が、プロトの頭を蹴る。
 「さて、どんなお仕置きにしようかしら…」
 茅葺は、プロトの髪の毛を掴み、首の後の入出力ジャックを露わにした。
 「やめて…ください、総理…。
 あ、そこ、僕、敏感なんです、あ、ああ、そんな」
 茅葺は、今や、本能のまま、自分の欲望を露わにしていた。
 「プロト、大人しくしていれば、痛くないわよ」
 茅葺は、首に巻いたスカーフをまどろこしいようにはぎ取ると、
自らの入出力ジャックを露わにした。
 茅葺は、今やプロトの中に挿入したい、そして、茅葺の知らない、その頭の中のデータを共有したいという突き上げてくる欲求に、頭が真っ白になっていた。
 茅葺が有線コードを引き、その堅く冷たく輝くプラグの先端を、
誇るようにプロトに見せた。
 「そんな、高級合金プラグ、僕には無理です、止めてください、僕、怖い……」
 「怖くないものだったら、お仕置きにならないでしょ、バカね」
 茅葺は、嫌がるプロトを強引に抑えつけた。
 軍用にも転用できるバイオロイドのプロトだが、
そのバイオロイドとしてのシステム上の定義付けが、茅葺への抵抗する動作を拘束していた。
 「あ…あ、」
 茅葺は、プロトのジャックに、自分のプラグを突き立てた。
 接続を確認するように、2、3回抜き差しする。
 有線にされて押し開かれたバイオロイドの思考の中に、茅葺は強引に入っていった。
 茅葺は、プロトの中を動き、それに連動するように、プロトは唇を堅く噛みしめながら、苦悶にも似た表情を浮かべる。
 「うっ、そ、総理……、もう、ダメです、ぼく、……壊れ…あ、やめ…」
 プロトの記憶回路を、荒々しく嬲る。
 「見つけたわ。コレね」
 茅葺は、プロトの中のバックドアを見つけた。
 「総理!!、やめて、……そこだけは……」
 プロトの身体が小刻みに震えた。
 茅葺は、強引に、プロトのバックドアを開いた。
 「あれ?プロトくん、どうしたの?」
 「プロト、くん、そのオバサン、誰?」
 「オバサンですって?
 あなたがたの上司には負けるわ。
 ところで、早く私にあなた方の記憶を差し出しなさい。
 夕べ、<渡るネットはバグばかり>見たでしょ。
 あなたがたと、記憶を並列化したいの。判るわね」

 この日を境に、九課の思考戦車のAIは、思考政治家戦車への道を歩み始めた。


 −−おわり−−

421 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 07:59:12 ID:wTe8uhhm
このエロ発想はなかった。
なんていうか、知的SMエロだな。

422 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 14:37:38 ID:EexhfZ1B
神よ!メスゴリラvs髭を投下してくれ!

423 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 17:10:01 ID:NvQsj1b2
最初から最後までテラワロタ w w w w w
わずか2レスの短編でそのクオリティはねーよ。GJ!

424 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 22:48:39 ID:vOmBp6T0
解説希望、、、、

最後のヲチが分からなかったよぅ

425 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 03:21:51 ID:ENN2Blum
>422

 ……イシカワの舌先が、素子の秘部の突起を嬲る頃には、
素子のその場所はぼってりと欲望に染まっていた。
 時折、膣に差し入れると、その部分に納めるモノを求めて、嚥下するように、
素子の括約筋が収縮するのを感じる。
 「お前、もっとイヤらしくしろ」
 それは、睦事の哀願ではなく、どこまでも上司としての命令だった。
 「お前、怖じ気づいてるのか? それとも、私を酷い上官だと侮蔑するか?」
 身体は激しくセックスを求めている。
 なのに、この女の言葉は、何処までも冷徹な響きがする。
 喘ぎ混じりの、しどけない声だというのに。
 「侮蔑などしません。あなたは、そんな人じゃない」
 イシカワは向きを変え、ぬめる素子の秘所を片手でいじりながら、挿入する姿勢をとった。
 時々突起した部分をクリクリすると、素子の中がまたビクビクする。
 「入れたら、逝きそうですね」
 わざと意地悪そうに云う。
 「逝かせろ、早く、よがり狂わせろ…」
 心のキズを埋めたいのですか?と心の中で問う。
 こんな、自分を卑下するような方法で、心の冷静さを保とうとする。
 
 東南アジアのネットリとした空気が、その淫蕩の場をさらにいかがわしくする。
 作戦終了後、基地に帰還し、一連の手続きを終え、ロッカールームに向かう廊下。
 そこでイシカワは、素子に、「着替えたら身体を貸せ」と呼びつけられ、
着いた先は、男と女のする事のためにあるホテル。
 イシカワはいきなり押し倒され、下半身を露わにされると、その部分をいきなり捕まれた。心の準備はなかったが、素子の指と口のテクニックに、否応なく欲望を引きずり出された。
 今日の作戦は、彼女の読み間違いだった。
 ほんの些細なミスで、電脳戦の最中、彼女は手塩にかけて初陣に出した新兵を失った。 脳を焼かれる寸前、彼女は彼のゴーストにもぐり、必死にサルベージを行った。
 しかし、余裕はなく、充分な手だても出来ぬまま、有線プラグを引き抜き、
背中に背負い、その場を一旦去った。
 次の手で挽回し、どうにか作戦として成功のほうで終了し、
陸自としてはPKOとしての面目を保ったが、
イシカワには、その鉄面皮を装う素子の、心の動揺が透けて見えた。
 「あいつ……、あ、ふぅ」
 イシカワに挿入され、素子の呟きは途切れた。
 「熱い、熱いな……イシカワ……」
 素子のそこは、激しいまでにうねり、イシカワを締め付ける。
 「あいつは、あいつは……、わたしの背中で冷たくなっていきやがった……」
 素子の目から、一粒だけ水滴が散った。
 胸元の汗と混じり、ベッドサイドの小さなランプの光を反射した。
 「それを云いたかっただけだろ、オレをここに連れ込んだのは」
 素子は、答えず、ただ快楽の海に身をゆだねていく。
 兵卒の死など省みもせず、淡々とある指揮官でなければならないという事が、
彼女の隙になっている。
 この時折見せる隙に、イシカワは自分の居場所を見出したのかもしれない。
 「お前は、私の中で、冷えていくな」
 絶頂の後、イシカワの頭に絡みつく腕の中で、その囁きを聞いた。

−−おわり−−

426 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 03:23:41 ID:ENN2Blum
悪い。エディタで書いたら改行いくつか忘れた。

427 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 08:35:34 ID:JVDHX6wR
>>426
ほんとに北!GJ!GJすぎる!

428 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 09:02:05 ID:nX2/drNx
>>425
えろおおおおおおおいいいいいい'`ァ,、ァ(*´Д`)'`ァ,、ァ

429 名前:415:2007/06/04(月) 10:37:21 ID:hnIaQS7g
>>419>>420
d!そしてGJ!!
もうプロトは総理の奴隷ってのがデフォだなw

430 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 02:56:05 ID:oq4Nwujf
久々の女王様シリーズ、やっぱいいわ〜

431 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 10:02:08 ID:w1GutnCP
それで、ボーマはどうなった?

432 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 10:07:52 ID:R3+5bg0/
ボーマ待ってるよボーマ

433 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 17:30:40 ID:aOfKNjZj
>424
タチコマンズと総理が並列化したって書いてあるだろ?

マジレスすると、
 ペンギンはもうこぉりごり。

434 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 18:21:47 ID:hhP0+Z6N
プロト君の「先輩…」がエロくて困る

435 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 11:56:53 ID:JtJFmiLH
age

436 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 00:55:18 ID:nXfG+k97
ボーマ待ち

437 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 02:31:20 ID:OHkWsaXO
サノーの乳は歩いただけで揺れるのに
少佐はどんな派手なアクションしてもびくともしない。
義体が高性能なのか、それともブラが高性能なのか、悩む所だ。

438 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 22:06:53 ID:WJvsGO5y
それはきっと高性能ブラ!
その証拠にノーブラだった「左目に〜」の回は
ユサユサよく揺れてたもの。

439 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 23:19:32 ID:jjOUeG0y
課長  「9課の中には、常日ごろから、不幸を待ち受けてしまう者もいる。そういう連中の夢を取り上げたお前は責任を負えるのかね」
少佐  「負えないわ」
サイトー「メキシコで少佐に捕食される前夜、老眼の狙撃手になったほうがまだましだとかいう夢を見た・・・今となってはあれは一体・・」
ボーマ 「俺なんて捕食されない永遠の少年が夢になっちゃたよ、スゲーだろ」
少佐  「夢は現実の中で闘ってこそ意味がある。人のせいにしているだけでは死んだも同然だ」
(∴)ノ  「それただの好き嫌いとか食わず嫌いじゃないの」
プロト 「区別してるだけですよ」
バトー 「も、素子・・・捕食って」
少佐  「バトー、あなた9課にいて泣いたことってある?」
バトー 「これ以上、捕食を・・・頼むからさあ・・・」

440 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 23:56:39 ID:+rCUKz6P
少佐に捕食されたいのですが、どうしたらいいですか?

441 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 21:50:56 ID:Ed8I1xKp
凄腕スナイパーな傭兵になれ
そんでもってメキシコに逝け

442 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 21:55:08 ID:+q7+9A4j
あ〜少佐に犯されたいな
セーフハウスに囲われて
自由奪われバイアグラ飲まされ
電脳ハックされて身動きも出来ずに
少佐に一晩中犯されたい

443 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 05:13:18 ID:KGzmTE7g
美少女型の擬態に入れば可能性はゼロじゃないよな?
少佐とレズしたい!

444 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 05:02:27 ID:iilCWIfi
少佐を感じさせて
「ふふっ…やるじゃない…っ」
って言われたい。

445 名前:素子:2007/06/27(水) 15:40:16 ID:gDefGsLU
ふふっ、やるじゃない。
次はトイレ掃除よろしく。
ダスキンのお掃除サービス、キャンセルするわね。

446 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 21:19:53 ID:iilCWIfi
>>445
イエスマム!

447 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 14:14:33 ID:gvvy6ccR
素子'sブートキャンプなんて出たら絶対やるよ俺。疲労骨折は愛の証だよな
「ここをどこだと思っている!」「なんだその目は、眠っているのか!」「みんな私を信じろ!」
「テンポが上がるぞ!振り切られるな!」「自分のゴーストを信じるんだ!」

ついていけないだろうけどw

448 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 19:27:36 ID:CuUgBBrC
ビリーは生身だからまだしも、相手は半分機械だぜ

449 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 19:53:59 ID:pkS8vaAC
じゃあタチコマを入隊させればおk

450 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 19:58:54 ID:GNnxEJ32
汗だくに濡れた(汗かくの?)をテレビ越しに見るならいいよ
2ndGIGの戦闘服ノーブラで揺れ揺れ、バックダンサーに総理がいるなら尚良し。

451 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 20:00:45 ID:GNnxEJ32
おっと間違い
× 汗だくに濡れた(汗かくの?)を
○ 汗だくに濡れた少佐(汗かくの?)を

452 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 20:27:00 ID:GSKYbjGr
おまいらのその素晴らしい発想!
俺、感動したぜ。

ついていく自信がないが、汗汁だく少佐は拝みたい

453 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 18:28:50 ID:Y5gqQrUZ
少佐のうんこ食いたい

454 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 00:23:59 ID:C6y/rMel
少佐についてエクササイズを終えると漏れなく全身義体に!

455 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 01:33:20 ID:+fGqdMIZ
世の中を変えたければまず自分(の肉体)を変えろ!!



飛行機ぶんぶん!

456 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 13:32:01 ID:EhM27mOK
ワンモアセッ!

457 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 22:49:58 ID:NAf4zR9x
かくいう私もメタボリックでね

458 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 09:45:50 ID:v+z4e52K
新防衛相の顔を茅タンに替えて妄想中。

ハアハア

459 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 15:50:54 ID:jDWIe+ah
そろそろ9課を設立すべき。

460 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 19:02:16 ID:aRRKkxCX
中国が「2016年までに日本とは戦争になるだろう」と公式発言を残している以上、
コスプレ武闘派集団なんかよりミサイルN誘導装置を整備する方が急務。
元CIA長官曰わく
「日本が中国又はロシアに核ミサイルぶち込まれても反撃はしない、だって米に核が飛んで来たら嫌だもん。」

日本、はじまっちまうな

461 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 22:16:27 ID:JQdDgRhM
それよりも茅葺百合子大臣に自衛軍を名乗ってほしい

462 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 23:04:05 ID:Wv24bGLF
もう茅葺総理の奴隷になりたいです

463 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 17:46:22 ID:Ae4nj6CI
あげ

464 名前:茅葺:2007/07/09(月) 21:46:16 ID:O3W+ZjfR
>462
公務で足が疲れました。
あなたの背中で足台をお願いします。
俯せで丸くなっていただけますか?

465 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 22:25:38 ID:TkBoa74o
エロではないが
http://www2.odn.ne.jp/~cdf21220/koukaku12.htm
全米が泣いた

466 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 00:05:50 ID:O0hvDhEn
>>465
直リン(・A・)イクナイ!!

467 名前:トグサ別居中:2007/07/11(水) 00:55:45 ID:zcCXVS9y
それは、笑い男事件が落着して、間もない頃

「はあ!?別居だとぉ!」
「しー!ダンナ、声が大きいよ・・・」

バトーの口をトグサが塞いだが、長く広い9課の廊下に響いた声までは回収不可能だった。

「なんだ?トグサ、奥さんと何かあったのか?」
「ほー、トグサが別居ねえ・・・」

ぞろぞろと各部屋からメンバーが顔を出し、トグサとバトーを取り囲む。
その中には少佐・草薙素子の顔もあった。

468 名前:トグサ別居中:2007/07/11(水) 00:57:00 ID:zcCXVS9y
「いや・・・大したことないですよ、本当。大したこと・・・」
「でも、その顔には"大変です。助けて下さい"って書いてあらあ。なあ?」
「うむ。"何とかしてください。僕は再起不能です。自慢のマテバで自殺しそうです"
 って、書いてある」
「そんなことまで書いてないだろ!」
「まあまあ、冗談に本気で噛み付くなよ・・・」

トグサは本気でむかついていたが、9課のメンバーは構わずからかい続ける。
それを止めたのは素子だった。

「いつからだ?トグサ。9課がらみか?」
「・・・・・いや、その・・・事を大きくしたくなかったのですが・・・」
「愛妻家のあなたが別居するなんて充分大したことだと思うけど?
 ・・・しかも9課がらみ。スカウトした自分の責任もあるし、聞かせて貰うわよ」

469 名前:トグサ別居中:2007/07/11(水) 00:58:05 ID:zcCXVS9y
メンバーに囲まれて見つめられ、トグサは諦めのため息をついた。

「・・・笑い男事件で俺だけ所帯持ちって事で種明かしが最後になりました。
 他にもいろいろな場面で皆に気を使ってもらってる。
 俺はそれがずっと引っかかってて・・・。このままじゃ俺、
 皆と同等に動けていないと感じてるんです。
 もう新人の時期は過ぎました。だから俺は一人前として認めてもらいたいんです」
「そう?私にとっちゃまだ青臭い坊やだけどね」

素子はにやりと挑発的に笑い、赤い舌先を除かせて唇を舐めた。
他の人たちからも笑いが漏れる。トグサは不機嫌な顔になった。

470 名前:トグサ別居中:2007/07/11(水) 00:59:39 ID:zcCXVS9y
「か、・・・からかわないでください」
「奥さんにはなんていったの?別居のこと」
「出張込みのでかいヤマになりそうだから、暫く家に帰れそうも無い。と・・・」
「へー、嘘付いたんだぁ?出張じゃないってばらしちまうかな、俺・・・」
「イシカワも悪魔だねぇ〜ハハハ」
「まあいいわ。そういうことなら、トグサ、お前を他の奴らを同じ独身として扱うぞ。
 いいな?」
「はい、ありがとうございます!」

素子の理解ある言葉にトグサに笑みがこぼれる。

「よし、じゃあ、今夜はヌードバーだ!トグサ、ちゃんとついて来いよ」
「えっ?!・・・・・・・」
「へへへ、逃げんなよ、トグサちゃん」
「あとで奥さんにばらしちゃお〜」
「今夜は楽しもうぜ、独身だと思ってよ・・・」
「そんなあ・・・・・」

皆は口々に好きなことを呆然としているトグサに言い、持ち場に戻っていった。


471 名前:トグサ別居中:2007/07/11(水) 01:01:00 ID:zcCXVS9y
仕事が終わってから、9課の課長以外のメンバーはヌードバーになだれ込む。
トグサは逃げられないように、両脇をバトーとボーマが固められていた。
自分から独身と同じ扱いにしてほしいと願っておきながら、トグサは早速そのことを後悔していた。

(こんなところに来ているなんて、子供たちに知られたらどう思われるか・・・)

"困った"と顔に書いてあるトグサの耳元で、バトーが囁いた。

「まあ、今夜は楽しもうや。奥さん以外の女の裸なんて、
 死体以外にそうそう見れるもんじゃねえぞ・・・」

472 名前:トグサ別居中:2007/07/11(水) 01:02:52 ID:zcCXVS9y
「そうだけどさ・・・」
「それに、ここにお前が来たことはばれない。
 ばれたら9課の他の機密も漏れてることになる。・・・・・・だろ?」
「まあ、そうだけど・・・」

ボソボソを相談をしている二人を横目に、ショーが始まった。

「ヒュー!脱げ、脱げー!」
「おー、おいしそうな臀部ですなあ!」
「猫耳!いいよー!こっちきてー!」

無礼講とばかりに、イシカワとボーマが騒ぐ。
サイトーとパズ、素子、バトーは静かにショーを見ながら酒を嗜んでいた。
始まると、すぐにショーガールは身に着けている衣服を一枚ずつ脱ぎ始める。
着物や、制服からレオタード、水着となり、最後は全裸になっていく。
ショーガールはほとんどが全身儀体で、胸と尻が大きく、ウエストが細いグラマラスな体型。顔も彫氏にオリジナルで作ってもらっており、
各々、可愛いのから冷たい風の美人まで個性的な顔つきをしている。
素子とは違った分野での高性能儀体だ。


473 名前:トグサ別居中:2007/07/11(水) 01:03:51 ID:zcCXVS9y
明日に続く

474 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 23:31:26 ID:7ZdaBQCX
ネ申キタ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!

475 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 21:55:50 ID:r3z2uSfH
続き、お待ちしてます! 全裸で!

476 名前:トグサ別居中:2007/07/16(月) 00:55:28 ID:THRWdsAy
すいません、忙しくて書けなくなってます!
今週中には書きますので、暫しお待ちを・・・

477 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/20(金) 01:10:06 ID:B1emYCtN
私待つぅーわぁー いつまでも待つぅーわぁー

478 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/20(金) 01:10:55 ID:c2nm+QLt
一人ツーマンセルで待機してます

479 名前:トグサ別居中:2007/07/22(日) 16:49:40 ID:vNTOJ8Gg
トグサは罪悪感半分と興味半分でショーを見ていた。
ショーガールは新参のトグサをしっかりマークし、これ見よがしにトグサを挑発してくる。

「おーい!トグサばっかりずるいぞ〜。こっちにも来てくれ」
「そう焦んないのよ。新人さんにはサービスしなきゃ〜」

イシカワの呼びかけを軽くかわし、ショーガールはトグサに抱きつき、耳たぶを甘噛みした。

「・・・・サービスしすぎだ。離れろ」

バトーがショーガールを制する。

「あらん?・・・・失礼、生身だったのね・・・」
「ひゅー!やっとこっちに来たー!」

ショーガールはトグサの下半身の変化に気づくとイシカワの元へ去っていった。


480 名前:トグサ別居中:2007/07/22(日) 16:50:21 ID:vNTOJ8Gg
解放されて恥ずかしそうに一息をつくトグサ。バトーはニヤニヤといやらしく笑いながら

「・・・・生身は大変だねえ」

と呟いた。

「俺だけじゃねえだろ?サイトーだって・・・」

トグサはサイトーの方向を向いた。
しかし、サイトーはサービスにも微動だにせず、ゆっくりとグラスを傾けている。

「なっ・・・?!」
「お前とは鍛錬が違うんだよ。残念だったな・・」
「ちぇっ・・・」

当てが外れたトグサは、ブウ垂れながら、酒を口に含んだ。


481 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 02:55:54 ID:EwF/XcRM
神乙です。
トグサかわいそす

482 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 00:28:37 ID:jPepvwOM
トグサ遊ばれとるw

483 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 02:01:06 ID:qBdajrUa
俺もアフリカ行って鍛練しなきゃな

484 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 22:31:09 ID:HT9tReO0
アフリカに行く前にエロパロを卒業して、現実世界に戻る事が必要だw

485 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 23:35:28 ID:McXou9ea
ほしゅ

486 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 00:45:55 ID:jqD216zx
>>485
ほしゅして回ってる?もう三度も会ったw
ここの住人で、あれとあのスレに行く人はいないと思ってたけど。

487 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 09:57:27 ID:QUhKENd1
2ndはいいとして、1stの少佐の服装ってどうよ?
仮にも公安=警察組織なんだから、そんなハイレグにジャケットという服装で
歩き回るのはどうかと。あとそんな格好で病院に行くのも…


まぁ、エロければなんでもいいんだけどね。

488 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 22:21:55 ID:gxLzQNyb
>>486
巡回スレよく見てみたら俺も485に会ったの三度目だったw

>>487
近未来で義体だからか?
つか少佐がエロければなんでもいいw

489 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 23:33:58 ID:rvE3TXWX
age

490 名前:名無しさん@ピンキー:2007/08/02(木) 03:07:45 ID:lDV8gv2V
小佐に金トレしてほしい

491 名前:名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 12:59:35 ID:idM0/3Cn
d切りすまんが


先日の放送見てたらアップルシードが再燃してしまったんだけど
此処の住人なら好きな人も多そうだけど、何処でパロったらいいんだろうか?
士郎正宗作品単独でスレは立ってないよな?

492 名前:名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 22:10:41 ID:0ml3WC1O
>>491
スレから追い出されたSSを投下するスレ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1161043643/

スレタイが悪すぎるが、趣旨は自由に使おうって事らしい。
意外な良作投下が多い。



493 名前:小ネタ1:2007/08/12(日) 08:20:37 ID:FwwiYUSg
タチコマA「バトーさん、少佐。聞きたいことがあるんですけど」
バトー「おぅ、何だ?」
タチコマB「人間の赤ちゃんはコウノトリが運んでくるんですよね?」
バトー「っうぇぇっ!?お、おぅそうだ、そうそう、よく知ってるな」
素子(あら、本当の事教えてあげないの?)←電通
バトー(タチコマにはまだ早いだろ!)←電通
素子「誰に聞いたの?」
タチコマC「トグサ君です。『子供に聞かれた時に備えておいたのがこんな所で役に立つとは』って
なんか遠い目をしてました」
タチコマA「でもでも、ところがリサーチの結果コウノトリ説の他にキャベツ畑説も浮上したんです」
素子「それは誰に聞いたの?」
タチコマB「サイトーさんです。長い沈黙の後に教えてくれました」
バトー(あ。俺なんかサイトーが可哀相になってきた)
素子(彼にそんな質問ができるのはタチコマだけね)
タチコマA「サイトーさんには子供いないけど、トグサ君にはいるよ。
やっぱりトグサ君の言うほうが当たりなんじゃないかな」
タチコマC「でもサイトーさんはトグサ君よりしっかりしてるよ」
タチコマB「そこで他の人にも聞いてみることにしたんです」
タチコマA「コウノトリとキャベツ畑、違いは何ですか?」
バトー「え――――っと、それはつまり、その何だ、ほらあの…。住んでる地域によるんだよ」
素子「西日本と東日本で違うのよ」
タチコマA「へぇ、そういう違いがあったんですか!これは新たな知識ですね」
タチコマD「おーい、みんな、いま石川さんにも聞いてきたんだけど!」
バトー(げっ、余計な事を!コウノトリかキャベツ畑のどっちかであってくれー)
素子(もう本当の事教えてあげたら?)
バトー(だからまだタチコマには早いって!もっと大きくなってからだ!)
素子(いや、これ以上大きくはならないでしょ。なったら困るし)
タチコマD「人間の赤ちゃんは雲の上にいて、そこから親を決めて降りてくるんだってさ」
タチコマA「えぇぇぇっ、バトーさん、これってどういう事なんです?


494 名前:小ネタ2:2007/08/12(日) 08:24:20 ID:FwwiYUSg
バトー「これはその、つまりだな、話すと長くなるんだが。なんと言うか、そのまぁ、あれだ。
最初は雲の上にいて、親が決まったらコウノトリとかキャベツ畑とかでそれぞれの家に配属されるんだ」
タチコマC「あぁ、そういうことですか、納得」
素子「そもそもどうしてそんな話題になったの?」
タチコマB「機械と人との違いについての議論から派生したんです。
最初はボーマ君に聞いたんですけど、知らないって言われて」
バトー(ボーマ、逃げたな)
素子(逃げたわね)
タチコマE「おーい、皆、今パズさんにも聞いてみたんだけど!」
バトー(またかよ、もう勘弁してくれ!)
素子(次はどう誤魔化すつもりなの?)
タチコマE「少佐とバトーさんに聞いてみれば判るんだって」
バトー「俺達に?」
タチコマE「何でも、一昨日の夜、人気の無い資料室で二人でしてた事に関係があるとか」
素子「二人でしてた事って…」
タチコマD「あぁ。そういえば一昨日のバトーさんと少佐、
二人で服脱いで今まで聞いたことも無いような声出しましたけど、
あれって一体なんだったんですか?」
バトー「……見たのか?」
タチコマC「はい、見ました。何か不都合な点でも?」
バトー「何でパズが知ってるんだ?」
タチコマB「その時僕達と一緒にパズさんもいたんです。ねぇ、何してたんですかぁ?」
素子「……何をしていたのかは、ラボに行けば判るわよ。行く?」
バトー(ラボって、ちょっ、おまっ、おいっ!)
タチコマA「えっ、ラボで判るんですか?じゃ行きます、行きます!」
素子(バラされる前に、バラす!)
バトー(いや、お前バラすの意味が違うだろ!)
タチコマ「わーい、わーい!」
バトー「いや、わーいじゃなくて!お前らどっちもちょっと待て!」
素子「その前にちょっくらパズ撃ってくる」
バトー「素子ぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」


495 名前:名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 09:10:55 ID:jcdbfQEv
パズ空気嫁ww

496 名前:名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 09:23:37 ID:dWJkbvwm
>493
GJ!
面白い。

497 名前:名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 09:29:22 ID:dWJkbvwm
それにしても、>492のリンク先読んだ後だと、
この手の作品も読めるこのスレは寛容でよい。

498 名前:名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 22:33:16 ID:18UCI1vT
サイトー・・・長い沈黙の後耳まで紅潮しながら答えたにちがいない
萌ユスwwwwwwwwww

499 名前:名無しさん@ピンキー:2007/08/19(日) 12:44:56 ID:rrrwBoTZ
パズ童貞だろww

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